星の結び目 公演情報 星の結び目」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
21-40件 / 52件中
  • 満足度★★★★

    丁寧な作り
    時間堂初見でした。
    しっかりとした脚本にしっかりと丁寧な演出。
    ストレートプレイはどちらかと言うと苦手なのですが、もっと観たいと思いました。

    ネタバレBOX

    1月2日だというのに立ち見も出る程の超満員。
    2時間の長編でしたがしっかり骨太な舞台を堪能しました。

    役者としては木下祐子さんの存在は群を抜いていました。

    次回作も楽しみにしています。
  • 満足度★★★★

    とても丁寧に作られていました
    新春早々、いい芝居を観させていただきました。
    作り方が、丁寧で、演出も役者もひとつにまとっまって、観させてくれるお芝居でした。
    満員で、立ち見のお客さんもいらっしゃいましたが、それに応ええる作品でした。

  • 満足度★★★★

    よかったです。
    今年の観劇始め。上質な作品でよかったです。確かに大きな物語で、2時間の中でエッセンスを取り出して飽きさせない。ただ朝の連ドラのダイジェストを観ている気にもなりましたが。

  • 12月29日(木)M
    2011年観劇納め。上質な作品でした。

  • 満足度★★★★

    実は好みが分かれるかも
    登場人物(特に男性)は類型的です。
    ただし、この物語の主眼は、多様な男性像を描くことではないのです。

    むしろ、女性(や子供)の存在によって、
    奥さんを思いやる言葉を覚えたり
    はたまた振られて癇癪を起したり
    愛人に甘えたりする
    男性というものの様々な側面(作者が観察した)を描くことにあるように思われます。

    男性が物語の出発点として展開する劇が好きな人には、不満が残ることでしょう・・。

    また、積極的に誰かが主人公として展開する物語でもないです。

    むしろ、この物語に主人公のようなものがあるのだとしたら、
    それは、時代の流れとは無関係に日々うつりかわる日本の季節の美しさや、
    座布団を干した時の香りや、天気雨を狐の嫁入りと表現した日本の言葉の美しさとか、
    日々の生活の中に感じる喜びや瑞々しさみたいなもの
                        (小津安二郎的?)
    ・・・人間というよりは、
    かつて日本にあった、美しい、人間と人間との間にあった何か。
    ・・コミュニケーションの形式やある種の感覚とでも言うようなものでしょうか。

    (坂本竜馬的な)人間が歴史を動かしている、というような物語を好む人には、
    なかなかとっつきにくい歴史劇ともいえるかな、と。
    (ソウル市民に女性的な感性が混じったもの?)


    (以下、ネタばれへ・・)

    ネタバレBOX

    一家の風景としては・・
    男性が商売をまとめて、女性が家を形作っている、という感じです。
    (戦前はみんなこうだったんでしょうが・・)

    男性陣の中では、実は父親の愛人の子供であったことが後でわかる次男の信夫の人生が象徴的です。

    若いころは星に詳しい感受性の豊かな青年でした。

    それが時がたつと、妾の子であるコンプレックスを払しょくしようとするあまりか、
    社会(家)のなかで認められようと金儲けの話に熱中し、
    焦ってもがいている中で、本来持っていたはずの自然に対する純粋さを失って、
    石油などの資源にばかり目が行くようになる様子が、
    第二次世界大戦の進展とともに描かれていて
    物語の描写が非常に洗練されているな、と、感じたりしました。

    また、物語にほとんど登場しませんが、
    静子の早くに亡くなった旦那さんが
    非常に純粋な人だったんじゃないか、というのも、
    以前に静子から貰った恋文を大事に保存していたという話が終盤にでてくることから、
    うっすらと想像されたりもします。

    男性を直接描くのではなく、物語の終盤に差し掛かってから、
    女性の語りから人物像をうっすらと浮かび上がらせるところ、
    物語の救いにもなっているようで、非常に上手いな、と、思ったりしました。

    ただ、女郎になった梅子と戦争から帰還してきた辰男のラストシーンだけは・・
    作者が男性にこうであって欲しいと願うあまり?なのかは分かりませんが、
    雰囲気が甘過ぎるようにも観えたりして
    ちょっとリアリティに欠けたやり取りのようにも(自分には)見えなくもなく、
    それがちょっと残念だったかな、と、思ったりはしました。


