西暦2222年2月22日の22時22分22秒 公演情報 西暦2222年2月22日の22時22分22秒」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★★★

    鋼鉄村松史上ナンバーワンの作品ではないかと思う(そんなに観てないけど…)
    と、見終わった後、ボス村松さんに伝えたら、少し間を置いて、「ちょっと悔しい」と笑っていた。

    ネタバレBOX

    そして、「次回は11月なのでよろしく」とも言われた。
    次回は、ボス村松さん作の番なので、ナンバーワンを更新する作品を期待したい。


    で、今回の内容は、過剰で濃い内容が無駄なく詰まり、エピソードとシーンの噛み合わせ、組み合わせが巧みで、物語も面白く、笑いも交えながら、ダレることなく突き進む。
    いつもの過剰さなのだが、そのラインに留まることなく、構成と役者と演出が見事にマッチし、素敵すぎる作品に仕上がっていた。

    感想、短くてスミマセン。だけど、「面白い」「最高」、それぐらいしかうまく言えない。

    最高だっ!
  • 満足度★★★

    SF+サスペンス+ロマンティック
    時間を戻す能力やコールドスリープなどSF的要素に殺害予告を受けた女性科学者を護るボディーガードというサスペンスを加え、さらに複数の家族愛も盛り込みそれらをバランス良く組み合わせて漱石の「夢十夜(第一夜)」を想起させるロマンティックなラストに落とすのは上手い。
    が、笑いの部分に多少浮いた感があり、むしろ全編シリアスで通した方がスッキリしたのでは?
    なお、主人公の能力の不自由さに梶尾真治の「クロノス・ジョウンターの伝説」に通ずるモノを感じる。

  • 満足度★★★★★

    好き。
    非科学的に(少しだけ)過去へと戻る男と
    科学的に未来へ人を届ける女

    超能力者でも科学者でもない私は
    一秒一秒大事に生きていこう…

    今まで見た二作は連続で中世?の話でしたけど
    今作は現在~未来を感じられる作品でした。
    どちらも好きです。

  • 満足度★★★★

    前回とは異なる魅力を持ちながら
    前回公演とは、質感の異なる肌触りでしたが、
    ひとつの時間や場に観る側を惹きつけ取り込む力に
    この劇団のベースにある安定した作劇力を感じて。

    作り手たちにはさらにる引き出しがあるようにも思えて
    次回公演も楽しみになりました。

    ネタバレBOX

    前回公演では、
    ある意味恣意的なラフさから生まれたテイストが
    舞台の勢いを作っていたような部分があったのですが、
    今回は逆に舞台上のバリのようなものを排して
    刹那そのものやその繋がりをしっかりと研いだ感じがあって。

    物語のプロット自体が極めて斬新という感じはしないのですが、
    エピソードたちの組み上げ方に、
    投げっぱにされない丁寧さと、
    そこから醸し出される広がりがあり、
    舞台のテンションもぶれることなく育まれ
    観る側に次を追わせ、
    一歩ずつ着実に舞台に惹きこんでいく。
    キャラクターたちにも、
    表見に薄っぺらく見える部分を作りながら、
    次第に現れる奥行きが仕込まれていて・・・。
    コミカルな部分にしても、伝わってくる感情にしても、
    前回公演とは別のベクトルでの
    観る側を引き入れるもう半歩があって。

    終盤には
    ビターでくっきりとエッジをもった感覚に
    しっかりと捉えられ、
    観終わって、
    作り手たちの底力のようなものを感じたことでした。

    この劇団は2度目の観劇だったのですが、
    異なる質感の作品であっても
    観て面白いと言葉にできるものとは異なる、
    無意識の領域を刺激するような
    共通した不思議な魅力があって。

    次もみたいなぁと素直に思ったり。
  • 満足度★★★★

    負けざる者たちの希望の物語
    毎度の事ながら、鋼鉄村松さんはこちらの期待感を軽々越えてホームランをかっ飛ばすのは流石です。
    私の見た限りではありますが、バブル氏作には前々回の中世騎士道や今回のボディーガードと言ったある種男のロマンティシズムが有り、それが子供心を刺激して今回もワクワクドキドキしながら観入ってしまいました。
    安直なヒューマニズムにならないのも好感が持てます。

