実演鑑賞
満足度★★★
う〜ん…というのが正直なところ。
最初と最後のシーンを結ぶ軸がもう少し太ければ…
でも終盤の演出はなかなか良かったかな。
役者さんは個々に今後の舞台でチェックしようと思う。
実演鑑賞
満足度★★★
時間軸と場面が散りばめられる構成はいいのですが、時系列に場面を繋いだとしても、見えてこない部分が多く、伝わるものが少なかったかな!?と、感じました。
実演鑑賞
ユニット名は初めてでなく、確か「何か」あったな、というだけで足を運んだのだったが、もう7、8年前になるが一度見たら忘れない「ひょっとして乱で舞ー」なるタイトルの公演を打った所だとは後で気づいた。ひょっとこ乱舞(現アマヤドリ)を模したタイトルを見ておいおいパロるなら少なくとも十倍は知られた名前でなきゃパロってる事自体分からん人が大半じゃね?と突っ込ませて記憶に残させる技に嵌ったという訳である。でこの芝居を観たのかどうかというと、調べてみてもどうやら観ていない。仄かな記憶はこの舞台には知った人が出ていて、上演していた時に同じ下北沢でその俳優と出くわし、挨拶をした事。自分はその舞台を観ずに別の公演を観ており、その俳優に同道していた年輩の演出家がその芝居のプロデューサーの事を知っていて下の名前を呼んでいた・・とまでを書きながら思い出した。
言ってみればその程度の「縁」であった。
という事で、さて芝居の方であるが、不眠がたたって冒頭と終盤を除いた中盤を(頑張って起きようとは勿論したが)ごっそり見逃した。そこで台本を買って帰ったのだが、眠ってしまったのがあながち体調不良のせいばかりとは言えない「分からなさ」に満ちている。出演者の関係性までは明確だが各人と各人同士のエピソードが「書き切れてない」というより「詰め切れてない」印象で、対立もあるがそれより同意と共感に帰結する事が多い。分かり合った事にすれば、当人同士そうなんだから「ああそうなんだ」でそれ以上突っ込めない。寄り添う心と、突き放す心は紙一重で、忍耐が尽きれば霧散してしまいそうな関係が多いように感じる。それは、対立とは自分のこだわり(生きる事、どう生きるかとう事、何を得たいかという事等々)が相手の存在と齟齬を来たす事で生じる、という事は相手は必要な存在としてある、という前提がある。その対立がどう克服されたのかが、むしろ重要で、その部分が(どの組合せの人間関係にも)決定的に弱い、というのが一番大きな感想だ。
和解や融合が結末となると、それまでの苦い経過が報われる、という構図が作れるが、良い結末を先取りして後付けで苦い経過が織り込まれている、という順序な気がしてしまう。もし時系列に、ある問題が生じていて、そこに相手がそれほど寛容な人間でなかったり、自分の事で汲々としている状況があったりすれば(という事は社会状況がもっと厳しくなれば、という要素を含むが)、成立しない和解や融合である。どんな状況にも関わらず相手を思い続けて行く、という境地に至ることは、それ自体至宝なことで、即ち「なぜそうなれたのか」が重要なのであり、「そうなれた」という結末は言わばどうでも良いのである。
エピソードの切り取りも断片的で、もう少し練り込みがあって良い気がする。上述の事に通じるかもだが、観客が抱いた興味をある程度満足させるまでの「語り」を人物にさせてほしい。「共感したい」が観客の本性。
実演鑑賞
満足度★★★★
日曜日に拝見しました。しばらくぶりの公演とのことでしたが、最近の環境の要素も入れて家族のことも心暖まる感じで良かったです。個人的にはもう少しエピソードを絞ってもよかったかと。あと、人との繋がりが希薄になった話もあんまり変えなくても良かったかもと思いました
でも、内容、演技とてもよかったです。面白かったです
実演鑑賞
満足度★★
伝えたいことは判るのだが
作中の時間軸が
あっちへこっちへ飛んでくので理解がし辛い
