星の結び目 公演情報 時間堂「星の結び目」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★


    時間堂初鑑賞。
    かなり直球で120分じっくり観劇できる安定した舞台。

    チラシのタイトルデザインもユニーク。

    ネタバレBOX

    大正か昭和初期の氷屋・吉永園を舞台に、そこに生きる人々を冷静に描く。

    冒頭に梅子(ヒザイミズキ)と辰男(菅野貴夫)と静子(木下祐子)の場面を持ってきてから、過去を描いていく手法。時折、初代甚五郎らの時間軸(もしくは回想)に戻ったりするが、総じて見やすく混乱することはない。焦点は、静子にあたっているのだろうけど、ほかの人物にも光の当たるうまい偶像劇。

    舞台から客席中央を突っ切りる白い面(花道みたいなの)を川に見立てるシーンが一際美しかった。女郎?に堕ちた梅子と兵役後の辰男が会話する場面や破談にショックを受けた八重子(直江里美)と初代甚五郎の女(窪田優)の場面とかね。怖いくらい。

    過剰な演出がないためか、会話と物語が際立つつくり。ただただ、静かにゆっくり川が流れているような印象の舞台で「大人のための小劇場」という文句になるほどと思った。ストーリーも淡々としてて、やや暗めだしね。

    演者は、次男・信雄(荒井志郎)と静子(木下)、番頭(酒巻)がよかった。また、語り手でもあったヒザイミズキの声と表情が好き。それと、吹雪役の窪田優は白雪役の美人具合に驚いた。アホそうな吹雪と色っぽい白雪の落差がはっきりしててうまい。

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    2011/12/29 18:07

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