    ネタバレBOX

    亡くなった子供を甦らせる事よりも前に進むことを選択した者、死に抗い未来に希望を託す者、人生留まるか進むかの選択の中で、進むと言う選択をした負けざるもの達の勇気ある物語に感動しました

    また、持つ者故の苦悩を痛いほど見せつけながら、その中で続けた努力が見事に結実する対決シーンは素晴らしいです。
  • 満足度★★★★★

    悲しい話だ
    設定や話が入り組んでるのに、破綻する事無くまとめてる。
    脚本素晴らしす! バブルマツムラさん凄い!
    前にも出てたけど、NEXT -ネクスト-それと、乾くるみ「スリープ」も下敷にしてるよね。
    とっくの昔に終わってるけど、お薦め!

  • 満足度★★★★★

    聞いてた印象と少し違って...
    いや,良いようにずれた感じ?何だか人間の優しさとか感じてきました。2人のメガネ女子も好演。男性が男臭いのもあってか?それで女性が引き立ったのでしょうか?皆さんなにがしかのお仕事をお持ちだったりして,一般的な劇団の弱点を補っておられる?安定感があって楽しめました。次回も期待です!!

  • 満足度★★★

    小劇場の王道的な作品
    脚本は小劇場系演劇の王道という感じで、なかなか良かったと思う。これで舞台装置の質感が高ければ…。そしてちょっとセリフを噛む場面が多かったのが残念。

  • 満足度★★★★★

    面白かったです!!
    本当に笑って泣かせて感動させる芝居って、なかなか無いよね。と、友人と語り合っていたのですが、ここにありました。

    私は、辻褄が合わない話が苦手で、完全コメディでもない限り、話に無理があると、冷めてしまいます。
    このバブルムラマツさんの脚本は、架空の話なのにどこかありそうで、「クライオニクス」の話もわかりやすく解説してくれて、どっぷり世界に入り込めました。

    『講釈師見てきたような嘘をつき』という言葉がありますが、まさに秀逸な嘘に2時間楽しませていただきました。
    東京優駿けってでも観に行ったかいがありました。

    ムラマツベスさん、前回のコブラ名人の役でファンになったのですが、今回のモリシタで大ファンになりました。ずっと応援したい役者さんです。

    ヒロセ役の福満瑠美さんも素敵でした。
    村松カズオさんの突っ込みも良かったです。

    ネタバレBOX

    ホイットニーの歌は、かなり音外していましたね。
    あそこは、私に絶対音感が無くてよかったと思いました。



  • 満足度★★★★★

    無題389(12-132)
    19:00の回(晴 暑)。18:01受付~18:31開場。席に着こうとみていたら最前列ド真ん中の席に紙→「関係者席」、どこのどいつかと思っていたら***さんでした。さて、舞台は普通の屋内とは違って奇妙にアンバランス。下手は平面(薄紫で色むら)、上手は曲面(木目、窓らしきものからみえるのは配管?)というつくり。正面の上部には大型のモニター、その下には台のようなもの。「4秒だけ過去に戻れる」とくると「2分先の未来を予知する能力(「NEXT」 2007 ニコラス・ケイジ)の逆パターンか。役に立ちそうでそうでもなさそうで、あればあったで疎ましい得意技、超能力者の悩みは深い、たったひとりなのか。いろいろなことにちゃんと筋が通っていて、劇中、ひたすら脱線しながらもばく進。

    隣の劇場...某劇団で5連続公演(結局1回休み)か、こちらで3連続か...。最後のお願いで人助けだというメッセージに応えないわけにはいきません。5/25、23:54予約をポチッと。

