満足度★★★★
B席でリピート。
ストーリーは知ってるので、2度の観劇、両方ともB席にて。
けっきょく中川君の回しか観られなかったのだけど、よしよし。
懸念していた hiro が、案外可愛くて、コンスタンツェで違和感なく、あのSPEEDのときのような歌声でもなく、良かった。
涼風さんも(いろんな評価があるみたいだけど)良かったな。
満足度★★
少し眠かったです
観劇の前、風邪気味で、体調もあまりよくありませんでした。当日は風邪薬と解熱鎮痛剤を飲んで出かけました。そのせいか、舞台を見ているうちに、なんだか眠くなってしまいました。
今回の一番の期待は井上芳雄の歌を聞くことでした。辛島美登里のコンサートにゲスト出演したのを聞いて以来、ミュージカルで歌う井上芳雄の姿を見てみたいと思っていました。ミュージカルの舞台で見る井上芳雄の歌はすばらしかったです。声量もあり、聞かせる歌声でした。
そして今回の第二の目的は山口祐一郎です。夏の『レ・ミゼラブル』で初めてミュージカルでの山口祐一郎を聞いたのですが、どうもジャンバルジャンという役柄とはしっくりこない歌声でした。きっと山口祐一郎の魅力がジャンバルジャンでは十分に出ていなかったのだろうと思い、違う役ならば、きっとすばらしい歌と演技で魅了してくれるのではないかと期待しました。しかし、今日の役でも、「何かいまひとつ違う」と感じてしまいました。きれいな歌声なのでしょうが、悪役(?)のコロレド大司教という役には、どうもそぐわない気がしました。蛇足ですが、今日の舞台でも山口祐一郎の癖らしい「オーケストラの指揮者のような手の動き」をやっていました。ニヤリと笑ってしまいました。
市村正親は舞台で見るのは今日が初めてでした。ヴォルフガングに厳しい父親役を好演していたと思います。一瞬、テレビの『ハタチの恋人』の森山リュウ=鈴木風太を思い出したら、厳格な父親役なのになんだか可笑しく思えてきてしまいました。市村正親は、最後のカーテンコールで客席に頭を下げて挨拶をする前に、舞台奥から出てくる井上芳雄の方へ手を差し伸ばしていました。あれは、とぼけて笑いを取るつもりだったのでしょうか、それとも、ホントに挨拶するのを忘れてしまったのでしょうか……。
モーツァルトの姉役の高橋由美子は、地球ゴージャスの舞台で見たのが最初で、舞台で見るのは今回が2回目。そつなく演じていた感じでした。
休憩時間に私の前の席で若い女性が連れの女性とhiroの演技をけなしていました。台詞回しが上手くなかったのでしょうか。私には、そんなに不自然には思いませんでしたが……。
劇として、ストーリーに意外性がなく、平凡な物語に思ってしまいました。まぁ、眠くて集中力を持続して見ていなかったので、あまり的を射た批評は出来ませんが……。
満足度★★★
やはり適役!
今回は、日程調整が出来ず中川版のみでした。
彼の持つ自由さ、繊細さ、伸びやかさが、更に役に符合して圧倒され
ました。
一生で何度も巡り会えない“ハマリ役”を、彼は手に入れたのだと痛感
しました!
シュッテンテン男爵夫人は、香寿さん。
彼女の歌声の持つ説得力は、パワーを増しています。
“歌う”とことで“語る”ことも出来る表現者なんですね。
「星から降る金」という楽曲と歌詞の魅力に、今回も心が震えました。
満足度★★★★
井上ウォルフガング 千秋楽
今回の公演も、何度も足を運び、改めて
「僕は、この作品が好きだなぁ」と感じました。
登場人物の色々もあるけど、なんといっても
現代社会に通じる組織に属する人間のせつなさ、人間の業や欲、
きれいごとで済まされない、夢物語ではない、生々しさが
含まれているので、非常に奥が深い。
結局、モーツァルトは、フロントに立つ人間として消耗され、
寂しい生涯を終える。
きらめく宝石に気付いた周りの人間は、よってたかって、
彼に近づき奪い取る。よくよく見れば、誰一人、彼自身を愛し、
彼を思いやっていない。
きらびやかなミュージカルの世界で、こんなに男社会を描いた
作品は、ほとんどないだろう。だから共感するのだ。
さてされ、本日の千秋楽も、
これだけ「モーツァルト!が大好き」と長年言い続けていたおかげで、
偶然チケットを譲って頂き、観劇する事が出来ました。
井上君は、努力をいっぱいして、勉強もいっぱいしたんでしょう。
良くなりました。
でも彼には、この地点が限界かなぁ。
天才・中川には、届かない、中川ウォルフは声が出なくても腐ってもタイ、
井上ウォルフよりは正直うまい。
働き者の市村パパも、声が出なくなってしまってました。
表情から、お疲れが手に取るように見えます。
でも、そこは熟年の技、声が出ないと、今度は
本泣きして、胸がいっぱいで声が出ないように演じ、切り抜けます。
ヒロも上手くなった、というより、凄く良かった。
彼女は、歴代のコンスタンティンの中で、一番のハマリ役じゃやないかな?
