満足度★★★★
フィクションは事実に勝てるのか?
事前に目にしたいくつかの情報・感想に大いに納得。そして敢えて一言で表現するならば「面白い」なのだが個人差が大きいであろうし、さらにいろいろと心配要素(!)もあり、複数の意味で「ここから始まる作品」ではないかと思う。
満足度★★★★
魂の叫び
予想外の内容で、賛否両論以上がありそうな作品だと感じるが、オイラは面白い、いやそれ以上と感じる。
内容もすごかったが、それ以上に瀬戸山美咲、そして瀬戸山美咲を演じた佐藤みゆきの魂の叫びを感じて泣けてしまった。
満足度★★
ドキュメンタリー演劇初体験
今年3月11日の震災・原発事故後の瀬戸山美咲さんのドキュメンタリー演劇。
前半は露悪的、後半は言い訳、どちらも実話通りなのかもしれませんが、やや過敏に感じられて、瀬戸山さんが抱えている「評価への恐れや怖さ」が脚本や演出に現れているのかもしれないと思いました。すべてをさらけ出しているようでいて、実は巧妙にガードされているような印象を受けました。
原発や震災にこだわらなくても、瀬戸山さんの「武器を持ち、ときには使うほどの、対象(男性、演劇界、原発など)への恐怖心」をもっともっと色濃く描き出したら、おもしろい芝居ができるのではないでしょうか。その可能性を感じました。
2時間近くも出ずっぱりだった主演の佐藤みゆきさんが熱演。ドラマターグの中田顕史郎さんが好演。平山寛人さんは味わい深く、秋澤弥里さんは強い存在感、浅倉洋介さんの色気。俳優はさらけ出していたと思います。
満足度★★★
剥き出しの熱情
セットと話の入り方を見て、これは正しくロードムービー的なものかなあと思っていたら、感情あけっぴろげの私戯曲でした。
観た感想として、勿論、人間としては心震えるし、考えさせられるものではあるのですが、一観客として観た場合、表現物としては素晴らしいけど商品としてはどうなんだろうと思いました。
確かに映画や小説と言うその他の商業的表現媒体?では出来ないであろうタブーも何もない純生の題材を神経が露出しているぐらい剥き出しの私的感情で表現しているのは凄いんですが、実験的試作品を観させられてる感じになってしまいました。
また、役者さんの皆さん、心意気を含めて素晴らしい演技でした。瀬戸山さん役を瀬戸山さん本人が演じたら、それこそカオスになるのかと思ってしまいました。
満足度★★★★
意欲作
初見の劇団で作風は分からないが、ドキュメンタリー演劇という事で作者のプライベートまで、曝け出して覚悟を感じた。
後半、迷走する作者をただ描いているだけなのが物足りなかった。
佐藤みゆきさんは相変わらず素晴らしいと思った。
満足度★★★★★
無題139
こちらも最後の最後で。開場後しばらくは空席が目立ちましたが、あれよあれよという間に椅子を追加しています。舞台上手、移動用のクルマ、バンパー、ハンドル、座席。壁には白い文字「2011年9月27日」。白い道が下手につながっています。道を挟んで客席。まっすぐ目を向けると反対側の方と目があってしまいます。1月の「エモーショナルレイバー」に続いて2作目。佐藤さんは「15Min」「劣る人」に続き。
満足度★★★★
初ミナモザ
チラシ裏のリード文、「すべて実話」という言葉を信じて鑑賞。面白かった。
佐藤みゆきは素敵な女優と思った。涼しげな眼と顔つきがとくにいい。今回の舞台、彼女の功績が大きいと感じた。
満足度★★★★
空気の肌触りの記録、そして混沌の普遍性
作り手の日々の描写であり、
作り手の事実が秀逸なお芝居によって
描きだされ提示されていくのですが、
その世界にはさらなる奥行きがあって。
単純な、極めて個人的な記録にとどまらない、
彼女が感じるその時間の肌触りにこそ