    かかっているのはThe Sex Pistolsか、パンクは苦手なので自信なし。19:04開演~20:55終演。受付で「鋼鉄の処女」DVDを購入、出口でボス村松氏を待ち、人助けに参じましたとご報告。お誘いありがとうございました。

    ネタバレBOX

    18:55前説は客席後方から、前方ではBGMが鳴っていて少し聞きにくいので、(舞台上とか)前に出てきてやったほうがいいと思いました。この時点で煙が出てきます。

    うだつが上がらない、デジタル表示のゾロ目に取り憑かれた「男」の過去、なぜボディガードに志願したのか、見た目と自身の年齢と称するものとのギャッブは何か、そしてもう一人同じように取り憑かれた冷凍技術の第一人者である「女」研究者、彼女にも隠された動機が...と書いてみるととてもカッコいいのです。
    「2011.11.11 11:11:11」「3:33:33」などがモニターに映ります。

    どこからみても妖しい「株式会社日本クライオニクス研究所」。ヒロセの左胸、名札。ここの写真と実際とが違うなぁ、ヘアスタイル変えている、などと細かいところに目が行く。

    ウィキペディアをみると「クライオニクス(cryonics、人体冷凍保存)」という技術があり、コールドスリープは生きている人体が対象であり、クライオニクスは亡くなった後の人体が対象と記されています...なるほど。「2001年宇宙の旅」「夏への扉」「アバター」、「猿の惑星」なども紹介されています。

    お芝居が始まって、真ん中にある長細い台はドラキュラなんかが入っていそうな棺桶みたいだなと思っていたら「冷却装置」で「棺桶」と呼ばれていると...アタリ。これはマジックではなく、奥が開いていて抜け出せるようになっているんですね。

    タイムトラベラーであるモリシタ、女教師にコクる場面、娘のこと。時間を遡るシーンをわかりやすく見せくれるので感心。時間SFは切ないものが多く、本公演でもその部分は組み込まれていて、そのうえに役者さんたちの持ち味がタップリ散りばめられていてとても楽しく観劇できました。

    「関係者席」は劇中の記者会見の場面、「週刊タスポ」の記者席用でした。
  • 満足度★★★★★

    素晴らしい
    見に来れないかと思っていたのですが、直前に都合がついて見ることができてよかったです。大変面白い舞台でした。

    ネタバレBOX

    4秒間だけ過去に戻れる能力、という設定を最大限に生かしたストーリーだったと思います。それとクライオニクスという、うさんくさい要素を上手に絡めていて、最後まで見ていて飽きませんでした。
    最終的に、死んだ娘を生き返らせることができないということを、主人公が受け入れる展開は、悲しい話ですがそこに至る経緯が丁寧に描かれていて、圧倒されました。
    ただ個人的には、モリシタが4秒戻る→戻った時点でモリウエが4秒戻る、という繰り返しで無限に過去に戻れるのかなと思ってしまったりもしましたが。インターバルの概念があるからそういうことはできないということなんですかね。
    役者さんは皆、上手でした。男性陣は格好良く、女性陣はセクシーでした。役者さんのレベルの高さだけでも、見る価値が十分にあると思います。
    一点だけ注文があるとすれば、主人公と女教師がどうして結婚に至ったかの経緯を、もう少し知りたかったというところでしょうかね。でもまあ時間制限のある舞台では、そういう瑣末なことはちょっと無理な注文かもしれませんが…
    笑いあり、涙もあり、感心する要素もありという、バブル村松さん作/演出の真骨頂が発揮されている舞台だと思います。なるべく多くの人に見ていただきたいものです。
  • 満足度★★★★★

    バブル村松の渾身の力作!
    いやあ感動した。鋼鉄村松の公演で、こんなに感動するとは思わなかった。今回の公演は笑いは控えめ、随所にこの劇団らしい笑いどころはあるもののそれがメインではない。

    いやむしろ、今日の作品なら笑いなんていらないと思った。バブル村松の作品はストーリーが秀逸。よく練られた物語は、わくわくドキドキさせながら、終盤のクライマックスにつながる。

    上質のエンターテイメントだ。

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