実演鑑賞
満足度★★★★★
いつしか追い抜き追い越され逆転する眼差し。そんな親と子の宿命がひりひり伝わり、ラストにかけては文字通り波打つようなカタルシス。思い出せなくても決して忘れてはいないということ。だから、まってる。まっていて。ちゃんと波が見えた。海が見えた。しょっぱかった。涙だった。
装飾の多い言葉があるわけでも、過度な演出があるわけでもなく、ただじっくりと重ねてきたものが見せるものの大きさを感じずにはいられない演劇。素晴らしかった。余韻があまりに大きくて、アフタートークは聞けなかったけれど、いろんな人がどう感じたのかを聞きたくなるラストでした。私は自分でも戸惑うほどの爆泣きでした。