もともと、小憎たらしい顔しているし品もなければ学もない顔をしているので、
役柄にピったり合うのだ。
しかし、帝劇の御客様には、あまり人気がないようで
極端にカーテンコールの時に拍手が少ないのは何故?
僕は、一生懸命手を叩きましたよ。
涼風は、酷かった。歌も芝居も全くダメ。
役柄を理解していないとしか思えない、ナメてます。
まぁ本人も、カーテンコールの挨拶のときに泣いて詫びてましたが
香寿たつきの足元にも及ばないほどの下手くそ。
稽古不足を理由にしてましたが、そんなの関係ありません。
一路真輝と変わらないほど、下手。一路は更に態度が大きいから
たちが悪かったけど。
本人がいくら反省していても、芝居は一期一会、
演出家がきっちりと指導してもらわないと。
他の役者陣は、皆様立派。これは職人技。
こうアンサンブルとか脇の厚みが四季とは全く違うんだよなぁ。
周りがしっかりと芝居を支えているから主役が光ると思う。
いやいや、11月から12月は、目白押しで大変だった。
でも充実した年の瀬でした。
満足度★★★
中川ウォルフガング 千秋楽
もう公演も終わっているので、単刀直入に。
「高音を出せない、中川に、価値はない」
彼の持ち味は、神の声とも言われているほどの天才的な
綺麗で伸びやかな高音である。
それが全く出ていない。幻滅である。
作品は非常に魅力的で演出も素晴らしいのだけど
彼の声が出ていないのだ。
これじゃ、13500円の価値はない。
リピーターゆえの不満なんだけど、彼の歌を期待して、苦労してチケットを取り、
劇場へ足を運んでいるのだ。
今回は公演回数も少ないはずなのに、プロとして、いかがなもんだろう。
それを隠すかのように乱発するシャウト。
芝居が良くても、ミュージカルですから、歌えないとねぇ。
かなり苦労して観劇した分、
期待度が高く、愚痴が増えてしまった。
満足度★★★
井上ヴォルフガング初日
「ロマンスに出演して、演技をたくさん勉強しました」と
自画自賛している芳雄君は、目線や細かな仕草に微妙な
変化をつけ、演技派のように演じております。
モーツァルト!の魅力は若い主役の疾走感。
帝劇の大きな舞台で、中劇場の小さな微妙な演技をしている
芳雄君は、残念ながら勢いがなく
「もう今回で卒業かなぁ」と感じられました。
もっとも、今回は、オケの指揮が塩田氏から西野氏に代わったからか
やや楽曲のテンポが遅く、
重厚さを出そうとしているのでしょうか(上演時間も5分延びている)。
若さゆえの素直さ、不器用さが魅力の作品と
僕は感じているので、あまり綺麗にまとまるような作品には
しないでほしい。
満足度★★★★
中川ヴォルフガング初日
僕が最も大好きなミュージカルの1本、待ちに待った公演。
幸運にも日生の中川初演から見ているのですが、
今日の印象は「いやぁ大人になったなぁ」。
作品を見ていて「老けたなぁ」と感じることはあっても
こういう「成長」を感じる作品って、まれです。
今回は、香寿たつきのお歌が素晴らしい。
前回も良かったのですが、今回は芝居も深みをまし、
歌は本当に練習したんだとうなぁ、と感じるほど、涙が出るほど素晴らしい。
彼女も色々な、本当に色々な役を演じる経験を通じ、
進化したのでしょう。
退化が感じられた、山口と対極的で、
彼女の歌を聴くだけでも、又足を運ぶ価値があると思いました。