満足度★★★★★
無題945(13-384)
19:30の回(晴)。19:00会場着、受付...倉庫みたいな造り...と思って終わってから確認したら「1961年に建築されたビルの1F」とありました。「ロビー」では
ドリンク、スープ、物販、壁に過去上演の写真など。此処は初めてで勝手がわからず、とりあえず待ちます。予約メールの返信には開場は開演の30分前」とありましたが、結局、19:20会場、奥のspaceAへ。入って左に客席(ひな壇)、最前列の一部にビニールのひざ掛け(?)、舞台には水が張ってあり跳ねるのでしょう、2段目やや下手にしました。その下手には、白い木製の椅子(ひつとには「VOX」のミニアンプ)、アナログTV、向こうにKORGのキーボード(白)、小さなツリーとPC。正面壁に布らしきもの。19:32開演~20:41終演。DVD「洗い清められ」を購入。
サラ・ケインの作品ということでみに来ました。サラの作品は本作で4作目。もちろんどの作品も原作を知らないので正直よくわかりませんが、どれも面白く感じました。今夜も「日本語のセリフ(歌)」よりは、目の前で行われていることに刺激を受けました。
サラの作品は「4時48分サイコシス/渇望(2011/5@SENTIO)」「4時48分サイコシス(2011/6@バビロン)」「フェードラズ ラブ(2013/10@タイニイアリス)」と過去3回みて、本作で4回目。
当パンを読むと...鈴木さんは「時々自動」に出ていらっしゃるとのこと。2012/11、せんがわ劇場で「動物たちの冬」を2回(連日)みました。
ダンサーの辻田さんは初めてですが、桜美林なのですね。今年も「ピュア魂2」「くろいの×しろいの」「-W-」のダンス公演、「劇団はへっ」の芝居などいろいろみに行きました。
水面に拡がる波紋が照明を受け、壁や天井映り時空が歪んだようにみえます。
ナイフと包帯、男と女のハミング、トランペットから吹いてくる風の音、ダンスと跳ね上がる水、書きなぐられるコトバ...「HELP ME」..end
満足度★★★★★
求めている
身体表現・音・歌・光・影…。ひとつになる。あの息をのむような空間に自分が身を置いていることに酔う。そして出口を探す。いつもさら・ケインは出口を求めていたのではないかと感じる。2011年『浄化。』、2012年『洗い清められ』に続いての鑑賞。言葉なんかわからなくても、歌詞がわからなくても、字がわからなくても自分を解放する事(「無」になること)によって発しているものを受取ることが誰でもできると感じた。
満足度★★
リミックス サラ・ケイン
このユニットが3年間に渡って取り組んで来た、サラ・ケインの『クレンズド』を、同じ作家の他の戯曲も引用しつつリミックスし、普通の台詞を用いずに歌とダンスで展開する70分程度の作品でした。
床一面に薄く水が張られ、時間を置いて滴が落ちて来る舞台の中で、静かでゆっくりな動きながら緊張感のあるパフォーマンスが繰り広げられ、所々にちょっと変わった雰囲気の歌が入る構成でした。
日本語は数曲の歌詞で用いられるだけで、他の歌詞や舞台上で書かれる文章(殴り書きで読めませんでした)は英語、フランス語、イタリア語だったので、言葉としての情報はほとんど分かりませんでしたが、身体表現から切羽詰まった雰囲気が伝わって来て、独特の美しさがありました。
下手にテレビが置かれ、隣の部屋に置かれたベンチに座るパフォーマー達の下半身が映し出されていましたが、その意図が分かりませんでした。
出演者や過去のクレンズドプロジェクトの作品を観た人にとっては通じても、今回初めて観る人には抽象的・断片的過ぎて不親切な内容だと思いました。しかし、安易に笑いや派手な表現を用いていなかったのは良かったと思います。