四角い箱 公演情報 劇団ステア「四角い箱」の観てきた!クチコミとコメント

  • 雑貨屋的アイデアのセール…

    「ひきこもり」をバッシングする世論。

    日本では 報じられない。現在、海外のトレンドは「若者のフーリガン化」である。5月の欧州議会選挙は欧州人民党(EPP)と欧州議会社会民主グループ(S&D)が過半数ラインを確保したものの、フランス右派・「国民戦線」に代表される「EU懐疑派」も全体の3割弱の議席を得るまでに大躍進した。


    欧州の失業率は10%超である。そして、彼らの多くが、「外国人労働者排斥」を街頭で直接アピールしている。


    私は 必ずしも その存在にYESを言わないが、日本の「ひきこもり」は、英国保守党本部に乗り込んだイギリスの若者のように、台湾・立法府議会を占領した「ヒマワリ運動」のように、「ウォール街を占拠せよ」を合言葉に公園でテント生活を続けたアメリカの若者のように、果たして行動を示しただろうか。

    社会秩序の観点からいえば、日本の「ひきこもり」は支配層の評価対象である。なぜなら他人へ迷惑をかけることをしない。この「ひきこもり」をバッシングする風潮は集団主義であろう。
    個人に焦点を当てると、商店街のウインドウを破るのではなく、部屋で ずうっと液晶画面を操作する若者の方が よほど健全ではないか。


    さて、本題の劇団ステア『四角い箱』。タイチ(市川 敬太)という名の「ひきこもり青年」の物語である。

    ドラえもん 秘密道具『人生やり直し機』は、意識のみが過去の自身に遡り、過ちを克服できるマシーンだそう。これは「のび太くん 、君が努力しなければ結局、同じだよ」の教訓である。

    ネタバレBOX

    「モテる」「スポーツ万能」「頭がよい」等のNo.1を獲得するのにもかかわらず、すぐさま堕落し、「同じ」の二の舞いとなるタイチは、『ドラえもん』の世界観だった。
    『四角い箱』は四次元ポケット。「大人のび太くん」は冒頭の「ひきこもり」に通じる哲学を やや内包していた。




    1 劇団員同士がディスカッションを重ねたらしい。エネルギーは充満していたが、私には自己満足に感じるバイタリティだった。


    2 回想シーンを「パッ」という大声により転換する。これは素朴なナチュラリズムだ。音響に頼るよりも効果的な選択だろう。


    3 中学生の男女4人が「ダルマさんごっこ」をする姿は幼稚だ。

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    2014/05/31 00:25

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