強く捉えられました。
役者も、一人の人格にとどまらず、
時間の感覚や舞台の枠組みをしっかりと背負いきって。
物語のコンテンツは
観ていて単純に共感できるものではありませんでしたが、
そこにある空気には
抱えきれないほどのことが起こった時、
人が直面し、あるいは陥る感覚の普遍を感じることができました。
満足度★★★★★
撃ち抜かれたのは「日本人」
原発事故に対してもそうだが演劇というモノに対しても人それぞれ異なる思いがあるから、瀬戸山さんの原発事故の扱いや演劇的な試み自体を受け入れがたい人もいるだろうが、僕は全面的に肯定したい。
満足度★★★
飛び道具
役者陣の演技や演出を楽しませていただきました。
完全に飛び道具ですが、ここまで裸の自分を曝け出すのはすごい勇気だと思います。
ただ、難しい題材とはいえプロとして第三者に見せる以上は、プラスアルファが欲しかった。
満足度★★★★★
おもしろかった と いうこと
おもしろかったです。
現実は どんどんと流れていく中で、
立ち向かい はじき返されるのは、私もそうなのだろうなと 思ってしまいました。ような 冒険の始まりのような 感じを感じました。
これからの作品も 観ようと 思いました。
満足度★★★
う~む…
地震から半年、それぞれにそれぞれの時間があり
感じることも人それぞれだったと思う。
言いたいこともわかるし
早いうちにやりたいのもわかるけど…
演劇の面白みがあったかというと…
佐藤みゆきさんの熱演と
中田顕史郎さんはよかったです。
満足度★★★
それぞれの半年間
震災で思う事・続いていく日常。
瀬戸山さん自信の体験を軸に魅せられた自分とは違う半年間のお話し
自分が感じて来た事と比較してしまうのが、何か今後に影響が出るのか?
それは解りませんが、笑える部分も多くて「終始重い」なんて事なく
見れる舞台でした、スッキリは出来ないけれど見て良かったです。
休日なのに満席じゃないのが残念ですねぇ
満足度★★★★
ドキュメンタリー
説明に「ドキュメンタリー演劇が幕を開ける。」とあるように、
ずばり瀬戸山美咲さんそのものでした。
そして福島出身の佐藤みゆきさんがいたからこそ成り立ったと、
それほど危うさが伴ってたと思いましたが、
でも逆に瀬戸山さんと佐藤さんのお二人だからこそ、
公演できたのだと同時に思いました。
終演後、自分の内と向き合うことになる、そんなお芝居。
エモーショナルレイバーのアフタートークで話す瀬戸山さん、
elePHANTMoon「劣る人」で演じる瀬戸山さんしか、
存じ上げてませんでしたが、今回プライベートが丸裸!
そう、丸裸だからこそ内面を深く掘り下げ、他人へ問うことができる。
このホットパーティクルを撒き散らしている事態に、
あなたは何を考えるかを突きつけられました。
中田顕史郎さんの今回のキャラクター好きです笑
満足度★★
「原発付近まで
物見遊山にいった」っていう
私戯曲を上演して
社会派を騙る羊頭狗肉。
一億二千万人に一億二千万の地震、原発のドラマがある状態で
「自分のドラマだけは特別で、上演して金をとる価値がある」
と判断する傲慢!
満足度★★★★
粗にして野だが卑ではない
この三十路女のジタバタ感は苦笑せざる得ないんだが正直ではある。
佐藤みゆきはちょっと若いかなと思う(瀬戸山美咲の人となりは知らないけど)。
中田顕史郎が効いてる。
嵐の日に観た見えない嵐
ぶっちゃけ
不謹慎で 思いつきで わからなくて カッコ付けたいけど
なさけなくて 忘れたくて でも忘れちゃいけないんだ
その苦しみ様はリアルだと思う
不謹慎の反対ってナンですか?黙殺ですか?
事実は小説より奇なり
そして事実は演劇以上に摩訶不思議な人間が居た。