    ちなみに、自分の感想としては、
    若いんだから、舞台から川の匂いの漂ってきそうな感じなど、感性は素晴らしいんだし、
    あとは、分かるものだけを入れて小さくまとめようとしないで、
    物語の破たんを恐れずにもっと勢いよく、好きなだけ色んなものをつめ込んで、
    それで混沌とした色彩の中から、何かをつかみ出してほしいな、と、思ったりもしました。

    歴史の写真なんか、今見るからセピア色なんでしょうけど、
    タイムマシンに乗って当時を見に行けば、
    きっとみんな原色含めた色んな色に満ち溢れてたんでしょうから・・。

    (・・例えば、ミジンコターボのカラフルで燃える織田信長物なんかと比べれば、
    やっぱりあっちの方が自分にはテンション上がります。でもそれは、自分が男ってことと無関係ではないのかも・・まぁ種類が違うっていえばそれまでなんですけど(汗)

    あと、丁寧に描いていればもっともっと長くなりそうな物語を、
    語りをザクザク切りつめながら、役者の表情や仕草に委ねられるところは委ねて、
    あとは観客の想像に任せているところなど、非常に素晴らしいな、と、思いました。
    (自分はここは長所だったと思います)

    あと(補足ばかりですみません)、自分が観た感じでは、
    役者さんたちの演技はみなさん素晴らしかったように思います。

    --------------------------------------------------------
    ちなみに、公演の後に書けば書くほど他の人の感想をしっかり読まなければならなくなるので(それらを生かせたかは分かりませんが・・汗)
    自分はやっぱり最初の方に観て感想を書くのが楽だな・・などと今更ながらに思ってしまいました(苦笑

    でも・・みなさん頑張って書いてますしね。
    ・・自分も少しは足しになったのかはよく分かりませんが(汗
  • 満足度★★★★★

    2011年最後の観劇
    しっとり、そしてしっかりした丁寧な脚本と演出。とても面白かったです。ほとんどの出演者が二役で、スマートに時空を超えて行き来する演出。私も美しく澄んだ夜空を見上げ、梅ちゃんと氷星を探しました(のような気持ちになりました)。衣装も声も違うので、観ている私は戸惑うことなく楽しみました。この作品を2011年最後に選んだ自分を褒めてあげましょう。と思いました。

  • 満足度★★★★★

    重厚な作品。
    新春の観劇始めにふさわしい素敵な作品でした。
    時間堂と青☆組のいいとこどりをしたような作品。とても楽しめました。

  • 満足度★★★

    観劇初め
    千秋楽にやっと。いい場面はあったんだけど(涙出ちゃったし)、疑問がわくことが多かったです。期待していたより戯曲にパンチがなかったな~。まあこの作・演出コンビだとハードル上げちゃいますからね。

  • 満足度★★★★

    ストリートプレイに耐えた2時間
    15分遅れの開演になりましたが、新劇のようで大人のストリートプレイに耐えた2時間の大作級な作品でしたね。また、花道がついていて、また、書き初めやおみくじもあって、お正月ムードいっぱいでした。

  • 満足度★★★★

    繊細且つ重厚な印象 観劇納め
    吉田小夏さん作×黒澤世莉さん演出のこと、
    お二人の作品を2011年はいくつか先に観ていたので
    期待して観にうかがいました。

    細部までこだわったことが目からも耳からも感じられ、
    とても丁寧に作られている印象の作品でした。

    とても静かでどうしようもない寂しさもありましたが、
    この時代の強さや秘める熱さが力強く感じられました。
    星のくだりも良かったです。

    舞台美術はシンプルなデザインで
    白木の床と壁の青く塗った飾り板がとても美しかった。

    小道具もなかなかでした。
    猿田モンキーさん…あの丸メガネ似合うなぁ。

    そして、今回この舞台のチラシを手に取ったときの幸せな気分は忘れられない。作品を観て、昭和前半を思わせる和のやさしいモダンなデザインのうまさと色使い、ざらっとした紙の手触りの組み合わせにまた感心したのでした。

    ネタバレBOX

    印象に残ったことをいくつか。

    舞台美術は能舞台のような橋係りというか花道的なものがあり、客席の間から人が出入りして、導線の動きがうまく演出されていてとても良かったです。

    私が観た回だけかもしれませんが、女性の着物の着こなしは出る前に誰かチェックしてあげてないのかなぁ?と。帯が曲がってたり、お太鼓が斜めにつぶれていたり…ちょっとだけ気になりました。早着替えは大変だったとは思いますが…。

