満足度★★★★★
想像力
正直、いつまでも“最初に構成ありき”のようなスタイルはどうなのかなと
ちらっと思い始めていたのだ。
そんな浅い考えを根こそぎブン投げる力強さと説得力があった。
構成、台詞、役者、すべてが熱いメッセージを持っている。
強力なスタイルには理由がある。
満足度★★★★
最終日観劇
目の上のタンコブ的な国家の懸念問題がみっちり詰まった前編、それからの展開の後編。
その国にすればどこを巡っても正論。
国の枠組みを外したら、後に残るのは国の境を越えた人間同士の想いだけ残る。一語一語に聞き入りどこで自己処理していいか今回も苦悩寸前。
満足度★★★★★
重厚、充実、面白い
アクチュアルな政治的問題を主題とした「仮想歴史」劇。演技のリアリティと演劇的な大嘘が大胆に結合され、ダイナミックな物語のうねりにひきこまれてしまった。面白い。
満足度★★★★
「3時間休憩無し。途中、幕間に魔法の様な舞台転換有り」
と広告に打てばいいのにと思う。
「背水の孤島(初演)」「狂おしき怠惰」に続いて3回目の観劇になります。
上記のフォーマットは徹底していて、ブレなくて自分は好きです。
もし自分が簡単にウリを説明しようとしたらやはりそういう表現になると思います。
それをチラシとかの広告では全くわからないだろう事はマイナスです。
広告については素人ですが、わかりやすくと言うのは鉄則だと思います。
劇場来てから上記の事に引いてる人が必ずいるんですよ。。
「え、3時間なの?」とか客席がざわざわしている。
自分はそれを知って、また知った上で面白いと思って来ていますが、幕間に席を立つ人が複数。
幕間休憩無しは芝居に対する集中力を切らさない事が最大のメリットと思いますが、席を立ってしまう人が見えてしまうと気持ちがちょっとざらついてしまいます。
なので何とかして欲しい。
何とかした方がいい。
こんな事を書きつつ、途中で席を立ってしまった人は勿体無いとは思った。
2幕目の方が観やすかった様に思う。
席置きであるかなり豪華なパンフレットがあり(これも毎回ブレずにある様子)その中に
「演劇としての価値とか
そういったものは
観る側が決めれば良いことなので
私には興味が無い~」
とあった(勝手に引用失礼)
捉え方次第だとは思いますが、ちょっと危うく思う。
この芝居を好きになるか嫌いになるか、観て決めて欲しい、
と言うこともあるかもしれないが、
「3時間休憩無し。途中、幕間に魔法の様な舞台転換有り」
と言われて来たくないと思ってしまう人を客席まで呼んでしまっているのはどうか。
芝居は色々なデザインのチラシがあります。
本当に色々趣向を凝らしたチラシだけでも作品、と言える様なものもありますが、
正直、自分個人で言えば、チラシを観て「行ってみよう」と思う事は殆どありません。
何故ならば、チラシを観ただけじゃ、まぁどんな芝居がされるのか全くわからない為。
何でもっとちゃんと宣伝しないんだろうと不思議だったりします。
広告を打つ段階で内容が決まっていない、とかも多々あるんだと思いますが。
特に劇団としての形がある程度決まっているならばなお更。
どんな手法のチラシを使ってもいいと思いますが、
「夢だけ一杯」のチラシばかりでその部分は画一的過ぎると実はずっと思っています。
うちはこういう芝居するんだぜ!
って書いてあるとこがあっても良いのにね。
満足度★★★★
見応えのある舞台
「狂おしき怠惰」に続いて二作目の観劇です。
「今現在、ここにある問題」をテーマに、3時間もの長時間、途中暗転なしの2部構成、唯一の幕間的な舞台転換の時間を利用して叩きつけて来る言葉の嵐、舞台というより映画的な演出、などなど、前回観たものとよく似ていました。これが中津留さんの表現方法なのでしょう。私は好きです。
舞台のセットも、役者も、みんな素晴らしかったです。
表現は似ていても、テーマが違うと当然受けるものも違います。
今回は「尖閣」がテーマでしたが、ズシンときました。
登場人物の語る言葉が、ひとつひとつ突き刺さってきました。
いい物を見せていただきました。
満足度★★★★★
批評性がすばらしい
今の社会状況の中で、尖閣諸島の問題をここまでダイレクトに扱うというその意志が素晴らしい。それも、この複雑な問題を、その複雑さを単純化せずに舞台に乗せている。近い将来に起こり得るかもしれない未来予想芝居。そうなってほしくはないが。
満足度★★★★
領土紛争から見えてくるもの
初日観劇。
個の有様と国家の有様の関係性が、等身大の台詞で語られる。
あり得ない設定ながら、リアルな世界とも遠くない、魔可不思議な現実感。
中津留ワールドが癖になりそう。
無題635(13-060)
19:00の回(晴)。18:31開場(指定席)。最前列は「B」、舞台全面に暗幕...ということは相当なセットが用意されているハズ。「狂おしき怠惰」からで2作目(あまりあわなかったので今回はどうかなと)。場内には単調なギターの音色が聴こえています。右が下降、左がときどき上昇するフレーズ...これが開演まで延々と続く、ということは確信的に流しているということでしょうが、飽きる。ためしに数えてみたら1分間で、右が16回、左が2回(但し、別パターンあり)..が約30分続く。18:55前説(場内アナウンス、2時間55分、途中休憩なし)、いつもの小さな劇場とは客層が違います。19:01ギターが大きくなり、19:02暗転~20:26-インターミッション(字幕とナレーション)-20:34~21:56終演、ギターが鳴る。役者挨拶なし。やはりちょっと違いました。報道番組のコメントを集めてお話にしました...までではないにしても、国際力学がこのように動くものだろうか..とずっと思ってしまいました。これだけ緊張度が高まっているなかあまりに無防備だし、防弾ガラスじゃないのかな...とか、情報収集/分析力はなさそうだし、盗聴されてるし、護衛はいなくていいのか、第二次大戦下ならわかるような気もするのですが。暗転~早口の経過報告~まったく違ったセット、も予定調和してしまったので、その間の時間が退屈。出てきたシーンも戦後(停戦中)らしくないし...。ということでお話はダメでしたが、役者さんはとてもよかったです。