満足度★★★★
好印象
多少の物足りなさや違和感もありましたが、日常のような非日常のようなちょっと浮遊感のある舞台は好感が持てました。姉役の女優さんの涼しげな感じが印象的。上演時間も1時間程度で、この季節にはいい塩梅でした。
満足度★★
若々しさを感じるコンパクトな作品
登場人物は女性4人だけの60分間の短編で、ふんわりとした雰囲気が印象的でした。
片親の父に育てられた姉妹を中心にした物語で、冒頭で父が死に、その後に妹も治療法の確立されていない病で倒れてしまうというベタな展開ですが、泣かせようと無理に盛り上げたりする様なことはせず、お互いを思いながらも素直になれない姉妹のやりとりが淡々と描かれていました。
姉妹の現代的な台詞回しがナチュラルで良かったのですが、もう少し溜めがあった方が良いと感じる場面が所々にありました。
ちょっと妙な文体で話す浮いた雰囲気を持つ女性が妹と親しくなっていくものの、ストーリー上であまり意味が感じられず、最後に姉妹と共に暮らすことになる展開も不自然が感じられ、キャラクター優先で作った様に見えたのが残念でした。
何度か歌うシーンがあって何かの伏線になっているかと思ったのですが、そうではなかったみたいで、勿体なく思いました。
ペンダントライトのシェードに植物を入れて逆さまにした植木鉢の様にしていて、周りの壁に植物の影が映っていたのが美しかったです。
満足度★★★★
無題1175(14-223)
14:00の回(曇)。13:32受付、開場。
木製の椅子が3つ、じょうろ、天井から鉢植え(逆さまに)。
15:36前説(飲み物可、60分)、14:02開演..オレンジの傘、「あめふり(北原白秋)」..、強い雨、セミの声、~15:02終演。
ENBUの公演は何回か観たことがあり、阿部さんは「昼下りの岸田(2013/7@王子)」の卒業公演が初めてで、本作が5作目。岡本さんは時々自動の「生れて初めて出すフォルテ(2014/6@せんがわ)」からで2作目ですが、ミュージシャンと役者なのでずいぶん違った印象。岡さん、前田さんは初めて。
とても繊細な雰囲気を持っていて、この世代の女性らしいものなんだろうな、と思いました。特に岡さん(さく役)の存在が異質というか異色で好印象。
白地に水色が点在する背景、ライトが当たると淡い影をつくっているのが雨上がりの空を思わせてくれました。
終盤、倒れたとき(2回目)、作家はどちらを選択するのだろう、と思って観ていました...終わってしまうのか...続けるのか。再生..この結末でよかったと(個人的に)思うのでした。