皮肉にも雨は降る 公演情報 皮肉にも雨は降る」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-13件 / 13件中
  • 皮肉にも雨は降る
    谷さんワールド全開。
    今回で3回目の観劇だったけど、
    やっぱり時間制作の作品好きだなー!
    毎回心がかき乱される。
    終わった後に、もやっとした感じが残る。
    余韻がすごい。
    コメディ部分は緻密で面白く、
    シリアス部分は畳み掛けるような、圧力。
    谷さんの演出はやっぱり物凄いです。

  • 満足度★★★★★

    最高の作品
    WキャストのAとBチームどちらも観劇しました。
    誰が殺処分を行っているのか?
    実際手を下している愛護センター職員か、モノとしか扱わずただ不正に繁殖と売買のみを繰り返す悪徳ブリーダー(パピーミル)か、ペットを商品として販売しているペットショップか、そのペットを自分たちの癒しで購入する消費者か、それらを知りながら当たり障りのない報道をするメディアか、、、

    どれもが殺処分の原因とも言えるし、どれも違うとも言える。
    正直わかりません。
    でも劇中でも語られている、殺処分0にする!では無く、0なのが当たり前なんです。そして、家族同然で暮らしていたペットは絶対幸せだったと思いたいです。エゴと言われても、それは譲りません。

    なんにせよ、色々考えさせてくれる機会を与えてくれた今作は最高の作品だと個人的に思いました。

    今作を創ってくれて、そして公演してくれてありがとうございました!

  • 満足度★★★★

    テーマも描き方も大体良かったが・・
    劇場の大きさに合わずの大声でのセリフの絶唱が多かったなぁ・・・(-_-;)

    けどまぁ問題定義としては良いなぁと思えた1時間50分

    現実でも時々話題に上がりますが・・立ち消えが多いですねー
    人のエゴの凄さが体感できた芝居でありました!

  • 満足度★★★★

    Aチームを観劇
    暗い切ない話でした。ペットを愛するということはどういう事なのか私にも答え
    は出せません。役者さん熱演でした。少し空回りしそうなセリフまわしもありましたが考えさせられた1時間40分でした。

  • 満足度★★★★

    “エゴの上塗り”
    〔Aチーム〕を観劇。
    “ペットと殺処分”を問う社会派作品。

    題材から、全体的に“重いムード”に支配されがちだが、笑えるシーンを随所に挿入することにより、
    物語に適度な緩急がつきシリアスなシーンが活きている、また、そのさじ加減がとてもいいと感じました。

    登場人物それぞれの“考えや思い”の描き方は見事であり、
    綺麗ごとではない現実に向かい合い考えさせられる脚本は秀逸で、出演者の好演と相まって惹きつけられた舞台でした。

  • 満足度★★★★★

    やはり(>_<)
    ストーリーを読んできっと泣いてしまうと思っていたが あれは絶対に泣いてしまうよ。殺処分のことは知っていたが悪徳ブリーダーというのもがどういう者なのか初めて知った。 ペットを飼うのはエゴかもしれない。愛を注いでいるつもりもエゴでしょう。でもきっと、愛は伝わっていると思う。だって私達もこの子達に愛されたいと思ってるから。切なくなる場面がいっぱいあったが この作品に出合えて良かったです。

  • 満足度★★★★★

    Aチームを観劇
    動物は命か物か、そもそもペットという概念はなんなのかを考えさせられる舞台でした。
    それぞれの立場での葛藤や苦悩が描かれていて、その一人ひとりに感情移入してしまい終始泣きっぱなしでした。しかし、シリアスだけでなく上手い具合に笑える場面もあり、充実した内容になっていたと思います。

    役者さんの演技が素晴らしいのはもちろんでしたが、脚本・舞台セット・照明・音響・小道具・演出なども細かいところまで考えられていました。特に谷さんの脚本は本当にすごいとしか言いようがありません。テレビドラマなら、痛いところは目を背けてハッピーエンドで締めくくるところを 敢えて壊して現実を突きつけてくるスタイル 。ゾクゾクしながら観させて頂きました。
    今回はAチームの舞台を観劇しましたが、Bチームはどう演じるのか気になります。

  • 満足度★★★★

    ABどっちも観劇しての感想。
    時間制作さんは前作に続いて、ようやく2作品目。今回も観て良かったと思えるのかどうか。劇団員さんも含めて、前作で出演されてた方も多く、役者さんには期待しかなかったけど、今回の内容自体ははテーマがテーマだけにコワい気持ちもあった。けど、、、観て良かった!Aチーム、Bチームと観てその気持ちは揺るがないものになった。気が早いが、次回作も観たい観に行くという気持ちになった。
    前作はすっごい泣いたけど、感動の涙。だけど、今回は感動というとちょっと違う気がする。ジワリときたと同時に昔飼ってた犬を思い出したり、母親との関係を思い出したりして複雑な感情になった。
    あと好きなのはちゃんとひとりひとりが生きてること。そこにその人たちがいること。だからこそ、強く伝わってくるものがあるんだろうなあ。
    そうそう、笑いに関しては前作のが素直に笑えた気がする。

    ネタバレBOX

    戦国アプリゲームのところはわからなくはないけど、わかりにくい笑いポイントかもしれない。
    のどちんこやボランさん&くんがこわがってるところは個人的には好き(笑)
  • 満足度★★★★★

    Aチーム観劇
    劇団初見。
    椎名りおさん目当てで行きましたが、かなり良いです。
    中盤以降グッと良くなりましたね。
    台詞のとちり、微妙な笑い、過剰な発声等有りましたが、それらを差し引いても満足度高し!!

