満足度★★★★★
これぞ演劇!
本格的でありながら古臭さを感じさせず、舞台を薄絹の大幕で区切った演出の妙の美(演出に関してはとても言いきれない)。一瞬たりとも飽きさせない台詞のやりとり。生演奏の音楽。すべてがこれぞ演劇の王道と感じさせるに十分でした。
満足度★★★★
正当派の芝居!
王道をいく芝居という印象。
奇をてらった演出等はなく、芝居のうまい役者陣が魅せてくれた!
とにかく芝居を堪能できた。
音響は生演奏であったが、これがとても良かった!
役者陣では、とにかく母親役の役者さんが抜群であった。
満足度★★★★★
これは良かった!
お見事です。これぞ演劇って感じです。因習,抑圧,鬱屈,いいなぁ。悲劇を生み出す要因のてんこ盛り。そして,当然のように起こる悲劇。古典ですね。そして,この悲劇を生み出す個性を全女優さんが見事に演じきっています。全3幕,休憩15分を入れて3時間弱の長い芝居ですが,全く退屈はしません。舞台装置,音楽,そして演技。すべて堪能できる舞台でした。
満足度★★★★
女優たちの競演
ああ、見事でしたね。美術、衣装(フライヤーの白い衣装とはうって変わって黒い喪服で物語りがスタートするなど心憎いばかりです)音楽、照明、そhして演技、すべて一級品でした。不合理な因習と厳格な母親のもと、抑圧される娘達とその性を描いて、見応えありました。紗の布で三つに仕切られた舞台もよく考えられていた。女性しか出てこないこの舞台にさらに濃密度を加えていました。息詰まるばかりの女臭い舞台に花を添えるのは、生演奏のピアノとパーカッション。しかもほとんど効果音としてしか使わない、という贅沢さ。そして清涼剤として時折聞こえてくる小鳥の鳴き声。舞台全体が確固としたデザイン性を持っており、しかもそれが女優達のよく磨かれた演技を活かしていました。ただ、こうした因習のバックグラウンドと母親の強権の存在理由などがいまひとつ分り難く、何となくもやもやしたのも事実。翻訳物の難しいところだと思いますが、何か一つ理解のためのエピソードなど入れて欲しかったです。
満足度★★★★★
禁じられた反動
お見事!の一言。キャストらの演技力といい、舞台装置といい、衣装、音楽、籠の中の文鳥、演出、どれもがまさに芸術の域。物語は名家、ベルナルダ・アルバ家を舞台に、そこに暮らす女たちの逃れられない悲劇を濃密なダイアローグ劇で成り立たせていた。人間が閉鎖的な土地に根ざして生きる矛盾や、それに立ち向かう力強さ、あるいは流されるさまを巧みに描写していた。物語は重い。しかし見事な演技力で観客を魅了した。お勧めの舞台だ。公演時間2時間30分。
以下はネタばれBOXにて。。