実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2025/01/09 (木) 19:30
一昨年・昨年に引き続き、今年も観劇始めは夢現舎で。
今回の新春公演は一昨年と同じく名前にまつわるアンソロジー短編集だが、一昨年が7編だったのに今年は11編に増えている。それぞれのタイトルには全て末尾に(仮)と付いており、観客がそれぞれのタイトル案を書き込むスタイルとなっている。
地下の受付に向かう階段から始まって、客席内の壁やトイレの中にまで赤い短冊にいろいろな名前を書いたものが隙間もないくらい無数に貼られている。当初は最前列に座ったのだが、演技スペースと客席の間にも同じような白い短冊が大量に広げられていたが、私の目の前の文字は「勃起不全」。新年早々縁起でもない、と2列目の席に移動(笑)。
(以下、ネタバレboxにて)
実演鑑賞
満足度★★★★
「なまえ」を題材にしたオムニバス
夢現舎らしいひねりが加わり、時事問題の皮肉も入ったショートストーリーの連続で飽きない
まあいつもながら現実離れしているのだが
ギャグとしては最初の『ゴッドハンド』のふたりの医者藪(やぶ)と上手(かみのて)、患者の井出(いで!)が面白かったかな
この劇団らしい『私の伯父さん』(チェーホフ「ワーニャ伯父さん」)や『中華満珍楼』、『ぐっち』なども笑った
題名はすべて(仮)で、「観劇後お好きな名前を付けてみてください」
いつもここの階段を下りて行くのは何かが起こりそうと楽しみだ
今宵も『行燈パブ ろびっち』(受付)にてキャストの劇団員大川さんがお出迎え、飲み物を渡してくれる(当然ビールをチョイス)
いつも悪いのでわずかながらの差し入れを
後から客席でお菓子ももらう
渡されたプログラムは幼稚園か小学校1年の名札のデザインで、既に予約者個々の名前が書いてある(チケット代わり)
会場への両側の壁から名前、名前、名前!
会場は床も
そしてフィナーレで奥の幕が開くとそこにも名前、名前、名前
終演後には益田さんによる獅子舞で観客ひとりひとり邪を払ってもらった
そうか、日本の名字は世界一多い30万以上もあるのか
実演鑑賞
満足度★★★★★
観客への気配り、素晴らしいです。ありがとうございました!確かに名前って⋯名前について色々と気付かされました。そして、オムニバス形式で面白ろかったです。
実演鑑賞
満足度★★★★
新高円寺アトリエでの初観劇からまだ一年であった。同じ正月公演で「境界」をテーマとした小気味良い短編が楽しかったが、今回は「名前」と来て小屋の中一面に「名」を記した札が貼られ(帰りに寄ったトイレの中にも)、「名」なるものの星ほどの広がりを感覚した(何故かそれを誘発する地下劇場である)。各編はアイデアを出し合っての集団創作らしく大小の短編は中々質が高く構成も良い。小洒落た駄洒落を混じえた人を食った会話が諧謔、風刺としても上質の部類、こうは中々書けない。名前が何であろうと人として中身は同じ、と正論が置かれた一方「名は体を表す」もしくは名で人の目が変わるのみならず「中身も変わる」一面の真理。哲学な思考から時事の話題を時折スパイスに振っていたが、私的にはもっとぶっ込んでもいいな。(扱いは難しい所だけれども。)
連休の中日は客もまばらだったが演者のテンション下がらず天晴れ(そこを褒めるのも何だが)。
実演鑑賞
満足度★★★★★
こんなに面白い舞台は久しぶりです。ショートショートなので飽きずにもっと観ていたいと思わせる術あり。構成も演者さんも観客を惹きつける引力が半端ないです。次の公演も楽しみにしています。
実演鑑賞
満足度★★★★
2023年新春公演でも同じ演目「なまえ(仮)」を観ているが、前回に比べ その内容(小話)が増えた分、<なまえ>に対する拘りが強くなったような気がする。小話毎に訴えたいことは違い、その濃淡も異なる。
2023年時に演じた小話は、題名こそ違えているが 内容的には ほぼ同じ。しかし増えた題目は、<なまえ>の重要性・必要性というよりは、便宜的な曖昧さの中にも名前というか呼称が必要なことを挙げている。同時に題目間の繋ぎのような役割も果たしているようで、その意味では場転換はスムーズだ。
(上演時間 1時間35分 休憩なし)
実演鑑賞
満足度★★★★★
相変わらずの安定感でした。とても面白かったです。いつもよりシュール感は少し控えめだった気がしましたが、今回は今回でよかったです。軽快にいろいろなお話が展開して、途中に入る語りもテンポ良くあっという間の1時間34分でした。名前に縛られる、守られる、支配される、名前、名称とは?みたいなこともあらためて感じた時間でした。
最後の獅子舞も良かった、今年も楽しみにしています。
実演鑑賞
満足度★★★★★
如何にも夢現舎らしい作品である。新春公演とあってそれにふさわしい出し物もある。ショートストーリーをオムニバス形式で繋いだ時間、ゆっくり楽しみたい。(1回目追記1.11、2回目最終追記1.13アップ)
実演鑑賞
満足度★★★★★
素晴らしかったです。毎度のことですが安定の演技で安心して見ていられます。ただ、今回はいつものシュール成分が少なかったというか不条理含有率が低かったかなーと。でも、すごく楽しめました。今回はオムニバス形式でいろんなネタの詰め合わせのような感じで新鮮でした。あと、これまた毎度のことですが、いつも飲み物や軽いお菓子を劇団さんからもらっちゃって恐縮です。なにはともあれ、新年は劇団夢現舎の舞台で獅子舞を見て開けるのが最近の私のスタイルです^^