    もうひとつすごく気になってしょうがなかったのは、山崎幸之助の髭。違和感…髭、もみあげ、眉毛、頭髪の関係がすごく気になりました。
    でも山田さんの特徴的なキンッと響く声はヒステリックな役にぴったりでした。

    時間堂の作品に出られる俳優さんは毎回見応えがありすばらしいのですが、前回の青☆組公演でも気になった木下祐子さんとストーリーテラーでもあった時間堂のヒザイミズキさんが特に印象に残りました。白雪の時の窪田優さんも吹雪(ちょっと頭の弱そうな娘)からがらっと変わった時の色気…すごく良かった。青☆組の荒井さんも気になった。

    観劇もパワーある作品には体力が吸い取られますよね。
    毎回、体調万全で臨みたいのですがいつも寝不足状態で…。
    年末バタバタだった私にとってはちょっと疲れていたのでこともあり
    静かな展開の時に途中少しだけ眠気を誘いました。
    うすら覚えの部分は台本を買って後でしっかり確認しましたが…。
    しっかり作品に向き合えるよう、失礼ないようが2012の課題かな。
  • 満足度★★★★★

    無題248(12-001)
    新しい年を迎え今夜はアゴラです。17:15受付(整理番号あり)、10番ごとに入場。舞台は下手側から入り口に向かって花道があり、役者さんたちがここを通ります。全体にすっきりした感じ、床は高さが40㎝ほどでしょうか木目、花道に続く部分は「白」..ここは廊下や川辺だったり、路地であったり。奥、左右に細い材木が天井から床まで格子状に、数本は「青」、舞台上、上手に小さな木のテーブル(?)、奥にはお酒、紅茶のカップ、旅行鞄、座布団。最前列は座布団席。17:58ホウキをもった女性が登場、お腹が大きい、歌を歌いながら掃除、寒さにかじかむ両手を温める、そのあと、背の高い男性が登場、左足が少し不自由。二人退場。18:01黒澤さんの「明けましておめでとうございます」の声で新年の舞台は始まりました。20:08終演。

    ネタバレBOX

    「南京陥落」というセリフがあるので時は1937年12月を含む数年のことらしい。同年7月日中戦争、1941年12月ハワイ真珠湾、1945年8月終戦、そして、今は2012年。「星の流れに(こんな女に誰がした)」...は1947年。

    少し見上げるような位置で観劇、役者さんたちのまなざしがよくみえます。一部のシーンで洋服を着用していますが、基本、和服。舞台の前後左右をうまくつかったまっすぐなお芝居でした。野心を抱く男、男子であることが権威である時代、忠義を尽くす番頭や職人、そしてもう一方では女性であること。

    世代が、時代が代わり、街並みも姿を変えてしまいます。そんななかで細いながらもつながり続ける人の心。

    場面転換の薄明かり、夜空に高く星座、香るほどの梅の花や桜の花、龍神などの描写。正露丸、ドロップス、鯵の押寿司がこの当時にあったこと。

    いろいろな素材を織り込んだお芝居、元旦、足を運んでよかった。

    冒頭、吹雪が箒で掃くシーン、箒の先を床につけずに演技。別のお芝居で、直接客席に向けて掃いていたことがあったので、なるほどと思う。また、白雪の妖艶さに目を見張る。

    黒澤さん演出:確認してみたら「あなたの部品 リライト(10/12)」からずっとみていました。アントニン・レーモンド建築(11/5 窪田さん)、アフタートークで時々、時間堂:廃墟(11/3)。吉田さん:母語を醸す(11/9)、青☆組:パール食堂のマリア(11/8)。酒巻さん:11のささやかな嘘(11/7)

    終演後、脚本をお願いして帰宅。
  • 満足度★★★★

    今年初芝居
    この時期だから引き立ったのかなあという印象。
    暗い世の中だからこそ明るく再生できる芝居が見たかった。

    ネタバレBOX

    氷屋さんのものがたり。
    芝居自体はたんたんとしています。
    時代の流れとともに破滅の道を着々と進んでいく様はお見事。
    淡々としているからこそよりリアルに見せてくれます。
    過去に縛られる女、戦争に行く男、素直になれない男、女に溺れる男、酒に溺れる女、様々な登場人物が何かを持っているから楽しい。
    物語は暗くなってくるんだけど、最後に再生し、未来に向かっていきます。よかったなー。ハッピーエンドが見たかっただけに、これでよかった。
    最初にいいスタートダッシュがきれそうなしばいでした。
  • 満足度★★★

