満足度★★★★
動画観劇のお正月(^^)
役者さんも凄くて小道具も細かくてリアリティに溢れていました
何か上の方でやってる出来事に惑わされる、
市井の人々といった感が良く出ていたなぁと感心しきり!
満足度★★★★
日本人の道義
こまつ座は、何本も観ているけど、二番目に好きかもしれない。
(一番は「太鼓たたいて笛ふいて」)
こまつ座初心者に観てほしい、丁寧な芝居。
満足度★★★★
観劇日振替鑑賞
出演している役者陣に惹かれチケット取るも、観劇当日休演発表、別日振替にて観劇。
初演から30年、何度となく上演されている戯曲だけど、個人的に今作は初見。
オデオン堂のお茶の間を舞台に、前半はささやかな日常生活に程よく笑い、後半の日捲りカレンダーの日付と共にオデオン堂に関わる人達の行く末に哀しさに泣けてきそうになった。
チラシ絵のマスク姿で登場した時、怒りと怖さと今後の警鐘の印象もあり最後には緊張もしたが、総じて良い舞台だった。
夏公演の「てんぷくトリオ」の舞台を見ていたせいか、一幕の場面事の終わりにはつい「ジャンジャン♪」とSE聞こえてきそうで、転換事に暗転オチをつける手法は井上作品だな、とふと思ったり。
公演プログラムの終頁に、次号から井上都さんのエッセイ告知あり。掲載の継続を期待している。(あと、チケット代もう少し値下げして‥)
満足度★★★★
人生初の公演中止、からの振り替えチケット
公演中止と知らず劇場に行き、エントランスでビックリ。一週間後に振替してもらって観劇。
「やっぱり井上ひさし脚本は肌に合わないな~、出てくるキャラクターもやっぱりいけすかねえなあ~」とか思いつつ、出来る役者陣の面白芝居に酔わされ、中盤、山西惇演じる傷痍軍人の長台詞では思わず涙がほろほろと。
秋山菜津子さんの変幻自在な歌唱にも聞き惚れ聞き惚れ。
井上ひさしの戦前・戦時・戦後モノ、以前に何度か他の作品を観たときは、どの登場人物も現代の感覚/政治的目線で描かれすぎでキャラクターとしての面白味をあまり感じなかったのですが、今回の作品は(もちろん前述のようなキャラクターも多かったですが)山西さんと秋山さんの演じていたキャラクターが「喜んだり怒ったり、悲しんだり楽しんだり、そこでちゃんと確かに生きている人間」として(役者の熱演も含め)とてもヴィヴィッドに生き生きと響いてきてたような。
そういう人間臭さのあるキャラクターが流す涙、こぼす溜息だからこそ、思わず感情移入してしまう、この人たちに幸せになってほしいと思ってしまうんだなあ、と。
それにしても残念だったのが、(他の人も書いてますが)客層の悪さ。
高すぎるチケ代のせいでガラガラなところを各種優待チケットで埋めたからなのか(自分も優待チケットで観たクチですが^^;)色々観劇マナーがなってない人が多すぎて・・・。
こまつ座の客って、言っちゃなんだけどこんな程度低かったっけ・・・?暗転のたびにパカパカ携帯確認してるおっさん、肝心のシーンで着メロ鳴らすおばさん、アメの包みの音、音、音。
「いま、そこ」の芝居なんてどうでも良くて井上ひさしの「政治」が聞けりゃ満足なのか~?とかうがった見方しちゃったり。
満足度★★★★★
二度目の観劇
以前、観た事がある舞台。その時は戦争の不条理を強く感じた。今回は物の有り難味とか、物のない時の、人の想像力の活性化を感じた。ないもの尽くしの生活でも明るく、自分の思いを変えずに生きるオデオン座の人々。やはり面白く、逞しい!ラスト、チャーミングな秋山母の歌が一声聞こえたところで涙が出た。明るい歌も時に涙を誘うものだ。
満足度★★★★★
狭いながらも楽しい我が家♬
支那事変〜太平洋戦争が始まるまで、あるレコード店が国家事情で閉店するまでの話です。戦後生まれた私には、実際の生活がどんなものか知る由もありません。この芝居ではそんな時代の中でも自分たちの気持ちに正直に生きる人々が描かれています。明と暗の生活が笑いとペーソスで溢れ、世の中への批判へもチクリ。そして、ラストはさらに現状を超える恐怖の始まりを示唆しています。この時代を体験されている80歳以上の方の観劇した感想をぜひ伺いたいものです。
満足度★★★
人の存在することの奇跡
戦中の庶民の暮らしを優しく描く向こう側に人間の在り方についての問い掛けが見える、考えさせられる作品でした。
レコード屋を営む家族のところへ下宿したり婿としてやって来たりする人達の群像劇で、中盤までの朗らかな雰囲気と、終盤のそれぞれ思いの丈を熱くあるいは静かに語る様が対照的でした。
インパクトのある冒頭とラストの光景が、登場人物達のその後のより苦しい人生を暗示していて、最終場の日付がさらにその印象を強めていました。
レコード屋が舞台となっている為、歌う場面が多く、音楽的にも楽しめました。ピアニストが別エリアで演奏するのではなく、劇中の登場人物として弾く形になっていて、歌う場面が物語から乖離していないのが良かったです。
物語自体はとても良いと思いましたが、楽しい雰囲気を無理に作っている様に感じられ(テーマ的にそういう意図もあるとは思いますが)、もっとしっとりした雰囲気の演出でも良いと思いました。
作品自体は見応えがあったものの、上演中に話したり、携帯電話を見たり、ビニール袋をカサカサ音を立てたり、笑うところではない箇所でもやたらに笑ったりと観劇マナーが良くない観客が多く、観るのに集中出来なかったのが残念でした。
満足度★★★★★
5年ぶりの再演
『兄おとうと』に引き続いて、こまつ座さんの舞台を連続して、サザンシアターで観劇しました。記録を調べると、2009年5月に銀河劇場(最近銀河劇場行ってないな!)でのこまつ座&ホリプロ合同公演を観劇(不思議に、『兄おとうと』も5年振り4回目の再演)していました。ご主人役の久保さん、下宿人の木場さん以外は役者さんは変わっています。言わずと知れたオデオン座を舞台にした、井上ひさし昭和庶民3部作の一作であり、ジャズや昭和歌謡に彩られた素晴らしい音楽劇でした。