満足度★★★★★
想像をかきたてられる作品
19日と21日、ダブルキャストなので両方観てきました。まず最初に、私は演劇に関しては全くの素人なので、専門的なことも作品や役者たちのレベルもわかりませんが。。
でも不可思議で幻想的で夢かまぼろしか、ユヅルやトキオは確かに日本名だけど、日本ではないどこか架空の場所に感じました。いくつかのそれぞれ違う形の生と死が作品に盛り込まれ、残された者が一生抱えなければならない苦しみと魂の叫び、それを乗り越えてなお前に進もうとする希望を感じることができました。
役者さんたちは皆さん達者だったのでは、と思います。
舞台の造りも立体的で動きがあり、さらに客席の一部を使って演ずるところも新鮮でした。
日疋氏の意図することすべてを理解したわけではないと思いますが、両バージョンを観劇し、さらに台本を購入して読み、観たときとはまた違う想いが出てくるところなどは、あえて観る人に想像の余地を残す作りにしているのでは、と思います。
そしてそういった作品は、観たあともあれこれ考え、それゆえいつまでも心に残るのでは、とも思っています。
まだまだ新しい感想が出てきそうな作品でした。