たぶん散りばめたピースが最後に繋がって~
の効果をねらったのだろうが
時間は一本進行の方が良かったのではなかろうか
と思えた約100分の作品
実演鑑賞
満足度★★★
大きくなった(広げすぎた?)お話の折り合いのつけ方に、作り手側だけでなく、観ているこちらも一苦労二苦労した印象。面白いシーンもあっただけに勿体ないというか、もどかしいような気持ちに。
実演鑑賞
満足度★★★
時間軸と登場人物が色々と変わるのだが、その繋がりが悪いので話が途切れ途切れになりわかりにくかった。
セリフ忘れやとちりが多かったのも残念。
実演鑑賞
満足度★★★
現在から少し前(2019年頃か)を顧みたような話だが、直截的な繋ぎ 描き方ではなく、捻りを利かせており上手い。演劇でありながら観せ方は、映画のカット割(編集)を用いたようなショートシーンを小刻みに繋ぐことによってテンポ良く展開していく。冒頭とラストは、雨=涙という比喩を述べるが、それは これから始まる悲し涙、嬉し涙の物語を表している。
チラシに「8年ぶりの公演、ようやく今、再始動するとある。描くのは挫折と復活の話」と…日笠家という家族を縦軸、時々の社会情況を横軸にして、人間愛と厳しい現実という悲喜交々を描く。2023年 今を生きる観客こそが未来人であり、4~5年前のことを俯瞰的に観ているような感覚になる。
(上演時間1時間50分 途中休憩なし)
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/08/12 (土) 18:30
登場するのはごく普通の人間のごく普通の生活なのに、突拍子もないシチュエーションやアイデアが登場する、スケールが大きいんだか小さいんだかよくわからない(ということは、結局、大きかったのかな)ステージでした。八方破れ的なところもあるんだけど、それでいて絶妙かかたちでバランスが保たれていたように感じました。
実演鑑賞
満足度★
・戯曲…場面がとにかく多い、もう少しワンシーンでの積み重ねが見たい。雨がなぜ降るか・なぜ記憶が消えるか・未来人は何だったのか・宇宙デブリは?等々仕掛けるだけ仕掛けて何もなかった。もう少し絞って効果的に見せたい。作者の頭の中ではいろいろと思い出や裏側の広がる一瞬なのだろうか。種々ほかの芝居や映画で見たのか「やりたいことはわかるけど」のつまみ食いだった気がする。ああいうのは丁寧な伏線や言葉があってこそだと思う。
・演出…場面が多いゆえか場転が毎回同じような照明でのゾーン分けになっていて飽きる。最後の入場が上手客席横だったのは面白かった。ベンチを使うのもよかった。床に座ると角度の関係であまり見えなかった。ベンチやイスをもう少し使えたらいい。
・演技…台詞を噛む人が多かった。それだけ稽古が足りていないんだと思う。度忘れした人もいたっぽかった。まあそれはそれとして。喧嘩のシーンで流れもなく怒ったり、進路を話すのに謎の間があったり、それらは俳優が「こう言おう」と正解を持ってきているのだと思う。言葉通りの感情とは限らないしやり取りしてほしいと思った。作った声が多い中で、菅原さん・萱さん・五十里さんあたりはいろんな声が聞こえて好きだった。宮坂さんの大声好きだったのでもっと見たい。本宮さんの寄り目の徹底ぶりに感動。所作が丁寧すぎる方もいたので雑になってもいいのかも。そこまで稽古したものを見たい。とにかく稽古が難しかったのかなと思わせた。
・美術…天井からつるされた雨はきれい。シーンがたくさんなので美術も難しいと思うが家の中が多かったのでそこは抽象的にでも作ったらよかったかも。ベンチの形きれいでした。
いろいろ書きましたがこれだけの人数で公演を開けられたのは素直に尊敬します。
私の感想も正解ではないので気にしなくてもいいと思います。(実際ツイッターには称賛の声がたくさんでした)