満足度★★★★
いらだちと希望と
今更だけど、書いておこうと思う。
ササミネは今まで女性の群像劇とか女性を軸にした芝居を書く事が多かったのだけれど、今回は男性を軸とした群像劇で、ちょっと珍しいなぁと感じた。それぞれが何かを抱えた人たちが、寄り添ったりぶつかったりしつつ、少し希望を見せて終わるというのは、多分「人」を信じているのだろうササミネらしい芝居だとは思え、楽しむことはできた。ただ、漁師に執着する主人公のコダワリが今一つ切実に感じられなかったのは惜しい。
満足度★★★★★
被災地での普通の人々の物語
初見の劇団さんでしたが、とても良かった。
震災の被災地が舞台であるのだが、言葉は悪いが苦手なお涙頂戴物でなく
そこに住んでいる人々の普段の物語を描いていて、そういう普段の物語だからこそ
震災の影響、住んでいる人々の思いとういうのが伝わり、色々と考えさせられた。
もたいさん菊池さんの酔っぱらった掛け合い等がとても好きだったし、本当に自然
な掛け合いで芝居を観てる感覚がなくなる程引き込まれた。
満足度★★★★★
大切なものを
タイトルから、甘いお話なのかな?とおもって見に行きましたが、中身はすごい深い内容でした。
今年もあの日を迎える、このタイミングで見てよかった作品だと思います
満足度★★★★★
なるほどミルフィーユ
なるほどね。ミルフィーユか。
ちょっと気取ってみせた?というより実は逆で、他に日本語で、この舞台に一貫して流れてる感情を表現するタイトルを探すのは難しいかも。重くなってしまったりする可能性もあるし。そこをミルフィーユ♪あえて軽く洒落てみせたのは笹峯さんの照れなのかな。でもほんとに言い得て妙でさすがです。
前作も 幕が降りた後の余韻を味わったものです。
今回はリピートできませんでしたが今日はおそらくリピートのお客さんが前列を中心に何人かいらしたのでは?要所要所で舞台を共有してる感が伝わった客席でした。
出演されてる役者さんのFacebookから知った舞台ですが観客だけでなく演じる役者さんたちの作品と演じる役に対する愛が伝わってきてその点も良かった点です。普遍的なテーマだと思うのでいつかまた再演して欲しいです。
満足度★★★★★
ブログ記事をいくらでも書きたくなる舞台でした!
一言で言えば、「ブログ記事をいくらでも書きたくなる舞台」でした。
ここでは書ききれませんので、私が昨日と今日書いた、ブログ記事のタイトルとリンクを貼っておきます。
・【速報】aibookの舞台「ミルフィーユ」を見終わって、まず思ったことは「少数精鋭部隊」の役者さんたちの素晴らしさです!…テーマを「震災後の岩手の家族」に絞ったことが功を奏しましたね、後世に残されるべき作品ですよ、これは!
http://idolarayama.seesaa.net/article/433567200.html
・【舞台「ミルフィーユ」各種リンク付!】「東北の懐かしさを感じる」もたい陽子さんと菊池美里さんに、「共感を呼ぶ」村田綾さんの女性陣は今後も応援したくなりましたね・・・中野英樹さん、小磯勝弥さん、成田浬さんは三者三様、「よくぞ!」ですよ
http://idolarayama.seesaa.net/?1454990292
満足度★★★★
タイトルになるほど
震災を経験した東北の漁村に暮らす家族の日常を淡々と描きつつ物語は進む。前半、あまりに何気ない自然な会話、日常に緩慢さを感じていた。その上、浩市が妻を見舞いに行かない理由がなかなか明かされないのでもどかしさが募る。しかしラストにきてその思いが吹き飛んだ。そうか、ここにたどり着くために今までの物語はあったのかと。家族の関係が丁寧に描かれてきたからこそ、最後に甘い蜜を感じ取れたのだ。幸福感に満ちた物語。
満足度★★★★★
shinnsai
開演前に流された曲がとても懐かしく、思わず口ずさんでしまいました。セットや小道具が凝っていましたね。
震災から立ち直れない漁師、浩市さんの姿をいろんな角度から観たものを
演出し、それをものの見事に演技されていてとても見ごたえ十分でした。
脇をかためる女性陣の演技も最高。
満足度★★★★★
「軽く語って欲しくない」と言う苦悩
「軽く語って欲しくない」と言う浩市の苦悩には震災の残忍さを改めて思い知らされた。当日のプリントに「Special Thanks 田野畑村の漁師さん達」とあったので、YouTube で調べてみた。そこにあった125世帯の集落の震災3日後の様子は瓦礫だけの廃墟だった。生の取材がしっかり舞台に活かされていた。そうして描かれた舞台からは、4年たっても癒えない心の傷と引き裂かれた家族の姿がリアルに伝わり心を締め付けられる。
役者さんも全員良かったが、重いトーンになりがちな中でユニークな存在感で異彩を放っていた菊池美里、良く通る声と豊かな表現で舞台を引っ張っていたもたい陽子、浩市という堅物を剛腕かつ繊細に好演していた中野英樹、が特に印象に残った。
満足度★★★★
要注目!
