満足度★★★
表と裏!ハイル ヒットラー!
ブレヒトのドイツ人でありながら、時代に狂わされない冷静な眼に脱帽。
27のエピソードから10作品を上演。
鍵十字、ヒトラーの写真など雰囲気よく出ていました。
無題1272(14-321)
19:30の回(曇)。18:30受付(整理券あり)、19:00開場。
ネットフェンスにも、鉄格子のようにもみえる舞台、その外側(左右)にテーブルと椅子。
19:15前説(120分)、19:30開演の挨拶、台本変更のお詫び~21:33終演。
海外の戯曲は不得手でそれは本作でも変わりませんでした。今では使うことのない言い回し(こなれていないセリフ)と異国という設定(仕草)が邪魔をするのでしょうか。
「マクベス」「壁あまた、砂男」...3作目でした。
満足度★★★
物足りない
ブレヒトの「第三帝国の恐怖と貧困(悲惨)」は、当初そのパロディ「第三定食と豆腐と蓮根」として上演される予定であったが、事情により変更したもの。
さて、本作は20世紀を代表する劇作家ブレヒトの記念碑的な大作であり、全編を上演すると4時間を超えるらしい。ナチス統制下における小市民の不安な日常を描いた情景のうち、「白墨の十字」「黒い靴」など10景を上演した。もともと色々な劇団で上演されるほど魅力のある作品だからストーリーは面白いが、演技でその面白さを現し切れなかったと思う。もっと言えば役者間の演技力に差があり、バランスを欠いていたと思う。
何気なく見逃してしまいそうな新制度の中に、将来を危惧させる重要な決め事が…どんな時代でも真を見誤らないよう心したいと思わせる芝居であった。
そして何より、無関心が将来に悪影響を及ぼすということを示唆しているようであった。
今後の公演に期待しております。
満足度★★★★
現在の日本と比べよ
ワイマールから翼賛体制への移行を、ヒトラー存命中にブレヒトは描いていた。
ところで、情報隠蔽を本質とする秘密保護法は、誰を保護しているのか? 政権や官僚、資本家、御用学者、メディアなどの嘘、不誠実を見えないようにしているだけだろう。そのほか、憲法改悪、教育基本法改悪等々、枚挙に暇が無い。この植民地のだらしない、アホな姿勢と倫理の崩壊を、唯、誤魔化す為の道徳教育なんぞ、糞クラエ! である。