第三帝国の恐怖と貧困 公演情報 劇団わらく「第三帝国の恐怖と貧困」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    第三帝国の恐怖と貧困って
    こういう構成の作品だったのかと認識しました。

    ネタバレBOX

    当日パンフレットによれば、ブレヒトの『第三帝国の恐怖と貧困』は、1933年から1938年にかけてのナチス政権下における人々の生活の断片を描いた27のオムニバス小編から成る作品です。全てをやると4時間を超えるそうで今回は10編が選ばれました。

    突撃隊に言いがかりをつけられる怖さ、手のひらに書いた白墨の十字をさりげなく異端者の服の背中に転写するおぞましさ、そんな突撃隊員も自腹でブーツを買わされたりしていたんだとか、告げ口社会になっていて、自分の子供も信じられなくなっていたことなど興味深く観ました。

    日本の軍国少年だって告げ口はしなかっただろうにと思いながらも、それだけ日本の大人は表面上も内面も忠実に暮らしていたことが窺えます。

    「ユダヤ生まれの妻」は、どこかの劇団で恐らく短編としてだと思いますが観たことがありました。緊迫した状況での切ない話ですが、これがブレヒトだったのかと再認識しました。

    やや早口でも2時間強、急ぐあまり噛むというより何か音声が飛ぶような台詞回しが気になりました。

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    2014/10/03 16:19

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