カラスの楽園 公演情報 カラスの楽園」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★

    以前観ました
    染谷歩さんの芝居を初めて観ました♪

    僕はコメディが好きだけど、真面目な芝居もたまには良いね~

  • 満足度★★★★★

    小劇場以上
    オープニングから何かあるかもと期待させる感じをうけて、楽しみにしながら見ました.内容は、ああれだな!とすぐわかり昔のニュース映像がよみがえりました.そこからはひたすら引き込まれて楽しく観ることができました.楽園は小さい劇場なのになんて広い世界を見せることができるんだろうとその力量にひたすら感動!役者さんもイケメンぞろいで良かったです.フランスの女スパイさんはかっこよかった.また見たい劇団さんです.

  • 満足度★★★★

    圧倒する演説
    あまりにも有名な「ケネディ大統領暗殺事件」を
    フィクション・ノンフィクション織り交ぜての作品。
    巧みな構成と役者の熱演で、誰もが知る結末ながら
    最期まで緊張の糸が途切れることがない。
    ラスト崩れ落ちるレナードの姿が脳裏に焼き付いて離れない。

    ネタバレBOX

    ジョン・F・ケンドリック(ケネディ)大統領には信頼できる側近たちがいる。
    司法長官は弟のレナード・F・ケンドリック(ロバート)、
    レナードの親友でもある補佐官のジミー、スピーチライターのハリー、
    そして大統領の妻ジェシカ(ジャクリーン)。

    対立する副大統領のランドリー・ジャクソン(ジョンソン)には
    側近のエル・クレイトンがついて悪知恵を働かせている。

    この人間関係がとても分かりやすくて良かった。
    人物像が誇張され気味ではあるが、逆にリアルなだけだったら
    ここまで権力にしがみつき欲望に翻弄される孤独な姿が描かれなかっただろうと思う。

    楽園の舞台を活かしたスピーディーな人物の出ハケ、
    歴史を踏まえた細かい事実の積み重ねもさることながら
    何と言っても、そこに至る人間の腹の底から出て来る台詞が素晴らしい。

    レナード役の林田一高さん、最初は端正なたたずまいだったが
    兄を死なせたという罪の意識から立ち直って大統領選に出馬するまでの
    変化の過程がとてもよかった。

    特に演説、黒人執事デボラをかばってデモの群衆に呼びかけるところ
    そして最期の大統領候補予備選挙での演説が素晴らしい。
    客席に背を向け、聴衆に語りかける背中が雄弁で自信にあふれている。
    マイクが彼の言葉にエコーをかけて会場の臨場感Max。
    この後暗殺されると判っているのに、撃たれた瞬間は息が止まるほどの衝撃だ。
    混乱する周囲が右往左往する中、しばらく棒立ちで取り残されたようなレナードが
    崩れるように膝から落ちるラスト。
    照明のドラマチックな効果もあって忘れられないシーンだ。

    対する副大統領を演じた経塚よしひろさん、
    権力が無ければ誰も寄って来ないような男を
    まばたきしない誇張した描写で、その孤独な人生まで描いて見せた。
    「大統領にしてもらった男」の慟哭が聴こえて来る圧倒的な存在感。

    副大統領に仕えながら常に「俺がお前を大統領にしてやった」と思っている
    側近のエル・クレイトン役のヨシケンさん、
    悪役ながらたっぷりした台詞が心地よくて聴き惚れてしまう。

    暗殺者の大道芸人を演じた三上正晃さん、
    最初登場した時に見せるジャグリングの手さばきがスゴかったので
    この人何者?と思ったが即興演劇集団インプロモーティブというところの方だった。
    このほとんど台詞の無い暗殺者がこんなにも似合う役者さんは少ないのではないか。
    ピエロのようなメイクで正体を隠す大道芸人という設定がはまりすぎ。
    エル・クレイトンと自爆するシーンは圧巻で音響・照明ともとても良かった。

    少し気になったのは音量のこと。
    客入れの時のBGM、選曲はとても良かったのだが音量が大きかったように思う。
    私のすぐそばに立っている前説の方の声が聴きとれないほど。
    銃声や爆発音が際立つのは良いが、音楽は控えめが効果的な気がした。

    撃たれて崩れ落ちたレナードの姿で暗転した後、
    客を見送る林田さんの顔が青白く、まだレナードの面影が
    色濃く残っていたのが印象的だった。
    「カラスの楽園」の答えを、私は今も考えている。
  • 満足度★★★★

