お月さまのために 公演情報 お月さまのために」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★

    優しくふんわりとした作品・・・
    オリジナルの脚本を読んだ訳ではないので、軽々しく判断できないのですが・・。

    軽妙なタッチの鈴江さんの雰囲気を大切にして、この作品は創られたのでしょうね・・。


    若者達の、若さゆえ騒がしい、そうゆうお話・・。

    ネタバレBOX

    原作の持つ風韻を損なわないようにと言う配慮なんだろうが、その分、少々淡白に思えた。

    何と言うか、淡々と進みすぎて、逆に言うとインパクトが薄く、もう少しクライマックスと言えるような、うねるように盛り上がるシーンも欲しい。

    色んなところでお月様が出てきて、それは象徴的ではあるのだけど、この作品で何を伝えたかったのか、どういうメッセージを聞いて欲しかったのかが抽象的過ぎて、少々もどかしい思いも感じた。

  • 満足度★★★

    ほめてもらえる。ということ
    会場は満席。御礼満員。素晴らしいですね。

    さてさて、今回の芝居、柔らかく優しくコミカルな芝居。
    そう、言い切っていいと思う。

    元々の本が優しくふんわりした物語だから、そういう意識の中でプロデュースしたんだろうね。

    以下はネタバレBOXに。。

    ネタバレBOX

    旅に出た中道は寂しくなって帰ってきたものの、見栄のために自宅に戻る訳にも行かず、友人の小野田の所に転がり込んで、世話になる事を決め込む。

    泣き落としで小野田に一週間、世話になろうと甘える。
    一見、柔和そうな中道と、無骨で体育会系で人のよい小野田のやりとりがひじょうに楽しい。。

    登場人物は自分の思いを月に例える。いや、今、見ている月を自分の思いに置き換えているのかも知れない。それほど月は抽象的で美しくロマンを感じるのだ。

    雲は月を隠したいと思っていました。
    いつものとおり雲は半分の月を隠そうとしました。
    半分の月は変わり者でした。
    どんな雲にも隠されたいと思わなかったのです。



    雲とはオトコで、半分の月は私です。



    一方、中道の恋人ゆみは、とてもモテル。
    ゆみの姉はそれに反してまったくモテナイ。
    その事がいつの間にか劣等感として姉の心を巣くってしまっていました。
    複雑に絡み合った糸が固まって解けないのだ。

    姉は全ての者から嫌われてると思い込み、怖いくらいに吐き気がしたりする。


    しかし、そんな姉にも好きだ!と言ってくれる彼が現れ求婚される。



    中道は救いを求めて恋をし、中道に「指がとても綺麗だ。」と褒められた女はその救いの言葉で中道に恋をする。



    きっと、人はみな、認められて満たされたいのだ。
    自分の中の劣等感を細かく粉々に砕いて溶かしてしまうほど認められたいのだ。


    そんな芝居。

このページのQRコードです。

拡大