満足度★★★
踊れる人ってすごいなぁ
皆さん身体能力が高くて見応えありました。
「トニー」ってつまり何?とか、ストーリー性はまったくわからなかったのですが、途中から考えないようにして、躍動感を楽しみました。
金髪の女性が素敵でした。
満足度★★
トニーとは・・・?
直近でたすいちを観劇したが、その振付は演者のスキルに合わせるために必然的にレベルを下げたのだろうと今回スキルが上がったダンサーに対する振付でそう思った。当たり前のことだが踊れる人がいて振付は活きる。最後の方でひとりひとり何か喋っていたことが音楽でほとんど掻き消されていたが、それは聞こえなくても問題のないことだったのだろうか?個人的には聞き取りたかった。全体的に中途半端にセリフが入ったという印象があるし、発声と舞踊がせめぎあっていた。セリフをまったく入れないかもう少し多く(理解しやすく)して舞踊を減らした方が良かったと思う。ダンス公演を評価するのは難しい。退屈しなかった度合いかな。
満足度★★★
切実な思いをエネルギッシュに踊る
11人のダンサーが台詞を交えながら所狭しと踊り、自己の存在を認めて欲しいと訴え掛けるようなエネルギーに溢れた作品でした。
真っ暗な状態から照明が点くと客席の直ぐ前に横一列に並んだダンサー達が倒れ込み、奥の壁の前に並んだダンサー達は静止したままという冒頭がインパクトがあり格好良かったです。その後もダンスミュージックに乗せたダイナミックでキレの良いダンスが続き、バラバラに踊っていたのがユニゾンになる瞬間が気持良かったです。振付は良いのですが、ダンサーの動くタイミングや静止時のポーズが揃っていないのが残念でした。
台詞は物語を紡ぐというよりかは声を出すことによるダンサーのテンションの変化を求めて使われているみたいでしたが、ダンスに対して台詞が押し付けがましく感じられ、もっと台詞は少なくて良いと思いました。
客席の1列目をアクティングエリアとして用いていて、普段あまり見ることのない、高い手前と低い奥という空間的対比が面白い効果をあげていました。舞台の下手と奥の床が赤い帯状になっている部分や、ラストで出てきた白い服を縫い合わせたのぼり状のオブジェはもっと明確に作品の内容とリンクしていた方が良いと思いました。
荒削りに感じる箇所も多かったのですが、ムーブメントの組み立て方や全体の構成に新鮮な魅力があり、今後が楽しみに思いました。当日パンフレットに「次回公演はこんな作品にはなりません」と書いてあったのも気になります。
満足度★★★
アイデンティティ
痛みや忘却に注目している、との説明だったので、そのつもりで見ていたが、基本的には、都市に生きる者のアイデンティティ崩壊や、アイデンティティの危機を訴えても空振りしてしまうことに対する痛み。すれ違ってばかりいる他の人々との間にある絶望的な深淵を忘れる、忘れたいというムーブメントと解釈した。それをコンテンポラリーダンスを基調にして表現していたのである。未だ若いグループなので、コンセプトの甘さを克服し、コンセプトを中心に据えて、集約していく論理展開の甘さを解決できれば良かろう。ダンスには切れがあり、見せ所を作っていた点は評価できる。これからは、もう少し、照明や小道具にも工夫を凝らし、表現の中心を明らかにしながら、演出レベルの構成力も高めてゆければ良いのではないだろうか。
劇場の選択では、無意識に柔らかいもの、生命感のあるものを求めているような気配が感じられた。
満足度★★★★
初Baobab
チケプレで鑑賞。
最初から最後まで、ステージで行われていることに目が釘付けになる。とても充実した1時間20分。
始まる前は、妙に心地よい客電のせいかウトウトしてて寝落ちを心配したけど、いざ始まってみるとそんな心配は不要だったことに気づく。
とにかく役者の身体が面白い。
コンテンポラリーダンス作品を観るのは久々だったので、ついていけるか不安だったのですが、「セリフへの還元できなさ」の溢れる、空間への説得力に満ちた身体表現のおかげで、理解できる出来ないということを越えた面白さを感じることが出来ました。
初日だったせいか固さも見られたり、ソロの部分で振り付けに対して役者の力量が追い付いていないところがいくつかあったりと、この作品はまだ面白くなる余地はあったんじゃないか、というような気はします。
ここまでコンテンポラリー要素の濃い公演は初めて、とのことでしたが、今後もこうした作品づくりも続けてほしいなあと思います。
今回とは違った手触りになるであろうアゴラでの次回公演も是非拝見させていただきたいです。