花と龍 公演情報 花と龍」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-4件 / 4件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    森田涼花さん出演。
    KAAT 神奈川県芸術劇場。4年前の「王将」での1階アトリウム特設会場は衝撃的でした。今回は5階のホール。そう、普通はホールですよね。

    前方を占める桟敷席は早々に売り切れ。一階席と値段同じなのでそうなりますね。自分は当日券で行ったところ残席から選ばせてもらえました。後ろの方の下手端になりました。

    Xで写真投稿しましたが開場中開演までは舞台上に屋台があって、買って飲み食いできます。縁日そのものです。マッサージまであるのは驚きました。
    食べ物はパン、焼き鳥、焼きそばなどありますが私は売り切れで買えず。そこは残念でしたが300円のケーキ2個買って食べたのでなんとか大丈夫。

    一階席までは座席で飲み食いして良いのです。椅子にカバーがかけてありました。お酒やラムネなども売っていて劇場との調整は大変だったと思いますが、演劇界収入アップの可能性を示す試みだと思います。

    神奈川公演は昨日終わりました。これから富山、兵庫、福岡と。各劇場でも屋台があるのでしょうか。あれば良いですね、いい雰囲気なのでおすすめです。

    なお、休憩込み3時間の演目なので、屋台で食べるつもりで空腹で行って売り切れだと厳しいでしょう。「持ち込みはご遠慮ください」とのことですが、売り切れ時は許してもらいたいですね。

    ネタバレBOX

    新ロイヤル大衆舎さんは2017年と2021年の「王将」、そして今回3本目。全てに参加している客演者は森田さんだけだと思います。ありがたいことです。
    今回は遠目でしたが、変わらぬ森田さんらしい演技がよく見えました。舞台の地域としては関門海峡あたりですが関西弁の役で、ちょうど良かったですね。

    主演の福田転球さんは前作王将でも今回でも、流石でしたね。龍の彫り物を得たあとの感情の高まり、間男とマンを(劇中演技で)激しく追い込むところ、素晴らしかったです。

    ちなみに屋台と演目はほとんど関係ありませんでした。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    鑑賞日2025/02/16 (日) 14:00

    明治時代、北九州の荷船への運び人夫、ゴンゾ。
    このゴンゾの玉井金吾とその妻アンの人生譚。
    開演前には舞台上に屋台があり、それを客席で食べれる。
    私は焼きそば2つ(1000円)とラムネ(200円)購入。
    みなとみらい付近のお店が出店しているようだ。
    焼き鳥とお好み焼きもあったようだが(日)で客が多かったせいかそうそうに完売。全部並ばないと買えなかった。

    ネタバレBOX

    唐組稲荷氏が港の顔役大旦那を演じたが、圧力、演技力に圧倒される。
    唐組では若手のエースを長年やられていた印象だが、言ってみれば大ボス、侠客達の象徴的存在で好演も好演だった。
    他の方も触れるだろうが舞台中央の船のような建造物が盆の如く360度回る回る。大規模劇場ならではの手法。なおこの建造物の回りでも開場中に食事が出来、この舞台面が演劇空間になる、というのも、売りなのだと思う。
    休憩15分ありの3時間の大作。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    転球さんがめっちゃかっこいい。ストプレで3時間を超える上演時間なのに長さを感じさせない。そのうえ開演前には舞台上でリアル縁日が開催されていて、開演前の舞台上及び1階客席では飲み食い自由!見に行くとハレの日になること間違いなし。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    長塚圭史・新ロイヤル大衆舎の『花と龍』を観劇。

    何度も映画化されている玉井金五郎の物語。

    明治時代終わりの北九州・若松港。
    港から船へ石炭の積み込み荷役労働者(ゴンゾ)たちは安い賃金でこき使われ不満を抱いている。ヤクザも登場し、派手なアクションや任侠ものになるのか?とも感じたが、長塚圭史なのでなる訳はない。
    出世意欲があるでもない玉井金五郎だが、一向に良くならない生活の為に労働組合を作ろうと奮闘する姿と妻・マンの夫婦の物語だ。
    話の流れでヤクザの抗争の見せ場もありながら、ゴンゾたちの貧しい生活を描くのを忘れていない。ヤクザ、賭博、遊郭、玉井金五郎の色恋も描かれていて、波乱万丈の物語と錯覚してしまいそうだが、搾取する側(ヤクザ)とされる側(ゴンゾ)が物語の要になっている。
    時代背景を鑑みると資本主義と社会主義との対決と看板をあげて描くことも出来るが、仲間のために生活を良くしたく労働組合を作ろうとする純粋な玉井金五郎の生き方に震えてしまう。
    その看板を大きくあげて物語を進行していないからか、あの時代にすんなり入れるのは確かだが、背景を感じながら観劇していくと一層深まっていくだろう。
    長塚圭史は決してテーマを表に見せない作劇の上手さが阿佐ヶ谷スパイダースでは際立っていて、困惑と面白さを見出すファンは沢山いるが、大衆向けに作られている今作でもそこは外していない。長塚圭史の作品になっているのだ。

    開演前に舞台セットに作られた屋台で、焼き鳥やら焼きそば、アルコールなどの飲食が売られていて、客席で観劇しながら飲んだり食べたりしてもよく、試行を凝らしている。値段も安いようである。一般の劇場がこのような試みをするのはないので、お勧めである。

このページのQRコードです。

拡大