After The Carnival 公演情報 After The Carnival」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★★

    死を超えたもの
    死を超えたものは確かにあるのだと、素直に信じることが出来ました。
    上手く言い表せませんが、
    辛い時も、がんばって生きよう!と思いました。
    良いキャスト・スタッフが集まるのも脚本の力あってこそ。
    みなさんの"熱"があつまって、とても見ごたえのある芝居になりましたね。
    思わず、泣いてしまいました。
    日疋さんの情熱と使命感と愛に敬意を表します。
    これからも芝居、つくり続けて行って下さい。期待しています!

  • 満足度★★★★★

    死なない方法
    上演日前半と後半の二回、見て来た。別物だった!!
    前半と後半が変わるのは興行としては良くないかもしれないが、わたしは両方見て良かった!
    最初に見た時に、何かが引っかかってもう一度見に行った。
    そして、死なない方法とは、夢見る力なのだとわかった。滅多に泣かないが泣いた。
    最初に見た時より、出演者の力みが取れていて、芝居全体が調和していて、まるで夢の世界のようだった。
    日本にも世界にも色々な理由で死んでしまう子供たちが沢山いる。
    でも、その子供たちの抱いた夢は必ず残る。そして、時を超えて必ず誰かがその夢を知る、あるいはその夢を生きる。
    それこそが不死という事なのだと。
    絵空事ではない。本当にそう思えた。
    この芝居を見る事が出来て良かった。

  • 満足度★★★★★

    想像をかきたてられる作品
    19日と21日、ダブルキャストなので両方観てきました。まず最初に、私は演劇に関しては全くの素人なので、専門的なことも作品や役者たちのレベルもわかりませんが。。
    でも不可思議で幻想的で夢かまぼろしか、ユヅルやトキオは確かに日本名だけど、日本ではないどこか架空の場所に感じました。いくつかのそれぞれ違う形の生と死が作品に盛り込まれ、残された者が一生抱えなければならない苦しみと魂の叫び、それを乗り越えてなお前に進もうとする希望を感じることができました。
    役者さんたちは皆さん達者だったのでは、と思います。
    舞台の造りも立体的で動きがあり、さらに客席の一部を使って演ずるところも新鮮でした。
    日疋氏の意図することすべてを理解したわけではないと思いますが、両バージョンを観劇し、さらに台本を購入して読み、観たときとはまた違う想いが出てくるところなどは、あえて観る人に想像の余地を残す作りにしているのでは、と思います。
    そしてそういった作品は、観たあともあれこれ考え、それゆえいつまでも心に残るのでは、とも思っています。
    まだまだ新しい感想が出てきそうな作品でした。

  • 満足度★★★★★

    二人の少年の生と死を描いたファンタジー
    生と死というテーマを、美しいセリフと展開で描く、アンチドラマ、メタ演劇でした。起承転結のハッキリした、分かりやすく、結論・メッセージを押しつけるウェルメイドな芝居より、ゴダールの映画やベケットの「ゴドーを待ちながら」のように、観客が自由に解釈できるパフォーマンスのほうが好きという方には、とても楽しめる舞台だったと思います。

    ネタバレBOX

    基本のストーリーは、トキオとユズル、二人の少年が、生でもあり死でもある、夢とも現実とも言えない世界を体験しながら、そして……というもの。私は、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」の、ジョバンニとカンパネルラのようだな、と思いました。劇中のさまざまなセリフの中に、生と死についてのいろんな考えが込められていました。
    ★5つにしましたが、作・演出の日疋さんには「おもしろいシーン」について、今後の課題として取り組んで欲しいと思いました。
  • 満足度★★★

    月に変わってなんとやら。
    冒頭からうーん、という気配でしたが
    ムーンライト伝説をたっぷり聞かされて以降はうーんうーん、な展開で。
    ムーンライト伝説以降もあれこれと月をアピールしまくりだったので、
    あれ、これ月がどうしたこうしたってお話だったっけ、などなど
    なんでこんなわかりづらい感じにしちゃったのかなあ、というか。

    演者の力量はそんなに悪くもなかったろうに、長い2時間でありました。


  • 満足度★★

    このシナリオライターは演劇を勉強した方が良い
    丸、三角、四角という要素に一旦分解し再構成された舞台美術のセンスは、抜群、作品の内容に合わせた螺旋階段の設えやシックスタントの造形化にも、無論そのセンスは生きている。

    ネタバレBOX


    然し、シナリオは、詩的イマージュのみが先行して、役者の身体性を無視し、ストーリー展開もおざなりにして、繰り返しを多く取り、詩的レトリックを多用しすぎることなど弊害ばかりが目立つ。演劇に関しては完全に勘違いしていると考えられる。
    これでは、役者が可哀そうだ。キャスティングも悪い。

このページのQRコードです。

拡大