満足度★★★★
家族のハーモニー
祝20周年!
さすが20年、ペテカンは外れなし。
役者さんたちいいし、きちんと笑わせてくれる。
多めの笑いの中で、見ている人に家族のことを思い出させ、考えさせる作品だった。
満足度★★★
お芝居。
初・ペテカンはあうるすぽっとで。半コメディ、家族モノのお涙、「笑いで涙を吹き飛ばす」的構図に涙、伏線と伏線解消も幾つか。最後は意表をつく締めくくりで、この部分には(音楽好きの私としては)納得。といったお芝居。
役者力で持った舞台だと感じた。
放置時間が長すぎてダレをもたらす伏線が二点あった(もっともその一つは核心に触れるのでそうするしか無かったのかも知れないが、もっと仄めかしがあっても罰は当らないと思った。/もう一つは、「その音」が芝居上のものと気づかず、暫く注意力が散漫になった)。
桑原裕子のうまさを「無頼茫々」に続き堪能(系統の似た演技だったが)。ここまでやってるので、もう一ひねり「落ち」があると美味しいかったな・・と。
さてセミパブリック空間に人物を存在させる必然性につき、書き手の苦労を偲ぶばかりだが、あまりにのんびりしすぎだ。「母」の容態は気にならないのか、誰も電話で確認しようとしないのはなぜ・・に対する「謎解き」は残念ながらなく、放置されたままになった(する以外ないと言えばないが)。
ドラマはそれでも成立すると言えば成立するが、伝えたいはずの「思い」(主に兄弟たち)が、行間に込められるような「必然性」があれば、必然たらしめる演技は適切な「謎かけ」として機能し、「謎解き」において効果を増し、その事によって空間の密度も増したのではないか。 そんな感想を持った。
満足度★★★★★
やはりぺテカンは好き!
、やや作為的に過ぎる箇所は、何度か散見されたものの、基本的には、いつものぺテカンらしい、笑って泣けるハートフルコメディで、終始、心の和む観劇ができて、感謝しています。
この劇団の良いところは、真の嫌なタイプの人間が一人も登場しないところ。
そして、どんなに、有名な客演役者を呼んでも、役の上で、特別扱いをしないところ。
だから、舞台上で、描かれる世界に、真実味が増すのだと思います。
今回も、ややこしいけれど、基本的には、それぞれ、家族思いの3人兄弟を軸に、素敵な家族劇が構築されていて、嬉しくなりました。
いつまでも、続いてほしい劇団の一つです。