おもいだすまでまっていて【東京公演】 公演情報 おもいだすまでまっていて【東京公演】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-6件 / 6件中
  • 実演鑑賞

    広島県出身の作・演出家が全編広島弁で綴る一作。高齢の母と、その娘姉妹の三人を中心とした家族の物語(傲慢な兄も少し出てくる)。姉妹が十代だった頃の話、大人になった姉妹と高齢の母の三人で東京旅行へ出掛けた話、認知症の傾向が見られる母と、その母を介護する娘、主にこれらの時間軸を行き来しながら物語は進んでいく。

    ネタバレBOX

    全編を通して起伏の激しいエピソードは少なく、日常的な出来事が広島弁で淡々と綴られていく。母親と姉妹の感情的なぶつかり合いは見られるものの、そのやりとりもどこか人間的な熱量を持ち、悪意なく受け止めることができる。個人的に、こういう「淡々とした時間」を描いた物語は好きなので、興味を持って観劇できた。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    1/17 観劇

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    山下さん作演出 私の中にグッときました 良い作品に出会えた事とても嬉しく思います

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    方言の力と演者さんの実力によってリアリティがマシマシ!
    家族の会話の中の沈黙(間)とか家族の中で起こる体験を共感しているこその笑い声とかが秀逸でした。
    テーマ(家族ものは好きなんだけど、介護が…)が好みではなかったので、星4にしました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    初日観劇、面白い。
    リアルな情景を舞台という虚構の世界に巧く落とし込んだ珠玉作。テーマは「老い」、そしてどうしても介護と切り離せないため、それを切実に感じる世代と もう少し距離というか時間が先の若い世代とでは、その受け止め方に感情的な違いが出るかもしれない。それは現実的な感情と、解ってはいるけど といった観念的な理屈といったところか。

    登場人物は4人、母と兄は一人二役 そして姉と妹。物語は、広島から東京 浅草観光旅行と子供の頃の出来事を往還して、母との関係を生き生きと描き出す。全編 広島弁、自分は広島が第二の故郷であるから、その方言が懐かしく思えた。方言が母娘の繋がりを意識させ、日常の暮らしがリアルに立ち上がってくる。そして微妙な沈黙も含め、会話の間が実に巧い。旅行でのエピソードを散りばめながら、滑稽とも思える 笑い怒り呆れる といった感情を爆発させる。

    アフタートークで山下由 氏が、あるシーンは賛否両論があったことを話していた。初日の観劇後であることから、それは前回上演時の感想であろう。自分も このシーンだけは現実離れしているといった印象を持った。対談の相手は作家、エッセイストの こだま さん。彼女も前半だけで終わったと思っていたと。ぜひ劇場で…。
    (上演時間1時間20分 休憩なし) 

    ネタバレBOX

    舞台美術は、周りを白のレースで囲い 舞台と客席の間にも敷いてある。中央に椅子3つ並べ、上手に縁台と玩具の木馬(実は山羊)のようなもの。下手に椅子2つ。
    会話の中に倉橋島や四国 といった台詞があることから広島県呉市あたりの島が舞台。周りのレースは白波のイメージか。

    物語は、夜尿でシーツや寝間着を汚したため、次女ミツ子が 呆けてきた母 トヨ(80歳)の着替えを手伝っているところから始まる。老いーそれは不慮の事故や災害等が起きなければ、殆どの人が迎えるといっても過言ではない。しかし 公演では、老いをことさら深刻に追い込むことなく、日常の暮らしをゆったり飄々と紡いでいく。家族構成や事情は台詞でサラッと説明し、主に母と長女 エイ子・次女の会話を面白可笑しく語り聞かせる。ミツ子は 会社を辞め母の面倒を見るため広島へ、しかし彼女自身の家族は描かれていない。エイ子も近くに住んでおり、日々様子を見に来ることくらいの情報しかない。

    東京/浅草観光旅行、新幹線の中での姦しい会話、夫々が勝手な行動をするため 目的の東京スカイツリー展望台(天望デッキ+天望回廊)へ上がれなかったと不満を口にする母、その母に人力車なんかに乗るからと言い返す。チェックイン前、突然 蕎麦が食べたいと言い出した母のために コンビニでカップ蕎麦を購入し ホテルへ持ち込むエピソード。罵りあいながら笑う、何気ない会話と行動の中に可笑しみが溢れる。

    幼い頃、姉妹は兄に暴力を振るわれ、それが嫌で家出をする。昼間は海辺で遊んでいたが、夜になると途端に寂しく心細くなる。帰り道が分からなくなり途方に暮れる姉妹、その時 探しに来た母の行動?が…ここが評価の分かれるシーン。今のエイ子はのんびりとした性格、しかし子供の頃は激しく兄に逆らっていた。妹のミツ子はテキパキと忙しないが、子供の頃は従順のよう。そこに成長するに伴い性格が逆転していくような歳月、時の流れを感じる。エピソードの羅列したようなイメージだが、その日常の積み重なりこそが 老いなのかもしれない と実感する。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    最高!完璧!すばらしかったです。間のとり方、セリフを話すスピード、どれをとっても完璧です。NHKの朝ドラを見ているようでした。姉役と妹役のお二人が本当の姉妹のようでした。息が合うってこういうことをいうんだな…と思いました。あと、シームレスなシーンの展開もすばらしかったです。ストレスなく過去と今を行き来することができました。それと、アフタートークもめちゃくちゃよかったです。『夫のちんぽが入らない』をこのあとネトフリで観る予定ですが、今から観るのが楽しみです。ほんと、最高の時間をありがとうございました。

このページのQRコードです。

拡大