さよなら、三上くん 公演情報 さよなら、三上くん」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★

    両方観てこそ
    両方観ると、もの哀しさも倍増。両作品ともに思わず感心してしまうようなさまざまなアイデアに溢れていて、サービス精神旺盛!!強引な展開でも、テンポの良さと間の緩急で、たたみかけられてしまい、観劇後に充足感を味わえる。次回作は、リーディング公演の舞台化!!これからも長くいい作品を届けてください。

  • 満足度★★★

    【望郷編】
    渡邉とかげさん目当てに観劇。制服割引で千円だなんてお得すぎて飛び込んできたよよよ!青春ノスタルジーかと思いきやミステリぽくもあり。じんわり心にしみる。

  • 満足度★★★

    追憶編も鑑賞。こちらは笑いも盛り沢山の聞き込み演劇。/約75分
     2バージョンから成るこの作品の柱を成すのはあくまでも望郷編。
     追憶編はそのスピンオフ的位置にあり、両編共通の主人公がトラウマを抱える原因となった、学生時代のある出来事が描かれる。
     一言で言うなら、学内裁判劇、と言うよりも、学内聞き込み演劇。
     ある件に関する取り調べの様子が描かれ、話はそうした演劇らしく時を追うごとに緊張の度を増していくが、その一方で作・演出家の遊び心も満載で、取り調べというシチュエーションを上手く生かした滑稽なやり取りの数々に吹き出すことたびたび!
     というわけで、総じて面白くはあるのだが、先に望郷編を観てないとチト話を把握しづらいかも。。。
     
     それから、時間的に望郷編に先行しているため、望郷編に話をつなぐ必要性から劇を締めくくりづらかったのか、結末はいま一つ。
     これは致し方ないでしょう。


     なお私は望郷編、追憶編の順に鑑賞しました。

    ネタバレBOX

      精神分析の一手法である自由連想法を用いた取り調べのくだりがとても面白かったです。
  • 満足度★★★★★

    望郷編鑑賞。笑った!感動した!!/約90分
     持ち前の真面目さと強すぎる正義感が災いし、心に深い傷を負ってしまったある人物を主人公とする学園ドラマ。

     お客さんの多くは主人公の身になってこの劇を観、主人公と同じように心をヒリつかせ、最後には主人公と同様、熱い思いに身を貫かれたのではないだろうか?

     なぜなら、人として生きている以上、程度の差はあれ誰しもが真面目であり、その真面目さゆえにバカを見たり、つらい思いをした経験が必ずやあるに違いなく、主人公の抱えるトラウマを他人事とは思えないはずだからだ。

     かく言う私もそうした経験には事欠かず、主人公に自分を重ねて身につまされる思いで本作を鑑賞し、最後には目頭が熱くなるのを抑えきれなかった。


     ただし、感動を与えるだけにとどまらず、感動を妨げないよう周到に配慮しながらコミカルなシーンを随所にちりばめ、ドッカンドッカン笑いを取っているのも本作の凄いところ。
     
     オモシロは単独ではオモシロたりえず、連鎖しないと笑いを生まないが、本作ではオモシロがきちんと打線を成しており、その打線が火を吹いて大量点をさらっている印象。

     作・演出家のコメディー作家としての資質を強く感じた。

     本作の作・演出家はまだそういうものを手がけてはいないはずだが、純コメディーに挑んでも佳作を生み出すのではないだろうか?


     役者では、繊細な演技で主人公を演じた某俳優さんはもとより、元気かつ安定した演技で座を引き締めていた森崎健吾さん、確かな演技でヘンテコ女子になりきっていた今井瑞さんに力を感じた。

    ネタバレBOX

     ある事にブチ切れてヤケを起こした男子生徒がややもすると階段に落ちかねない危険な場所に立ち、他の生徒がハンパなくパニクるシーンには死ぬほど笑いました。
     あのシーンの尋常ならざる騒々しさを演出するのはなかなかに大変だったのではないでしょうか?
  • 満足度★★★★

    無題1458(15-106)
    13:30の回(晴)。12:45受付(いらっしゃったのは、つくにさん。整理券あり)、13:00開場。

    階段上がり、手前に椅子席、奥が舞台。壁一面黒、ここは図書館の2階、学習室という設定なので下手の階段も使います。

    黒い本、花、家具、モニター、ソファ...唯一、2つのテーブルが白。

    「時々は、水辺の家で(2013/12@画廊)」と本作で2作目。今回は特に、今泉さんが出るというので、ひとつは長いお休み(2014/4~)後、もうひとつは「てがみ座」以外の公演が初めてだということ、で楽しみにしていました。中田さんはもちろんシンクロ少女の作品。

    13:28前説(つくにさん、90分)、13:33前説(須貝さん、なぜか学生服姿)...で始まる~15:06終演。

    少し優しすぎるかな..と思ったり、いやいやこれでいいんだと思ったり。

    場所によるのかもしれませんが、少し寒かったです。

    ネタバレBOX

    文化祭の開催を巡る生徒と教師...というと「ナイゲン」。本作、始まったところではどうだろうと思ってしまいましたが、同じような要素を持ちながら、結局、台本のあとがきに書かれていた「三上」=「神を見る」という視点には思い至ることはできませんでした。

    放蕩息子の帰還...をわさわざ提示する必要があったのでしょうか?そうでなかったほうが素直に受け入れられたように思うのと、そこに至る緊張感が不足しているので、なにがそんなに問題だったのかがわかりませんでした。

    「神」が見えたとき、瞬間に視界が拓け、澄み切った晴れ上がりの世界が見えると物語がもっとイキイキしてくるのではないかと思いました。「追憶編」を観ていないので、関係のつながり具合がよく分からないところが残りました。

    今泉さんは、てがみ座の公演では意志の強い女性を演じることが多いのですが、本作、感情を発露させる役は新鮮でした。
  • 満足度★★★

    望郷編⇒追憶編の順で観劇
    望郷編(二〇一四年)「約90分」⇒追憶編(二〇〇八年)「約70分」の順に観劇。

    最前席が良いかと思います。

    ネタバレBOX

    望郷編で原因となったあらすじ(追憶編)は把握できるが、具体的にふれていない部分があるので追憶編も観たくなる構成。
    また、結果の話なので、あまりシリアスではなく、笑いありのリラックスした感じで楽しめます。
    あと、中田麦平さんの卑屈なダメ男っぷりが◎

    逆に追憶編に観劇すると望郷編に繋がる伏線が弱く、望郷編はうーん・・・と悩む感じでした。
    追憶編があっさりし過ぎているので、望郷編に大きな何かあるのではと思う方がいるかと思いますが。
    キャラが立っている部分が多々あるので、単品としても楽しめます。

    個人的には、2編に分けなくてもも良いのではと感じられた。

    また、追憶編は話の原因となる部分なので、激しく感情を出すシーンがあるが、人物相関図としては正しいけど、各人物の人柄を醸し出す部分が少な過ぎる為に違和感に感じられた。

    追憶編に出演していた役者さんはワークショップで長く共にしていたと思いますので、少々残念でした。

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