  • 満足度★★★★★

    ★★★★★
    今までの時間制作さんの色とはまた違った色でした。
    新たな魅力に引き込まれた。
    公演中なのでネタバレしませんが、重たいテーマですが笑いを交えながらもメッセージ性のある舞台となっていました。
    人間のエゴが優先された結果、本来最も大切にされるべき「命」がモノのように扱われているこの現実。
    愛護センターの人々、ブリーダー、飼い主。
    それぞれの想いがうまく描かれていているし肝心な場面では心に突き刺さる台詞と役者さんの全力の演技には泣かされる。
    時間制作さんの得意とする演出の異なる空間での同時進行の会話。
    うまく繋がっているのもまた凄い。
    最後は劇団員と主宰の谷さん全力の挨拶。
    とても素晴らしかったです。

  • 満足度★★★★★

    人の思いと行動の矛盾を鋭く突いた問題作
    東京・中野にある劇場MOMOで上演されている劇団時間制作公演『皮肉にも雨は降る』を観に行った。この公演は完全ダブルキャスト制で、自分の観たのは知人・古川奈苗が動物愛護センターの中核職員役を務めているBチームの公演である。
    いつもならあらすじをを簡単に紹介するのであるが、今回の公演でのあらすじ解説は難しいので省略。この公演はいわゆる主人公と呼べる存在がいない。いや、登場人物すべてが主人公と言うべきか。ミントという老犬をペットとして飼っており、女で一つで育てた姉妹と長男のいる桜井家。長女は引きこもり、次女は動物愛護センターで働き、長男は悪徳ブリーダーから動物を仕入れているペットショップに勤め、その彼女はライターという設定。それに、その次女が勤めている動物愛護センターとその職員たち。この2つの場の人間たちが複雑に交差しながら、動物愛護というものの表と裏、人間がペットに期待し求めるエゴというものがあぶり出されていく。動物愛護運動の真実、ペットへの愛情の本質を知れば知るほど矛盾を感じ、力のなさを思い知らされる登場人物たち。観るものに動物愛護って何?ペットを思いやる気持ちって何?という課題を問いかけつつ、100分ほどにその難問の提示とひとまずの解決(本質的な解決ではなく、ひとまずの落としどころ)にまとめ上げた脚本をまず褒めたい。また、そのテーマの選択・設定も見事である。
    登場する役者たちも、それぞれが担う役をうまく演じ、時には笑いも起こすが肝心の見せ所ではおちゃらけは消え、まじめな、それはまじめな本質を突く台詞を口にして観客の心にくさびを打ち込み涙を誘う。まことに見事な演出と言って良いだろう。
    特に目立った役者を挙げようと思ったのだが、今回は全員が健闘していた。
    自分の観たのはダブルキャストのBチーム。Aチームではどのようになるのか、観てみたい気が起こった。

  • 満足度★★★★

    面白かったです!
    とても面白く、誰でも考えさせられる内容でした。
    特に戯曲が素晴らしかったと思います。
    テーマの捕らえ方も良かったし、登場人物がみんな自分の中での葛藤を持ちながら生きていて、とても人間らしかった。
    一つだけ、、、小屋のキャパと声量、これは考えた方がいいと思います。普通にしゃべっても聞こえる小屋です。声を張りすぎると現実味が無くなってしまいます。

  • 満足度★★★★★

    人間の多面を他面を描くのが巧い
    つまらない舞台と言うのは、各々の登場人物に1つの人間性しか持たさないものだと自分では認識している。
    その点で言うと、時間製作の舞台はその対極。登場人物に多様な人間性を持たせることで、生々しい人間を描いていてとても魅力的なものになっていると感じる。
    そして、登場人物の情動を絶妙に描いて爆発させるのが非常に巧い。それも、その前の抑えたフリ効いているからこそ。
    今日の一番の抑えたフリは
    以下ネタバレ

    ネタバレBOX

    鎹さん演じる桜子が長女彩子が私が死んだほうがと初めて漏らしたくだりで、『やめて』と抑えた台詞が終盤の爆発のスパイスとなっていて、とても重要なキーワードを抑えた演技素晴らしかった。
    また、平岡さん演じる登に対するボランティアの大志の『登さんの仕事全部できる』の発言も終盤に効いてくるが、その時の登の胸中を表に出さない演技も素晴らしかった。
    もう一度拝見する機会があるので、さらに細やかな部分の楽しみを探したい。

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