トーキョー・スラム・エンジェルス 公演情報 トーキョー・スラム・エンジェルス」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-20件 / 21件中
  • 19:30。
    後ほど。

  • 満足度★★★★★

    経済劇であり、
    やはり人間・・・特に、家族のお話でした。証券会社に努めていた経験のある身として、そして人間大好きな身として。計算し尽された緻密さと人間模様を俯瞰する脚本に次第にワクワクが止まらず、躍動する役者さん達が表現するこの物語を瞬きするのももったいないほど凝視してしまいました。改めて、谷賢一という方の才能の一面を見た思いです。これからもどんな面々を見せていただけるのかとても楽しみです!

    ネタバレBOX

    以下、Twitterでつぶやいたコピペです。

    トーキョー・スラム・エンジェルス、凄まじく面白かった!!谷さんに弾丸のようにまくし立ててしまった。個人的なことになるのでTwitterには書きたくないこと、伝えられてよかった!!
    posted at 15:52:53

    経済や社会、金をめぐる価値観とその人生。証券会社で働いていてその思考の無機質さから逃れた身としては、どの人物にも痛みをもって思いを馳せることが出来て嬉しかった。あの脚本を体現できる凄まじい実力の役者さん達が終結していた、後半は特に震えっぱなし。 #トーキョー・スラム・エンジェルス
    posted at 16:04:42

    役者さん一人残らず素晴らしかったけど、加治くん!あの声、目。先人の尻拭いをさせられる若者の叫び。戦慄させられっぱなしだった。古河さんも、セクシーだったり、キッチュだったり。あのシーン、ときめいてしまった。。
    posted at 16:10:01

    成熟した役者さん達の中、一色洋平くんが良い意味でフレッシュ。育ちの良い若者が生長するさまに目を見張った。というよりもう爆笑した笑 一見重い話だけれども、笑いのシーンも多くリラックスして楽しめた。観客がいないと成り立たない、の意味も分かった。観客が楽しめるための仕掛けがかなり多い。
    posted at 16:15:24
  • 谷さんのコメントどおり
    経済の話ではなくて人間の話だった。
    一色洋平さんの硬質な演技が心に響いた。

    とりあえず、ラーメンが食べたくなった。

  • 満足度★★★★★

    テキストが秀逸
    テキストが秀逸。表裏一体呼応する2つのストーリー。貨幣経済と資本主義に対する鋭い洞察と理解を驚くほどシンプルに表現してみせる谷賢一という才能。全編通して彼の美意識が貫かれている。兎に角格好イイ。

    ネタバレBOX

    牛乳瓶のフタのストーリーは凄い完成度。与信とインフレを小学生の世界に再現し、もう少し余裕があれば、信用取引やレバレッジまでも盛り込もうとしていたというのに吃驚。デリバティブ取引まで観たかった。

    一番の刺さりどころは仕事に対する考え方の表現。「堕落」しないのは「物差し」が在るから。オガタは「私には辞めないことに意味が在る」と言い、ヤマネは「続ける事が俺には戦いだ」と言う。これは泣いた。

    力量の高い俳優陣の中で古河耕史、井上裕朗の一人二役の乖離の凄まじさが印象的。バックボーンが非常に近いのに何処かで進む道が分かれてしまった二人のコントラスト。一度拡がった格差は縮まらない。

    そして一色洋平、稽古の段階から相当「可愛がられていた」様子が目に浮かぶ。心身共に制御能力の高い彼が制御しない演技を求められていたのか。相当に苦しんだのだろう。結果、明らかに今迄と違う。いい意味で。
  • ラーメン食いたい
    初日、観劇しました、、率直に言えば、少し堅苦しく思えました。
    役者陣の芝居は引き込まれるものがあり、見応えはありました。

  • 満足度★★★★

    説明臭い
    少々偉そうな感じもしました。

    ネタバレBOX

    財政再建が進まず、入札不調を機に国債が暴落し、一気に日本売りが始まった前後の、証券アナリストと屋台のラーメン屋をやっている彼女の元夫など周囲の人々を描いた話。

    劇団5454(ランドリー)の『マザー』では、シェアハウス内で実際に擬似通貨を通用させた上で制度破綻に至るまでのミニ経済の様子を具体的に描いてみせたのに対し、本作品では牛乳ビンのふたが疑似通貨となったという小学生のときの思い出話を社員が延々と説明する形で処理していました。

    国債の暴落が一番のリスク要因であることは承知しており、いつもヒヤヒヤしています。

    一株利益や成長予想で評価するのではなく、人それぞれに独自の評価基準があるべきというメッセージは素敵でした。しかし、円安の影響は小麦粉の高騰によって味や丁寧さを判断基準としている屋台のラーメン屋の親父にまで影響を及ぼすという例をあげて、政治や経済はお前ら庶民にとっても大切なことなんだぞ、ちゃんと勉強しろよ、投票にも行けよと言わんばかりの言い方をしたのは、ちょっと上から目線で嫌でした。

