黒い十人の女 公演情報 黒い十人の女」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-15件 / 15件中
  • 満足度★★★★★

    洗練
    (これも書き忘れていた)

    初ナイロン。
    演出のすごさを感じた。
    といっても、「技を見せびらかす」というものではなく、純粋に興味深さを高めるような印象をもった。

    人の動きが、とても洗練されているが、同時に自然な面もあったり、
    わざと不自然になっていたり。

    緒川たまきさんがとても(役に合わせて)かわいらしく見えた

    ネタバレBOX

    しいて、マイナス点をいうのであれば、
    主役がなぜあれだけ"モテル"のか、芝居だけでは見えなかった。
  • 満足度★★★★★

    おしりとの勝負か・・・
    まあケラさんですから。
    見ごたえ的には異論ありませんでした。
    しかし、
    すばらしい内容であるということと、お尻が耐え切れるのかという問題は必ずしも別々ではありません。
    待ち時間も含めるとかなり長丁場となりましたが、結果、お尻に耐えていただきました。
    ええ、耐えますとも!

  • 満足度★★★★

    楽しかったです
    男性陣が少し弱かったですが女優人が素晴らしく、そちらに目がいったのでそこまで気になりませんでした。3時間という時間も長く感じられず、楽しめました。それにしても、青山円形劇場はやっぱりいいですね。

  • 満足度★★★★★

    円形劇場のナイロン、いいですねえ…
    とても3時間が長く感じなかった。やっぱりナイロン100℃はいいねえ。満足です。

  • 満足度★★★★

    観ごたえありの3時間
    体を絞られた“みのすけさん”の熱演(役柄上、好演かな?)、贅沢な十人の女優さん達との関わりサブストーリーを織り交ぜながら、笑いあり、サスペンスありの、飽きさせない“あっと”いう間の3時間、劇団さんの総合力(底力)の高さを観せつけられました。
    『男って奴は、誰にでも優しいんだよね~これが・・、「やさしさ」と「やらしさ」も紙一重で、相手次第で変わっちゃったりもするんだよね~これが・・、えっ私だけ(に)!?』・・1960年代は、そんな時代で、、今は、『男・女』 逆ちゃう?!
    マネキンの様にポージングし固まった儘の役者さん(3体:失礼)を2人1組で舞台中央に担ぎ入れ、(切欠で)芝居をスタートさせる・・、大昔のNHK「ブー・フー・ウー」人形の子豚3匹をおもちゃ箱から取り出し紙芝居セットにセッティングして、着ぐるみ実写版に切替え物語をスタートさせる番組を思い出しました。“あな懐かしや~偶然にも1960年代”他、場面展開の中で照明・映像等を旨く使われたりで、とても面白かったです。強いて・・円形劇場ならではの何か?&“中越さん”「W」好演が印象に残っているだけに、(勿体ないキャスティング?)で若干物足りなさを感じました・・くらいかなぁ。
    <帰路ろ>
    帰りに、昨年観させて戴いた芝居の総合ランク1位作品「2番目、或いは3番目」のDVDをゲット。ついでにTUTAYAに行き“黒十”原作映画のモノクロレトロなDVDを手に取りましたが、悩んだ末、丁重に棚に返しました。(ん~ 限がない・・で、心を静めた次第・・)
    <ハナモズクさんのコメント>
    役者さん、脚本・演出も良かったです。繊細な男性、腹黒い女性、男女それぞれのプラス部分マイナス部分が旨く表現され、結果本質的に強いものを持っている女性が・・。寛大な心を持った女性が増え、繊細な心を持つ男性の全てを受け入れられる様になって行けば、本物のリーダーの器を持った男児が育つて来るのでは・・と思いました。

  • 満足度★★★

    観て来ました!
    女優力がすごかったです。

  • 満足度★★★★

    バランス感覚と時代への感性
    トータル的には結構シニカルでそこそこユーモア効いてて
    面白い作品ではあります。
    コストパフォーマンスも上出来の部類かな。

    少し物足りなかったとすれば、
    みのすけをはじめとする男性陣の
    パワフルさ、かなぁ。

    単に頭数に違いだけでなく
    一人一人の(俳優としての)キャパにもよるのかなぁ。と。

    全体的なアレンジとしては
    も少し皮肉っぽさがあっても良かったのではと。
    少し淡々とした感があったので。

  • 満足度★★★★★

    骨も肉もおいしい
    長尺のお芝居でしたが
    飽きが全く来ず
    舞台上の時間に浸り込んで
    楽しむことができました。

    登場人物たち一人ずつに
    鮮やかな印象があって
    10人の女性としての個性が
    がっちりと組みあがっている。

    映画は観ていないのですが
    物語自体もずるいくらいに面白くて・・・。

    堪能いたしました。

    ネタバレBOX

    冒頭と最後に短いシーンがあって、
    観る側がその狭間にあるメインの時代を覗きこむような感じ。
    その工夫で、観る側の視座が決まり
    戸惑うことなくその時代へと導かれていくことができる。

