満足度★★★★
タイトルになるほど震災を経験した東北の漁村に暮らす家族の日常を淡々と描きつつ物語は進む。前半、あまりに何気ない自然な会話、日常に緩慢さを感じていた。その上、浩市が妻を見舞いに行かない理由がなかなか明かされないのでもどかしさが募る。しかしラストにきてその思いが吹き飛んだ。そうか、ここにたどり着くために今までの物語はあったのかと。家族の関係が丁寧に描かれてきたからこそ、最後に甘い蜜を感じ取れたのだ。幸福感に満ちた物語。
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2016/02/07 14:28
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