東京ノート 公演情報 東京ノート」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★

     
     

  • 満足度★★★★

    初「東京ノート」
    実際にフェルメールの絵画が展示されている東京都美術館のロビーが会場で、まるで物語に中にいるような錯覚が面白かった。

  • 満足度★★★★★

    美術館で
    劇場でない場所での観劇は初めての体験でしたが、作品に「空間」という様相を添えて一層楽しめるなぁと思いました。当然、劇場ではない訳で上演にあたっては様々な試行があっての事だと思いますが素晴らしい出来栄えで、観劇出来て本当に良かったと思います。個人の葛藤と世界のつながりが、観客として俯瞰で見てジワジワ伝わってくる素敵な作品でした。所作や表情など、台詞以外の部分もとても繊細で自然で、ずっとずっと見ていたかったです。

  • 満足度★★★★

    再見
    日曜日に再見。
    初日より笑いが少ない。
    このくらいがちょうどいい。

  • 満足度★★★

    じわじわ
    人生の断片をみせてくれる。

    ネタバレBOX

    由美(松田弘子)を中心にした家族(両親含め)の話や由美の義理の妹・好恵(能島瑞穂)の苦悩、過去に関係があった木下(小林智)と芸大生の脇田(荻野友里)の再会など、欧州で戦争が起こっている近未来の日本の美術館を舞台に人と人を描く。

    美術館ロビーのゆったりした静かな空気が、戦争と距離をおいている日本を描くよう。ただ、描かれない暗いような部分が(その人にとっては)戦争に匹敵するような激しさがあるのかななんて思った。みな色々隠して(見えないように)生きてるもんなんだなと思った。

    学芸員・平山を演じた兵藤公美も、能島も良かった。
  • 満足度★★★★★

    荒野
    静謐で美しく見える美術館にも、影では権謀が渦巻いているようでもある。
    同様に、美術館の外にも混沌が広がっているようでもある。
    そしてまた日本の外にも、暴力と不寛容が湧き立っているようでもある。

    次々と入れ子構造のようにして、
    光と影の構造が広がっているようでもある。

    ネタバレBOX

    その中で、戦争とは直接関係ないようにも見えるが、
    もうじき離婚する夫婦もある。

    奥さんには、特に問題はなく、家族を愛していたようにも見える。

    夫が一方的に別れを切り出しただけにも見える。

    他の人たちに比べると、
    戦争の影が薄いようにも見える二人だが、
    よく考えてみると、最も戦争の影響を受けているのは
    この夫婦なのかもしれないなとも思う。

    他の夫婦・男女が、
    戦争によって絆を取り戻しつつあったり、
    対話を模索しつつあるのに比べ、
    この夫婦は別れの道を選ぶ。

    戦争は、絆を強くすることもあるかわりに、
    偽りで形だけの愛(あくまで推測ですが・・)
    を容赦なく引き裂くこともあるのだと思う。

    ハッキリとは描かれていないが、
    殺し合いとは別の、
    また別の形の戦争の残酷さを描いているようにも見え
    やはり奥深い作品だな、と思ったりしました。
  • 満足度★★★★

    フェルメールなう
    東京都美術館の講堂ロビーで行われた公演で、初めての「東京ノート」。
    ミュージアムショップの前を通り過ぎた突当たり、階段を降りたところに講堂ロビーはある。
    美術館という空間に溶け込むような演技だった。

    ネタバレBOX

    物語は美術館のロビーで待ち合わせて、久しぶりにみんなで食事をしようと
    レストランを予約している家族の会話を中心に繰り広げられる。
    独身で親と同居している長女を始めとする5人兄弟に、
    長男次男はそれぞれの連れ合いも加えて総勢7人の一族が集まってくる。

    親の老後、離婚問題、仕事や結婚などそれぞれの抱える悩みが
    ちょこちょこ顔を出しては押し戻されたり押し殺したり…。
    「久しぶりなんだからそんな話はよそう…」と言いつつ
    「そんな話」しかもう話題がなくなっているかつての家族──。

    この一族の他にもロビーには様々な人々が行き交う。
    ヨーロッパで起きた戦争は次第に拡大しそうな様相を見せていて、
    NPOの平和維持活動に参加するという恋人を引き止めたい若い女性や
    かつての恋人と偶然再会した女子大生、
    この美術館に父親から相続した絵を寄付しようとしている女性、
    美術館の学芸員等々…。

    戦争というとんでもない現実が日本にも影響を及ぼそうという時に
    人々は足元の日常ばかりを見つめ
    半径3キロメートルの生活圏で嵐のように翻弄されたりしている。
    爆弾でも落ちてこない限り、戦争も原発も遠いところで起きているにすぎない。
    悲惨なニュースを見ながら普通にごはんを食べるような両極の混在。
    戦争を話題にし、時に涙し、十分憂えてもいるのに、
    取り敢えず当面の大事は親の面倒を誰がみるか…それが日常。

    相変わらずのリアルな同時多発会話に自分がロビーにいるような錯覚を起こす。
    いや、本当にロビーにいるのだ。
    そして役者たちが「フェルメールの絵」のことを話している。
    今会期中の話題の画家について、まるで展覧会と連動しているみたいだ。

    「私たちはこの絵の光の当たっている部分しか見ていない。
     光の当たらない暗い部分は無いも同然・・・」という意味のことを言っている。
    これは世界のごくごく一部だけを見て生きている私たちそのものだ。

    大事なことを話す時、私たちはこんなにためらい、沈黙を必要とするのか。
    どれほど他人の気配を感じながら、目の前の人と会話しているのか。
    改めて日々のコミュニケーションを観察する思いで舞台を見つめる。

    長女を演じる松田弘子さんの存在感、リアルなキャラが印象に残る。
    一人で親をみる覚悟と不安、それを吹き飛ばすための前向きキャラ、
    明るい押しの強さ、「人の不幸話を聞くと嬉しい」と素直に口に出す呑気さなど
    「こういう人いるいる」感満載。

    画家の絵画表現と人生の重ね方が巧みで、今回のフェルメールの企画の一部みたい。
    美術館の構造を生かした舞台も面白い。
    東京都美術館の奥行きあるスペースを取りこんでいたので
    役者さんの移動に若干時間がかかり、その分テンポが落ちた気もするが
    それさえも場の個性と言えるかもしれない。
    美術館によって別の動線、別の演出になるだろうし、その変化も面白そう。
    空間の力を味方につけた芝居であり、観る側もそれを楽しめる芝居だった。
  • 満足度★★★★★

    リアルさが目立った2時間
    東京都美術館の講堂のロビーは、ひとつの舞台美術と一体となって、内容も会話もピッタリでした。本当に、リアルさで目立った2時間でした。

  • 満足度★★★★

    初日
    昔より笑いの多い東京ノートになっていた。
    松田弘子の演技が素晴らしかった、と思う。
    井上三奈子、大竹直も良い。
    他にも何人が良い人が。
    私は昔から繰り返し見て、東京ノートという作品を好きになっている。
    階段の1~2段目に置いた椅子の色は、手前のソファの木製部分の色に合わせた方がいいのでは。
    今回の会場は使いにくそう。

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