    テレビ局に流れる時間がいろんな工夫でしたたかに
    作られていきます。
    くっきりとした混沌というか
    登場人物のそれぞれが
    その場所に流れる時間をつかみきれない中で
    一生懸命に動いているような感じ。

    そこに縫い込まれるように
    主人公のプロデューサーの日々を生きるスタイルや
    女性たちの個性、さらにはプロデューサーへの
    想いが浮かび上がってきます。
    愛情の表現はどこか表層的で
    わかりやすいというか型にはまった感じもあるのですが、
    にも関わらず、血が通っているというか瑞々しい。
    物語の流れという点では、
    キャラクターたちは職業や立場などのイメージに
    コーティングされているので
    とてもわかりやすいのですが、
    役者たちのお芝居には、
    そのイメージの内側に
    女性たちの想いの揺らぎをしなやかに表現する
    したたかさがあって。
    それぞれの人物に肩書や制服の内側の魅力を
    醸し出していく。

    そもそも、物語の構造自体が
    どこか薄っぺらいのに馬鹿に面白くて
    男女の想いの噛み合わなさなどに
    いまにも通じるような真理が織り込まれていたりもするのですが
    舞台上ではそれを物語るというより
    時代の質感とともにキャラクターを紡ぎ出し
    男女の関係のなかで
    立体的に積み上げていくような感じがあって。
    だから、いろんな遊び心や映像などの秀逸も
    はみ出したり冗長に感じられることなく
    登場人物たちの個性を彩り
    シーンの豊かさとして生きる。

    さらに、醸し出された立体感は、
    その時代の大人たちの
    擬似体験のような感覚を観る側に与えてくれるのです。
    女性たちに満ちてやがてしぼんでしまったような高揚も
    終盤の男のなにかを手放したような感覚も、
    観る側で乖離をしない。

    ラストシーンで時代の外側に戻されても、
    男女が根源的に持つものや
    キャラクターそれぞれの印象は
    霧散せず、むしろ今の物語として語られるよりも
    しっかりと残るのです。

    役者たち、特に10人+1人の女優達の紡ぎ出す個性に浸るだけでも
    十分に満たされるようなお芝居ではあるのですが
    それに男優や脇を固めr役者たちをも道具に仕立てて描かれる
    作り手の世界は単なる役者たちの魅力を凌駕する
    膨らみを持っていて。

    休憩込180分の尺が、むしろ短くすら感じられたことでした。

  • 満足度★★★★★

    これぞ総合芸術でしょ?
    こわい、恐い、怖い、強い…!!男がこわい。いやぁ面白かった。やっぱり大好きです。ナイロン100℃。全てに関してひとつに上手い具合にまとまって、ゾクゾクさせてくれました。やっぱり女があっての男だしねぇ。原作見ていなかったのでぜひそちらも見ようと思っています。

  • 満足度★★★★

    シニカルな復讐劇
    円形の劇場を上手く使った演出で愛憎渦巻く人間たちの関係がシニカルに描かれていました。

    昭和中期のちょっとレトロな雰囲気の中、女たらしのテレビ局プロデューサーが、関係する10人の女たちの恨みを買い、やりこまれてしまう物語で、巧みなやりとりで女の気を引く優男っぷりや、女の嫉妬が分かりやすく表現されていました。オリジナルの映画を見たことがないので、どこまで脚色されているのか分かりませんが、しっかりケラさんテイスト溢れる作品になっていました。
    いつものナイロン作品に比べると大爆笑となるシーンは少なめですが、シリアスなシーンでも突然笑わせる絶妙の間の取り方は流石だと思いました。

    ベテランメンバーの峯村リエさん、松永玲子さん、村岡希美さんの演技は抜群の安定感で迫力があり、女の強さ弱さの両面を見せ、また女同士の争いの凄味を感じました。
    真面目に素っ頓狂なことを言うキャラクターを演じた緒川たまきさんのコメディエンヌっぷりが可愛らしかったです。

