満足度★★★★
「舞台に生きる女たち」・・・と取り巻く男たち。
昭和気質の芸能界物語を、ベテラン二人を主役に、
第一ダンシングチームという怪しい名前の”ガヤ”四人衆が
にぎやかに支える。
大スター役の千葉雅子と作詞家でマネージャ役の佐藤真弓、
女二人の数十年にわたる人生は、友情などという生易しい関係を
越えた、もっと泥臭い「特別な絆」になっていた。
思ったよりも真面目な話で、とっても意外。
女優二人の早変わり着替えシーンさえも舞台袖で
客席から普通に見えるところで行っていて、
上演中は行動すべてが舞台そのもの。
千葉さんがカテコで話していた通り、今、舞台上でただ芝居が
できることの有難さ、が反映されているようだ。
女主人公二人+がや四人衆+昭和歌謡調芝居というのも
「流れ姉妹」風の構成。
銀座のブティックの更衣室、お互いに相手を真似る二人は、
佐藤さんによる千葉さんの仕草の真似(確かにああいう動作を
しますねwww)や、
千葉さん16歳、佐藤さん24歳という設定の、二人の初めての
出会いのシーンが可笑しい。