満足度★★★★
女性陣の力を感じた
猫のホテルの本公演を見るといよいよ年の瀬だなと思います。
いつもなら本多劇場とかで男臭い舞台というイメージがありましたが、今回は千葉さんと佐藤さんの女性陣が中心となった舞台ということで楽しみに来ました。
千葉さんが演じる大女優と佐藤さんが演じるマネージャー兼有名作詞家の2人に対し、4人の男性陣が黒子であり、時折チョイ役として2人に関わってきます。
自由奔放でいたずら好きな女優と、有名だけど昔からの関係で女優のサポートを続けるマネージャーとの微妙な距離感、親しいけどどこかよそよそしくなる女どおしの関係性がおもしろく描かれていました。
逃げるためのコートを脱ぎ捨て、黒いドレスに着替え舞台に上がる女優の後ろ姿はとても印象的でした。
満足度★★★★
「舞台に生きる女たち」・・・と取り巻く男たち。
昭和気質の芸能界物語を、ベテラン二人を主役に、
第一ダンシングチームという怪しい名前の”ガヤ”四人衆が
にぎやかに支える。
大スター役の千葉雅子と作詞家でマネージャ役の佐藤真弓、
女二人の数十年にわたる人生は、友情などという生易しい関係を
越えた、もっと泥臭い「特別な絆」になっていた。
思ったよりも真面目な話で、とっても意外。
女優二人の早変わり着替えシーンさえも舞台袖で
客席から普通に見えるところで行っていて、
上演中は行動すべてが舞台そのもの。
千葉さんがカテコで話していた通り、今、舞台上でただ芝居が
できることの有難さ、が反映されているようだ。
女主人公二人+がや四人衆+昭和歌謡調芝居というのも
「流れ姉妹」風の構成。
銀座のブティックの更衣室、お互いに相手を真似る二人は、
佐藤さんによる千葉さんの仕草の真似(確かにああいう動作を
しますねwww)や、
千葉さん16歳、佐藤さん24歳という設定の、二人の初めての
出会いのシーンが可笑しい。