スリーカードモンテ 公演情報 スリーカードモンテ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★

    ネタばれ
    ネタばれ

    ネタバレBOX

    3部構成ながら、最後につながっていく展開は誰もが予想がつくのだが、巧妙な構成が最後に一気に花開く辺りは面白かった。ただ話の一番大事な確信に触れていないのが消化不良と言うべきか。
    その消化不良は、観客全員が感じたと確信した。
  • 満足度★★★★

    ブラックテイストを愉しむ
     各々のかードにふられた物語がオムニバス形式で独自に展開するが、各挿話は、最終話で1つに纏まる、という構造を持った作品。各々の挿話はほぼ同程度の時間で演じられ、シナリオ自体良く練られている上に内容的にも面白い。ダークファンタジーとでも名付けたいテイストを持った作品だ。

    ネタバレBOX

      元アイドル、アカリが失踪した。ネット上では彼女はドラッグに嵌っていたと噂が立っている。おまけにホストクラブに通い詰めていたという。彼女のストーカーじみたファン、リクオが、彼女のマンションに張り付いて一週間目、終に彼女の住んでいる301号室に入り込む。指紋がつかないように手袋をし、室内の手紙などを物色し始めたが、先客がいた。若い女である。彼女は、あかりの妹だと言う。男は刑事だと言う。当然、警察手帳の呈示を求められたが、暫く躊躇した後これを呈示し、彼女が嘘をついていることを追求すると、彼女も本当の刑事ではない、と主張。住居不法侵入で訴えると負けていない。然し、男は銃を持ち出して脅し、女が妹ではないことを認めさせ、何故、彼女が此処に居るのかについても説明させる。
     彼女、アイは、12月25日、付き合っていた男に振られ落ち込んでやけ酒を飲んでいる時にヒトミに声を掛けられ、彼女の家で飲み直したのだった。ヒトミは、アイの愚痴を聞いてやり、幸せになる薬をくれた。結果、アイも、薬に嵌ってゆく。ヒトミに連絡がつかなくなって薬欲しさにヒトミの転居先を調べて、此処に来たのだった。リクオが調べた通りアカリ宛て、ヒトミ宛ての郵便物が届いていることから、彼女達が此処に住んでいたことは間違いないが、2日ほど前から、姿が見えず帰ってもいない。
     場面変わって、ホスト、ヤスの部屋。女が訪ねて来ている。噂話でクラブNO.1 には、BMBの新車がプレゼントされたという。プレゼントした女は50歳のおばさん、ヒトミ。金の為、NO.1 を維持する為ならホストはおばさんとも寝るのではないか、などという話をしている。そこへ、別の女が訪ねて来る。焦ったヤスは、何とか誤魔化そうと出まかせを言って切り抜けようとする。だが、話はこれで終わらなかった。三人目の女が登場したのである。三つ巴で女に迫られ乍ら、ヤスはまたしても出まかせで乗り切ろうとするが、始めの女、三番目の女は私立探偵であり、二番目の女の依頼を受けて内定を進めていたのである。この話の中で出た出まかせに絡ませて、二番目の女はホストを殺害、ミンチにして牛肉と混ぜ、ハンバーグを作る。
     再び話が変わって事件の背景、挿話の相互関係が明かされて行くが、ヒトミは、内面に問題を抱えて落ち込んでいる女をかもっては、彼女らの金を巻き上げ、終には、ヤクに溺れた犠牲者に殺害させて死体を解体させ、その解体作業を料理と称していたのである。殺された女達の霊が301号室には充満している。ホストも殺された後は、ここに来ていた。このホストに入れ込んでいたのが元アイドル、アカリ。そして、最初にストーカーと出会った女、アイは、ヒトミを殺害する。
  • 満足度★★★★

    辛口甘口辛口
    中盤で笑わせながらも、最終的にはゾッとする作品。
    隣の部屋でこんなことが行なわれていたら嫌だ。

    ネタバレBOX

    最後の挨拶の時にポケットに入った包丁が怖かった。
  • 切り札を、奪取する




    脚本に緻密性 が欠けていたが、それがメッセージ力を発揮できなかった原因であろう。

    小劇場・楽園は客席が二方面にあり、中央をみれば巨柱が建っている。それをアパートの一間に利用した。



    典型的ともいえるオムニバスは、第一部、第二部、第三部で構成される。


    第一部と第三部は『サイコメトラーEIJI』でも伺えた、事件性の高い、ミステリー・サスペンスである。
    ところが、これは脚本というか、演出の思惑が絡むわけだが、二部に関しては「コメディ」なのだ。

    客席こそ爆笑の渦であったものの、中立に観察すれば、やや「出来過ぎていた」か…



    追記あり




  • 満足度★★★★

    未就学児童の入場はお断りです・・ねぇ・・・
    なんともはや、自分的にはOKで楽しめましたが。

    まぁ受け付けない方も多いのでは?と思えた80分

    追伸

    ちょっと期待していたカードマジックは無かったです(^_^;)

    ネタバレBOX

    めっちゃR指定です

    オムニバスと云いながら繋がっている3つの話。
    明確なオチもしっかりと判りやすく明示された結末もあり、
    そーいった方向が好きな方にも安心な話なんですが・・・。

    猟奇とホラーとが蠢いていました
    (映画化とかもした「OUT」のような展開もあり)

    人の繋げ方と間に挟んだコメディ調の話も楽しめましたが、
    オチの怖さが引き立つ作りになってたなぁ・・・・。

  • 満足度★★★★

    聞く力
    初対面の聞き上手に何もかも話すのは危険です。

    ネタバレBOX

    人の話を良く聞く聞き上手で相手に取り入り、次第に話術と覚醒剤で洗脳して支配し、財産を搾取し尽くすと最後は殺害して死体を処分してしまう凶悪な女性に関わってしまった人たちの悲喜劇。精神的にも物理的にも怖い話でした。

    オセロ中島さんの占い師と尼崎連続殺人事件の主犯の女性を一緒にしたようなイメージでしょうか。周辺調査をする辺りはホルモン異常のインチキ占い師のようでもあります。

    三編のオムニバス形式、あるいは三幕物とも言える構成でした。一編目は光量的にも内容的にも暗く、偽刑事は明らか、よしんば刑事であったとしても違法捜査は明らかで、そこでああでもないこうでもないと時間を掛けて繰り返すのを見るのは辛く、少々不毛のように感じました。

    ホストが浮気を隠そうと躍起になるドタバタ劇にどんでん返しが加わった二編目が明るく面白く恐ろしい小編だっただけに、これを一編目に持ってくることができたら一気に入り込めたのではないかと思いました。

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