満足度★★★★
少年
14歳の少年が祖母と両親を殺害するという実際に起こった事件に想を得た作品。
安易な楽観主義に陥らない展開は、暗いかもしれないがその分共感を覚える。
これまでチョコが得意としてきた、“歴史上の大事件から個の感情へフォーカスする”
ダイナミックさは無いが、きわめて個別の、特殊なケースの中に私たちとの共通点を見出す、
繊細な作品になった。
西尾さんの役が、「親愛なるわが総統」と終始ダブってしまったのは私だけか?
満足度★★
窮鼠猫をかんだ事件,把握が非常に皮相的
劇場によって、内容とか雰囲気がある。位置的なこと、大きさ、新しいか古いか、そういうことも予測される。もちろん、同一の劇場で、スカもあれば感動もある。
今回この企画は、内容が暗く、敬遠されているかと感じた。アマチュアの演劇は、関係者ばっか。プロ化が、進むと屁理屈ばかりのオタク集団なのだろうか。
わたしの子どもの頃、教育ママとパパが金属バットで寝てるところを撲殺されるというショッキングな事件があった。その事件後の祖父と少年の回想の物語。
一番大事なのは、起きた事件はすくいようもない。せめて、同様の結果を招くことがないようにすることだ。表面的な対策はだめで、根本的に変わらないといけない。
満足度★★★★★
ずっしりと
「家族」というものを事件を通して考えさせられました。心地好い居場所=家であるべきだろうけど、あの少年は家庭の中でボールのように扱われそして爆弾に変わったのではないか?とも感じました。 古川さんらしい事件に想を得ての物語。今も色々な事件が起こっているけれど共通しているものもあるんだろうなぁ。人間だものね。高橋長英の祖父の心の揺れがじわじわと浸透して、孫の成長も見守りたく、、、。そして何より殺された家族の出し方とかの演出が感慨深く感じました。
満足度★★★★★
秀作でした
重い題材なので、私の苦手分野かと心配したが、脚本古川さん、演出日澤さんで、西尾さん出演なので、チョコレートケーキファンとしては見逃せないと思い、見に行って正解でした。
達者な役者陣が醸し出す空気は濃厚、沈黙が饒舌で、愛のある悔恨と再生の物語は、秀作でした。