    若い人の一票は一億分の一に過ぎないけれども、事件を起こすとニュースとなって効果があるとして、不満分子の男が圧力鍋爆弾を首相官邸に投げ入れたところ、実はお赤飯を炊いた圧力釜だったというオチは小粋でした。
  • 満足度★★★★

    経済
    難しい話かと思えば、なんとわかりやすい!特に子供社会の経済の話には“あっ”と思わされました。ひとときカードゲームが流行った時に確かにこういうことが身近でも起きていたことを思い出しました。リアルに自分達が飲み込まれている「経済」というもの、改めて感じることが出来たと思います。また円形劇場の使い方も良かった。改めてなくなるのが惜しいと思わされました。

  • 満足度★★★

    お金と家族
    貧富の差が拡大し、経済的破綻が目前となった近未来の日本を舞台とした作品で、現実味がありながらも、演劇ならではの趣向も盛り込まれたバランスの良い作品でした。

    証券会社に勤める母と、店を失いラーメン屋台を営む父とその息子を中心に、証券会社とスラム街という対照的な世界が並行して描かれていて、お金や経済について考えさせる内容でした。
    小学校の給食の牛乳瓶の蓋を例えにして経済のシステムを説明したシーンが変にお勉強的なモードにならなく自然な感じだったのが良かったです。
    経済についても家族のドラマについても、もう少し掘り下げて描いて欲しかったです。

    狂言回しとして設定されたキャラクターやラーメン屋台の登場シーンといったケレンを効かせた演出が所々にあり、経済という堅い内容になりそうな物語に程良くエンターテインメント性が盛り込まれていて楽しめました。物語の中心となる3人以外は、両極端な2つの世界の対照的な役を1人2役で演じていたのが印象的でした。

    BGMとラジオニュースを模した録音の声のバランスが悪くて聞き取り難い時があったのが勿体なく思いました。

  • 満足度★★

    う~ん、ちょっと残念な感じ・・・
    谷さんの作品なので楽しみにしていたが、脚本、演出とも自分には合わなかった。。南果歩さんの演技を真近に観れたのは贅沢だった。
    上演時間2時間。

    ネタバレBOX

    ”彼”の存在がこの芝居を安っぽくしてしまった印象。
    これは演出によるものなのだろうが、どうなのかな~。
    屋台のラーメン屋の登場シーンも無駄に派手な気がしたなあ。
    証券会社で繰り広げられる話が一番興味を惹いた。
    牛乳瓶のフタの話、今後の日本、金融の話、ラーメン店の原価率の話あたりは面白かった。
    人間模様の芝居だったが、シリアスな経済寄りの物語にした方が個人的には良かったような気がした。
    あれだけ金銭感覚が違う2人が夫婦になり、子供をつくること自体ちょっとかな。。

    良く言えば遊び心もある公演、悪く言えばどちらつかずの公演に感じた。
    実験的な公演をするなら、価格をもっとリーズナブルにした方が良いような気がするなあ。
    良くも悪くも小劇場でも大劇場でも観れない内容なのかもしれない。

  • 満足度★★★★★

    難しいくないお話
    経済に関する内容で、難しいのかなと思ってたが蓋の話で分かることが出来た
    格差があり、苦しい生き方をしている人達がいる
    今の日本そのまんまのお話、とても良かった

    ネタバレBOX

    山崎さんが開演前から客席をウロウロしていたので開場してる時点ですでに始まっていたのかも
    やはり終った後はラーメンを食べたくなりますね
  • 満足度★★★★

    とりあえず自分はラーメンよりお赤飯が食べたくなった(´・ω・`)
    なんつーか、この芝居、観終わって劇場を出て夜の渋谷の空気に放り出されてから、それからが「はじまり」の芝居なんじゃないかなあ・・・などと帰り道に。

    (アマヤドリの『非常の階段』のときも思ったけど)「演劇」で語るには一見むつかしく感じられてしまう「経済」だけど、いざ真摯に芝居にしてみると、これほど「人間たち」を描くのに適したテーマもそんなにないんじゃないか、とか思ったり。

    それほど派手にトリッキーなことをやってるわけではないのに、舞台上で語られるセリフ以上に、登場人物たちの積み重ねてきた「時間」が見えてきちゃうような瞬間がいくつもあり。かなりの見応え。
    ひとりひとりの設定自体はややベタであるようには感じる物の、そこに彫りこまれたリアリティたるや。

    谷賢一の芝居は役者の背中が素敵!ってのはくろねこちゃんあたりから思ってることなんですけど、今回のトーキョースラムエンジェルスは何つっても屋上のシーンの南果歩の「背中」力がなんともすばら。
    あの背中が見られる円形劇場のあの席のチケット送ってきた制作さんにすぺしゃるさんくす。

  • 満足度★★★

    緩いまんまランディング
    市場経済を演劇のフォーマットに嵌め込んだ良質な舞台を最近他所で観ているので、特に面白味を感じられず、薄っぺらい感じで見せ場もなく終わってしまった印象。

