満足度★★★★
踊念仏…持ち味を十分に発揮
一遍上人が武家出身ということは知らなかったが、信仰は踊り念仏を通じてということは授業で教わったような…。ミュージカルらしく仕上げるには格好の題材だったと思う。風雲かぼちゃの馬車という劇団の持ち味が十分発揮できていた。またキャスト陣の有髪の僧姿も魅力的だった。
ちなみに、「一遍上人」は2012年に映画化(主演:ウド鈴木)され、話題になった。
かなり本格的な中世物のミュージカルで、
一遍という、あまり歴史ドラマなどで取り上げられていない人物を描いていて、興味深かったです。ストーリーも解り易く、ドラマチック。力のある役者さんが全体を引っぱっている感じ。キャラがはっきりしていて、そこに現代人の感性も重なっていて、共感を呼ぶ。ただ突っ込み所も多く、ミュージカルということでまあいいか、とは無視できないところも目立った。大事にしている演目らしいので、もっと時代劇の型の良さなども取り入れた物にしていって欲しい。
満足度★★★★
Dancing Monk IPPEN
「あなたは一人じゃない、何があっても」というキャッチのごとく、この日、満場が一体となって、「一遍」に釘付けでした。
独楽を回して遊ぶ子供たちの姿から、輪廻の理を悟り、自らの力で自らを救うことを伝えていった一遍。
生と死という難しいテーマを、風雲かぼちゃの馬車は見事に演じていました。
個人的に、私はハンヨン役の「宮内さん」の演技が大好きです。イキイキとした表情や情感あふれる仕草に感動しました。これからもずっと応援していきたい女性です。
ちなみに、今夏のNY公演で実際に使用した当日パンフレットがとても素敵です。英語のタイトルもセンスがあふれていて、公演の盛況ぶりが目に浮かびます。次回はNYで観てみたいなと思いました。
満足度★★★★★
凱旋で0.5おまけの★5つ
承久の変で朝廷側につき、力を削がれた河野一族の家系に生まれた一遍は、幼名を松寿丸と言う。仏門に在ったこともある父、通広の計らいで10歳で下男(後に念仏坊)と共に仏門に入るが、この直前に母を亡くしている。