    見応えあり!
    「群像劇」というだけあって、各人物の場面ごとの感情の動きが細かく表現されていて見応えがある。また、「小劇場楽園」の独特な空間をうまく使っており、各場面の情景が思い浮かぶようだった。照明も的確で、音楽も時代の雰囲気をよく出していた。そして(作家の力は言うに及ばず)何よりも、役者の演技力がこの物語を引っ張っていた。あえて欲を言えば、熱演というより過度な演技と思われる場面が見受けられ、一部の観客には「置いてけぼりにされた」と感じる場合もあるだろう。

  • 満足度★★★★

    無題525(12-268)
    19:00の回(曇)。18:05開場着、受付、整理券はないのでそのまま外で待ち、スタッフの方と少しお話する。

    18:30開場、今日もいつものように「右」のほうに座ります。舞台は白木の板張り、もともとそうだったは思えず...舞台面よりやや狭い位置に芝生(シート)、その上にこれも白木の箱(椅子)と簡素な舞台。18:45/18:55前説(場内アナウンス)。予定通り19:00開演~21:07終演。この前に「雲。家。」をみていて、相変わらずわからないままで終わったのですが、こちらはお話の展開が速いのにとてもわかりやすい。他の方が書いていらっしゃるように(ヒットする)映画やドラマのように巧くつながっているし、役者さんも個性的で、アメリカっぽい演技でもあったように感じました。

    ネタバレBOX

    カラスの話はうろ覚えだったのでウィキペディアで確認するも、劇中のセリフの位置づけがもうひとつわからなかった。カラスは戻ってこなかった...それはカラスが自身の「楽園」を見つけたから、だとすると、タイトルが意味していることは...何?

    短いシーンが途切れることなく展開、お話(事件)の重大さ=緊張感が伝わってきます。BGMや効果音もよくあっていたように思います。役者は3ケ所より出入り、これが結構頻繁にあるのだけれど気にならない(普段は、細切れだと意識が途絶える)。それぞれが立っている「位置」関係がいいのか狭さを感じない、最後の演説のシーンなどは大観衆が見えるようでした。

    ただ、よくばりかもしれませんが...TVや映画であればわかりやすさが大切でしょうが、お芝居の場合、もっと違った何かがあってもよかったのでは...とも思いました。
  • 満足度★★★★

    演劇が苦手という人には是非お勧めしたい作品です
    映画を思わせるスピード感のある展開と、細かなカット割。そして正統派新劇の持つ、無言の時の丁寧な表現とを併せ持つ舞台です。
    映画やテレビは好きだが芝居は食わず嫌いですという方には、芝居の世界への入門編としてお勧めしたいです。
    物語の背景はかなり刈り込んで語られます。なのでこの時代を知る者にとっては、くどい、曖昧さをもっと描いてほしい、と思われかねない点はありますが(私もその世代の一人として感じました)、知らない世代が増えている事を考えると、止むを得ない。聞いたからこそ作中人物の抱える弱さを実感できる台詞にもなるため、評価が分かれるだろうと考えます。

  • 満足度★★★

    座った席が悪かった
    始まる直前、前に座った男の方の座高が高くて舞台の1/3がほぼ見えず。
    それが気になりすぎて、序盤のスピード感のシーンが、全く感じることができず。
    途中から芝居を主に耳で感じるようにしてからは何とかなりましたが、時既に遅し。

    前の方に少し声をかけるべきだったと猛省してます。

    感想は、
    みなさん声が良くて、史実を元にしているだけに、内容もしっかりしていたと思います。

  • 満足度★★★★★

    楽園という小さな舞台なのに
    演出と舞台構成、役者の演技力で見せた素晴らしい舞台でした。ケネディ大統領暗殺事件は誰でも知っている事柄で、事件の経過も結果も解っていながらも、そのサスペンスにワクワクし、また、大統領の側近たち、シークレットなどの人間の描きかたも秀逸でした。また、何よりも役者の演技力に目を見張るものがあり、プロとして完璧でした。
    初見の劇団でしたが、そのレベルの高さに感動しました。
    次回も期待しています。

  • 満足度★★★★★

    真相を暴く!
    緊迫感があり、スピーディな場面転換は素敵でした。

    ネタバレBOX

    ケネディ兄弟の悲劇をモチーフに、ケンドリック大統領暗殺事件の真相を暴く話。事件は16年間に亘って大統領職がケンドリック兄弟に独占されることを恐れた副大統領の陰謀によって引き起こされたものでした。

    大統領側にも体調や薬物使用などのことで公にされたくない事柄もあり、検死をいい加減にして単独犯で済ませるなど事件を早期に収束させた面もあったようです。

    登場人物それぞれの特徴が良く表現されていました。特に、FBI長官の裏と表の暗躍、漫画チックな体型が印象的でした。

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