満足度★★★
久しぶりのタカハ劇団
今まで観た演目は自分の内側に向かうような内容が多かったように思うが、
今回は歴史という大きなテーマ。
劇場から出て下北沢の喧騒に身をおいた時、眩暈のような感覚を覚えた。
まるでタイムスリップから戻ったような。
そして大切な何かを受け取ったような気がした。
底の浅い感想だが、帰える道すがら
大切な人をそういう場所に送らなければならなくなったらどうするのかなぁ。
と、つらつら考えてしまった。
達者な役者陣の中でも清しい印象で目を引いた藤森陽太くん。
初見の役者さんでしたが、元lifeの方でしたか。良い意味でぽくない・・・。
満足度★★★★
骨太な物語
戦時下でも描くことをやめなかったある画家の物語。
彼の友人たちや彼の妻、若い画学生など、登場人物それぞれの輪郭が鮮明で、どういう行動が正しかったのか、などという安直な評価ではくくれないそれぞれの葛藤を描いていく。
画家が描こうとしたもの、画学生が描きたかったもの、それぞれにそれぞれの真実があるのだろう。
見応えたっぷりの骨太な作品だった。
満足度★★★★
戦争モノを語るには時間が必要と思っていたと・・
脚本・演出の高羽氏が語っていた思いが凝縮していた2時間20分(予定)
戦争の是非ではなく、勝敗でもなく、
戦争は巨悪であるという感じが色濃く出ていたと思いました。
熱量は良かったが細かさにやや欠けるきらいがあり、
星はひとつ削ってしまったであります。
満足度★★★★★
ずっしりと
わかりやすい内容でしたが、とても重い、ずっしりと観ごたえがある作品でした。戦時下で、優遇はされていても、自分の思い通りの絵を描く事が出来ない画家たちの苦悩、また、周りの人々の想いが、演じる役者さん達の熱演で、ヒシヒシと伝わってきました。また、実際の絵を見ることが出来ないので、セリフから想像を膨らませて脳内再生しながら観てました。この時期、忘れてはいけないその時代を改めて考える良い機会を与えて頂きました。
満足度★★★★★
どっしりと。
久しぶりの観劇に久しぶりの劇団さんを。
骨太な、しかし少し変わった切り口の戦争もの。
単なるお涙頂戴の歴史物に留まっていないのは現在の日本の状況が作品にそうさせたのか、客席側の受け取り方なのか。
一人で観に行ったのだが友人と観に行ったとしたら
帰り道どんな話をするだろう。
作品の話をできるのだろうか。
戦争の話をできるのだろうか。
そんなことを考えながら帰途につきました。