満足度★★★★
繊細且つ重厚な印象 観劇納め
吉田小夏さん作×黒澤世莉さん演出のこと、
お二人の作品を2011年はいくつか先に観ていたので
期待して観にうかがいました。
細部までこだわったことが目からも耳からも感じられ、
とても丁寧に作られている印象の作品でした。
とても静かでどうしようもない寂しさもありましたが、
この時代の強さや秘める熱さが力強く感じられました。
星のくだりも良かったです。
舞台美術はシンプルなデザインで
白木の床と壁の青く塗った飾り板がとても美しかった。
小道具もなかなかでした。
猿田モンキーさん…あの丸メガネ似合うなぁ。
そして、今回この舞台のチラシを手に取ったときの幸せな気分は忘れられない。作品を観て、昭和前半を思わせる和のやさしいモダンなデザインのうまさと色使い、ざらっとした紙の手触りの組み合わせにまた感心したのでした。