    個性的
    最近見た中では個性的な団体でした。
    好き嫌いは分かれるとは思いますが、
    僕は楽しめました。

  • 満足度★★★★★

    小劇場で
    この年齢で、この重厚さ。しかも飽きない

  • 満足度★★★

    確かに正統派
    満足したとは言いがたいが、観れてよかったと思える作品。
    時間が優しく、冷酷に流れていくさまがとても印象的でした。

    ネタバレBOX

    私は時間堂さんの作品は初めて拝見させていただいたのですが、大人の演劇と言うよりは演劇をしてる人向けの作品のように感じました。

  • 満足度★★★★

    観劇納め
    良質ですな。
    個人的な趣味としては、もっとベタにウェットでもいいんだけど、
    これくらいの按配が下品じゃなくていいんだろうね。
    役者は木下祐子が素晴らしかったなぁ。
    窪田優も綺麗だった。
    いつか吉田小夏の演出でも観たいね。

    ネタバレBOX

    劇中曲使ってもいいんじゃないかな、と今回のお話は特に思った。
  • 満足度★★

    もっと良い演技をしてくれ
    あんな雑な演技では物語の中に入れない。
    冒頭のヒザイミズキは良い感じだった。
    アゴラ劇場をとても上手く使っていた。
    舞台美術120点!

  • 満足度★★★★


    時間堂初鑑賞。
    かなり直球で120分じっくり観劇できる安定した舞台。

    チラシのタイトルデザインもユニーク。

    ネタバレBOX

    大正か昭和初期の氷屋・吉永園を舞台に、そこに生きる人々を冷静に描く。

    冒頭に梅子(ヒザイミズキ)と辰男(菅野貴夫)と静子(木下祐子)の場面を持ってきてから、過去を描いていく手法。時折、初代甚五郎らの時間軸(もしくは回想)に戻ったりするが、総じて見やすく混乱することはない。焦点は、静子にあたっているのだろうけど、ほかの人物にも光の当たるうまい偶像劇。

    舞台から客席中央を突っ切りる白い面(花道みたいなの)を川に見立てるシーンが一際美しかった。女郎?に堕ちた梅子と兵役後の辰男が会話する場面や破談にショックを受けた八重子(直江里美)と初代甚五郎の女(窪田優)の場面とかね。怖いくらい。

    過剰な演出がないためか、会話と物語が際立つつくり。ただただ、静かにゆっくり川が流れているような印象の舞台で「大人のための小劇場」という文句になるほどと思った。ストーリーも淡々としてて、やや暗めだしね。

    演者は、次男・信雄(荒井志郎)と静子(木下)、番頭(酒巻)がよかった。また、語り手でもあったヒザイミズキの声と表情が好き。それと、吹雪役の窪田優は白雪役の美人具合に驚いた。アホそうな吹雪と色っぽい白雪の落差がはっきりしててうまい。
  • 満足度★★★★

    大人だなぁ
    しっかりした物語、それを演じきる役者陣。見て、感じて、楽しむ。確かに大人のための小劇場。作り手の顔が見えない物語の中身で、劇作としては非常に秀作だったけれど、個人的な好みとしては僕にはまだこの深みはわからないなという感じ。物語の表象しかつかめてませんが、アフタートークも聞けて非常に有意義でした。

  • 満足度★★★★

    お薦め度は☆☆☆☆☆
    個人的にはその時代のその地域のその身分の生活にはあまり興味を覚えない(これを題材にした企図も読めない)ので内容に不満は残るが、脚本演出演技いずれも秀逸(とりわけ木下祐子さんの演技)だった。

    ネタバレBOX

    まず劇場に入って思ったのがこまばアゴラ劇場ってこんなに広かったのかってこと。最大限に空間を利用していたが、なかでも何箇所かに配置された天井に届く細い数本の角材群、舞台から客席へそして外に突っ切る花道はこれから始まる芝居に気持ちを昂らせた。木々(花々)は表現できないにしても星、花びら、雪はできたはずでそれらはしてもよかったのはないのだろうか。日本版桜の園?はあっというまの2時間だったので、そのことだけ(芝居に入り込めたこと)でも評価に値する。

このページのQRコードです。

拡大