“aibook”初見。
前作の高評価に違わず素晴らしい作品。
その素敵な物語は、役者さん達の好演と相まって訴求力が高まった。
よく出来たセットや小道具も、それに一役買っていた。
女性ならではの“視点・作風”で、クオリティの高い作品を創り上げる“笹峯愛”さんの作品は要注目であろう。
次回作が楽しみ。。。
満足度★★★★★
折り重なる感情
ちあきなおみ『星影の小径』が大好きな人間には堪らない。それだけでも心に響く作品だと確信する。そして裏切らない。震災の傷と真っ向勝負し、あの時もてはやされた「絆」の真の姿を突きつける。みんな泣くといい。心を洗うといい。⚫︎菊地美里さんという怪物を見つけた。どんな風に形容しても軽くなってしまいそうで言葉が見つからないが、間違いなく身の前で生きていた。舞台と客席という境界を飛び越えてそこに存在し、巻き込んでくれた。そう、その会話の中に自分がいる感覚に引き込んでくれる怪力。⚫︎村田綾さんという美女も発見。男っぷりのイイ女性を好演。台詞以上に目がモノを言う。そう、大きな瞳と、縁取る透き通るような白目が饒舌。そして説得力がある。そこに哀愁まで纏ってしまうのだから無敵。次が観たい女優さんを見つけてホクホク。⚫︎目当てだった大好きなもたい陽子さん。相変わらず麗しく、美しい声。遠く海を眺める姿に胸締め付けられる。大好きだからこそ…まだ良くなる。義兄とのバトルはもっと抉り抉られるはず。さらなる進化で、高みに登ること請け合い。
満足度★★★★★
不器用な男!
ワンシチュエーションの細やかな舞台セット、効果としての暗転時のアコーディオン、がより臨場感を醸し出す。
役者陣のレベルは高く自然な会話からの感情表現が素晴らしい。
女性3人での酔っぱらっての会話は印象的、見事でした。
満足度★★★★★
無題1737(16-027)
19:30の回(晴)。
18:46会場着、受付(整理番号券あり)、19:00開場、最前列は少し小さな椅子+座布団。
19:27前説(105分)、19:31開演~21:14終演。
舞台上、そこかしこに物が置いてあります。中央にはビールケースのテーブル、奥に操舵輪、下手にヨットをおもわせるハンモック、横に消火器、棚には消火バケツ、朱いポリタンク、メガホン、道具類、網、浮き、上手は裏口で、たらい、木戸...みんな雰囲気十分の汚れ具合。
こちらは初めてですが、菊池さんは「MAN IN WOMAN(2015/12@明石)」、中野さんは「泳ぐ機関車(2015/12@すみだ)」、村田さんは遡って「Every Day(2011/6@OFF OFF)」や東京カンカンブラザーズの作品、もたいさんはブス会「淑女(2011/4@リトルモア)」他。
震災物だからというのではなく、役者さん、脚演出がよかったのはもちろん、、飲みっぷり、酔いっぷりが巧いし、感情の爆発、秘めていた心情の吐露など見事としかいいようがない。