満足度★★★
中途半端かも…
脚本はテ-マ性を持ち社会批判も鋭い。その表現は荒削りだが面白さはある。そういう意味では、潜在的には演出力もあると思う。しかし、現時点ではそれを十分描き切れていない。役者は熱演だが空回りしている感じである。見た公演では、相手役の名前を間違え、その相手役からツッコミが入ったり、滑舌が悪く聞き取り難い。演技力は経験を積めば良くなると思う。
公演全体は、まだまだ粗いが楽しみな劇団だと思います。当日配付したパンフレット?に「初稿を書き、それからはディスカッションの連続。何度も何度も台本が書き換えられ…」と記している。どこの劇団も同じだと思いますが…真面目さは伝わります。個人的には、狭い空間での濃密な会話劇が好きです。今後の公演を期待しております。
PS:呪文を解くほうも呪文にしてはどうか。
満足度★★
どっち?
ミステリータッチでシリアスな舞台かと思っていたら、途中から脱線した(?)というイメージでした。シリアスな場面なのに、笑いを取るような台詞だったり、魔法の言葉が昔のアニメの言葉で幼稚な感じだったり、シリアスなのかコメディーなのかどっち?と思いました。フライヤーのイメージとは全く違う舞台でした。役者さん達の熱演は良かったです。
満足度★★★★
期待を裏切る
開演前は、舞台美術が期待できない様相でした。4人の出演者で演じきれるのか少々心配でした。
暗転から現れたのは、期待させるに十分な舞台が登場です。
若く乱暴で荒削りな演技だけど、嫌な感じはなく、むしろ魅力的な役者陣でした。
ストーリーも雑なようで深い、テンポもいいし、癖になる面白さでした。
そういえば、パンフレットには10数年観劇しているペテカンのメンバーが協力者に名を連ねているのを見つけました。
劇団に変な縁を感じました。
雑貨屋的アイデアのセール…
「ひきこもり」をバッシングする世論。
日本では 報じられない。現在、海外のトレンドは「若者のフーリガン化」である。5月の欧州議会選挙は欧州人民党(EPP)と欧州議会社会民主グループ(S&D)が過半数ラインを確保したものの、フランス右派・「国民戦線」に代表される「EU懐疑派」も全体の3割弱の議席を得るまでに大躍進した。
欧州の失業率は10%超である。そして、彼らの多くが、「外国人労働者排斥」を街頭で直接アピールしている。
私は 必ずしも その存在にYESを言わないが、日本の「ひきこもり」は、英国保守党本部に乗り込んだイギリスの若者のように、台湾・立法府議会を占領した「ヒマワリ運動」のように、「ウォール街を占拠せよ」を合言葉に公園でテント生活を続けたアメリカの若者のように、果たして行動を示しただろうか。
社会秩序の観点からいえば、日本の「ひきこもり」は支配層の評価対象である。なぜなら他人へ迷惑をかけることをしない。この「ひきこもり」をバッシングする風潮は集団主義であろう。
個人に焦点を当てると、商店街のウインドウを破るのではなく、部屋で ずうっと液晶画面を操作する若者の方が よほど健全ではないか。
さて、本題の劇団ステア『四角い箱』。タイチ(市川 敬太)という名の「ひきこもり青年」の物語である。
ドラえもん 秘密道具『人生やり直し機』は、意識のみが過去の自身に遡り、過ちを克服できるマシーンだそう。これは「のび太くん 、君が努力しなければ結局、同じだよ」の教訓である。