満足度★★★★
深く、深く、深い場所の事
深く、深く、深い場所の事のようだけど、
物凄く、私のすぐ隣に起こり得る悲しい、
怖い、絶対に、起こってはイケない事に気がつきなさいよって
囁かれたようなホンだった気がする。
ふと、今、表現する人たちは、このように、
「演劇」で提示し、考えなさいよって言ってる気が個人的には感じた。
最初数十分は
台詞が無い。
上野ストアハウスの使い方も面白い。
フラットな状態に、舞台上手に照明が設置。
ハイバックの椅子が数個、並んでいる。
その椅子以外の舞台装置は無い。
陰影が美しい。
椅子が、牢屋になったり、王座になったり、飛行機になったり・・・。
皇帝ペンギンが現れる。
氷山が、語る。
大王イカと、マッコウクジラ、双方が権力を誇示している。
シャチは、マッコウクジラの参謀。
そこは、海の中。
深い、深い、海の中・・。
雛を孵してはイケない。
それを、投げてはイケない。
人間は、賢くもあり愚かな生き物だ。
個人的にこの台詞が印象的だった。
第4幕
氷山がこういいます。
双眼鏡をのぞきながら
「おはなしの続きなどないのです。」
「おはなしの続きは現実なのです。」
鋼鉄の鳥が
核爆弾を懐に抱え、氷山の上空を飛び回る光景が
浮かぶ。
とにかく、俳優陣が上手い。
井上勇希さんの役柄での、品の良さ度数の高さ、
植村宏司さんの達観した演技、
きっと、お声の強さもプラスの魅力かと。
小野ゆたかさんの表現の幅の広さ、素晴らしかった。
俳優の皆さんがほんと、素晴らしかった。
野木さんも、ホントに素敵な方だな・・と。
今度、機会があれば話しかけたいと思う
今回の台本と、公演は未見だが、渡辺芳博さんが以前出演した「戦場晩餐」を購入した。
そして、当日のアンケートもなかなか、面白い項目に・・・。
今回のチケットは、大事に、大事に、持っていますね。
次の深海のご招待がある時まで・・。
満足度★★★
ん〜。
深〜い海の底から世相のような社会風刺も盛り込み投げかける、どこか手塚治虫的な青年漫画話を見たような感じっていうか。
確かにあの終わりは「えっ⁉︎」ってなる異色の幕切れだった。
約90分。
満足度★★★★
野木戯曲は現代の問題を、深海からぐっと力強くつかんでくる
結構驚いた。
まだご覧になってない方で、これからこの作品を観劇する予定のある方は、ネタパレは読まないほうがいい。
熱湯ナントカのように、「押さないで、押さないで」と言って押すというネタフリではなく、ホントに読まないほうがいいと思う。