    ケラさんが演出する作品は毎回スタッフワークも見応えがあり、今回もレベルが高かったです。
    小野寺さんの振り付けによるスローモーションやストップモーションを織り混ぜた動きや、小道具の使い方が鮮やかでした。10人の女が勢揃いする第一幕のクライマックスのシーンは、台詞なしで身体表現だけで展開し、怖さと美しさがスタイリッシュに表されていて素晴らしかったです。
    映像は今回は立体的なセットがないため、いつものようなイリュージョン効果ははあまりなかったのですが、切り絵(?)や手描き
    のスライドショーや、ニュースや昔懐かしの「生コマーシャル」風の映像や、抽象的パターンの床面投影など盛り沢山で楽しめました。
    衣装も時代の雰囲気が出ていて良かったです。

  • 満足度★★★★★

    よかったです
    あたりでした。ケラさんの作品でも、合わない作品もありましたが、今回は円形劇場をうまく使って、演出されていて、役者さんの個性がうまく引き出されていました。
    満足でした。

  • 満足度

    あまり・・・
    久しぶりにケラ作品を見たけど、あまりおもしろくなかった。新谷真弓は良かった。昔、見て面白かった「フローズンビーチ」と「暗い冒険」のDVDを買った。DVD、もう少し安いといいんだけど。奥様お尻と秋の再演も見るつもり。

  • 満足度★★★★★

    原作も見てみたい
    劇場の良さが活かされた素晴らしい舞台でした。
    舞台との距離感で女優の息遣いが感じられ、
    更にあの恐ろしくエグい世界に引き込まれていく…。
    ぜひ原作も見てみたくなりました。

    ネタバレBOX

    それぞれの念が舞台に渦巻き、男と女の駆引きがエグい。
    円形を利用して、背中を向けながら台詞と反対の表情を見せたりするところに、
    贅沢を感じます。実際女優がこれだけ集まればきっと恐ろしいだろうなと想像…。
    人を追い詰める駆引きがぐっと迫ってきて、楽しさとエゲツなさが強烈!
    見ごたえのある舞台でした。
  • 満足度★★★★

    痛快感があった
    私は、この映画は未見なので、舞台化に当たり、どれぐらい、ケラさんのオリジナリティが発揮されているのか、知る由もないのですが、映画未見の私には、ゾクゾクする程、刺激的で、ワクワクする芝居でした。

    最近のケラさん舞台で、一番好きかも。

    とにかく、10人の女が壮観!皆が個性に溢れ、何だか不思議な魅力に溢れていました。

    私は、男運がいい方で、みのすけさん演じる風松に対する女達の復讐を個人的にはしたくなる対象はありませんが、親類や親友を酷い目に遭わせた男達に、こういうことをしたくなって、登場人物の女性達の行動に、何だか、爽快感さえ感じてしまいました。

    テレビドラマの「必殺仕置き人」を見終わった後の痛快感に似た感情でした。

    10人の女達も良かったけれど、それ以上に、魅力的だったのが、桃子役の奥村佳恵さん。彼女の活躍は、今後もとても楽しみです。

    花巻アナウンサー役の小林高鹿さんは、ずいぶん昔に一度舞台を拝見して以来でしたが、いやあ、驚きました。得な役どころだったせいもあるでしょうが、この舞台の成功要因のかなりの位置をこの方が占めていたと思います。
    演技が、妙技になっていました。

    ネタバレBOX

    いつも思うのですが、ケラさんは、舞台での映像の使い方がお上手ですね。

    今回も、要所要所で、映像が魅力的に使われていました。

    女達の登場がファッションショーのモデル風だったのも、小粋な演出でした。

    でも、現代の男達の、コンテンポラリーダンス風の振付は、何だかあまり見栄えが良くありませんでした。踊れないヒトも踊れるように見せるのが、振付の腕の見せ所だと思うのですが…。

    他が絶妙な表現だっただけに、幕開きのこの部分だけが、素人芝居じみて残念でした。

    大事な役のみのすけさんが、何度か噛んだのも、惜しいところ。

    花巻アナウンサーの、自分の状況を物語るニュース解説が面白くて、これから、当分、頭から離れそうにありません。

    それにしても、私も、この風松みたいな、親友の旦那に、こういうお仕置きしたくてたまらない!!
  • 満足度★★★

    期待しすぎたかな
    本公演では初めて無駄に長いと感じた。
    枝葉が多い割に幹は細いというか。
    『しとやかな獣』のようにすっきり短い方が適した原作じゃなかろうか。
    古参メンバーの松永、峯村、村岡が出てくるとさすがに見入る。
    緒川たまきを青山円形劇場の距離で見る幸せよ。
    みのすけ兄さんちょっと痩せたね。

    ネタバレBOX

    ファーストシーンとラスト近くに登場する男たちの意図というか、
    意味するところが分からなかった。

このページのQRコードです。

拡大