  • 満足度★★★★★

    感動
    内容もわかりやすく、しかし深いものであり見ごたえがありました。

    ネタバレBOX

    特に牛乳キャップの経済については感嘆しました。
    とても素晴らしく、わかりやすかったです。
  • 満足度★★★★★

    ガツンときました
    もっと抽象的で難しい内容かと想像していたけれど
    自分の毎日の仕事とリンクする部分が生々しくてガツンときました。
    老若男女それぞれに感じる部分がある、観るべき作品だと思います。

  • 満足度★★★

    2日め観劇
    金融IQ値が低い為、途中、サンデル教授の白熱講義を聞いてるみたいでしたが、生きる為には知恵と生活基盤と人との繋がりが根本的に大事という事かな。
    亨さんの嵌り過ぎる登場には吹きだしそうになるし、要所で2人が対峙するシーンの濃密な会話と芝居、円形の舞台を効果的に使った演出も楽しかった。
    観劇後、無性にアレが食べたくなりましたw。
    台詞カミも多々あったけどまだ始まったばかり、空席がもったいないと思えた舞台でした。
    約2時間。

    ネタバレBOX

    加治さん、古河さん、井上さんの時に過激で両極端な役柄の違いに驚いたけど、変化の違いが見事でした。
  • 満足度★★★

    なるほどねぇ
    期待と違った作品でしたが、期待はずれという訳では無く。

    でも、役者さん達の上手さに支えられている面もあり、作品自体はもう少し深く斬り込んでもいいと思った

    山崎彬さんはさすがな立ち回り、他の役者さんも二役を演じ分けてた方は見事。

  • 資本主義経済の行く末
     人間に本来備わっている思考や行動のクセから自然と発生してきたとするprimitiveなところから経済を説き現代資本主義経済の来し方行く末を扱っていますが、あくまで人間中心の物語でした。この先資本主義経済は衰退、消滅も含めどのような方向へ向かうのでしょうか。

    ネタバレBOX

     扱うテーマに関してprimitiveなところをベースにしている限り、ドラマとしては確かにわかりやすく面白いです。ただ、そこからさらに深く触れようとすると、観る側にも高度な専門知識が要求されたりまたテーマの重要概念がレトリックのごとく散りばめられるだけで本質を外れ表層的な扱いをされたりすることもあり、ドラマで扱うにはハードルが上がりすぎて困難になってしまうことが多い。風琴工房の「hedge」を観た時も同じような印象を受けました。
     やはり扱うテーマによっては、テーマとドラマとしての演劇との相性というか演劇の限界のようなものを感じざるを得ないような気がしました。



  • 満足度★★★★★

    なんだこの面白さは!
    テーマが資本主義というので少し身構える所があったのだけど、観る人を選ばないエンターテイメントだった! 何人かが演じる二役はリンクしていて面白いし、展開が鮮やかで、南果歩さんは凛々しく美しかった。急激に円安が進む現状も相俟って、臨場感たっぷりの近未来だった。

  • 満足度★★★

    ネタばれ
    ネタばれ

    ネタバレBOX

    【トーキョー・スラム・エンジェルス】を観劇。

    2020年の東京オリンピック後の疲弊した日本が舞台。

    経済格差、老人問題などを抱えながら、国がそれに対して目をつむったままの末、貧富の差が極端に激しくなってしまった日本。
    そんな最中、常に自分の尺度で生きようとする屋台のラーメン屋のオヤジ、未来に希望を持ちながら働く証券ウーマン、そして希望を失ってしまった若者たちの物語である。
    何れ訪れるであろう東京オリンピック後の日本の惨めな姿を予想しながらも、どのようにすれば安定した経済、人間らしい生活を送れるかを経済を通して描いていて、様々な立場を通して見つめているので、今後の我々の生き方について考えさせてくれる芝居であった。
    ラーメン屋のオヤジが吐く「俺は常に自分の物差しを持っていて、それを元に生きている!」という青草い人生論がたまらなく、観客を痺れさせ、虜にさせてくれるのだが、「それこそが間違いだ!」とそこに経済論で切り込んでいく証券ウーマンとの激論がたまらなく、実は議論に次ぐ議論こそが、今後の日本を変えていく最初の出発点ではないかと作家は語っているようだ。
    メインテーマは経済なのだが、あくまでも切り込み口であって、日本が今後どのように進むべきかを一作家が提案している芝居であった。
  • 満足度★★★★

    あるモノが爆風とともに現れます
    山本享さん目当てで、『トーキョー・スラム・エンジェルス』の初日に、青山円形劇場に伺いました。円形劇場は、10月の『御ゑん祭』以来、山本享さんの舞台は、7月の椿座さんの『廃墟の鯨』以来です。タイトルの通り、経済破綻した近未来の東京のスラム街で、変わらず働く男とその元妻で証券ウーマンとして成功した女が、行方不明になった息子を探してスラム街にやってきて、男と再開するところから物語は始まります。円形劇場をところ狭しと、ある物と共に男は現れます。仕事とは、お金とは、尺度(というよりモラルかな)とは何かをテーマに、二人と関係者の生き方を対比させて物語は展開します。背景は暗いお話ですが、男の変わらないという不器用な生き方が、とても清々しかったです。尚、観劇後は、あるモノがとても食べたくなります。

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