ドロシーの帰還 公演情報 ドロシーの帰還」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-20件 / 50件中
  • 満足度★★★★

    観ました
    最後の最後にどんでん返しがあるかと思いながら観ていましたが、ハッピーエンドに一安心。ただ、ダークファンタジーという言葉が一人歩きしているような感はあります。小野川晶さんがベリーキュートでgood。

  • 満足度★★★★★

    平和への帰還・・・ドロシーに学ぶ
     観劇から、既に3ヶ月。
     たくさんの感動をいただいた2週間後。日本は巨大地震と津波に襲われ、
    それ以前とは全く異なる価値観への変更を余儀なくされることとなった。
     恐らく、多くの日本人が感じてはいるが、あまり口には出せないこと、
    「日本のある時代はこれで幕を閉じた」それを飲み込む苦しい日々が、日本人の「今」なのだろうと感じている。
     
     そんな中、私はドロシーの苦悩が、そのまま現在の日本の苦悩になぞられるのではなかと、この頃感じるようになった。

     ただひたすらに、自分の世界を描き出し、人々(特に思春期の若者たち)に届ける作家活動に邁進していた高峰ドロシー。
     ところがある時、その作風の残虐性部分にのみ感化された少年が、事件を起こし自殺するという悲劇に遭遇する。世間は責任を作者ドロシーに向ける。

     読者の受け取り方までも、筆者は責任を持つべきか否か。ドロシーは悶々としながら、そして自分を責める父親と対立しながら、人知れず苦しみの日々を10年も過ごす。

     しかし、それぞれの夢に向かいもがき苦しみつつも前進を諦め無い若者たちとの出会いや、自分を20年来信じて支えてきた編集者の存在を深く想う中で、長い年月保留にし続けていた問題に結論を見出す。

     「自分が信じて創り上げた作品が読者に及ぼすあらゆる影響も含めて、自分は逃げることなく、真摯に受け止めていこう。例え、それが深い苦しみを伴うものでも、受け止めよう。苦しみを胸に秘めて、それでも自分の世界を描き続けよう。自分の作品を支えとして、必要としている読者がいる限り、自分は作家として生きる責任があるのだから。もう、引き返せない所まで、自分は歩んできたのだから。父親や編集者、そして読者の支えを得て。」
     
     このドロシーの苦悩と決意の道のりは、今回大災害のみならず、それによって引き起こされた原発事故と向き合う、現在の日本国民全員が歩むべきそれになぞられるのではなか?
     信じて進めてきた原子力発電の弱点。修復は絶望的な状況の中、国民は何を決意し、今後どう行動を起こすべきか、ドロシーは教えてくれてるように思った。
     
     そして、日本人は、今後どこにどのように帰還すべきか?
     世界人類が、平和と幸福への道のりへと帰還するために選択すべき行動とは? 

     私たちを叱ってくれた父なる地球の懐へ戻る資格を得るためには、この苦しみに耐えることは、日本人にとって、必須なのだろう。
     

  • 満足度★★★★

    無理して観てよかった
    仕事のスケジュール的に観劇できないかなと思っていたが、なんとなく気になり、無理して観に行ったが、行ってよかった。

    各劇団のエース級のキャストであり、演技面に不安なし。脚本は定評通り。ハイクオリティの舞台だった。

    ネタバレBOX

    全体的に「怖い」公演だった。ヒトの弱さを抉る(というか客に見せつける)ため、目を背けたくなる。

    特に、久保貫太郎と梅舟のエピソード、「人の気持ちが分らないじゃない~人の気持ちを分ろうとしない」という箇所がコタエタ。
  • 満足度★★★★

    みごと
    ドロシーの帰還なのだけれど、ドロシー先生の描くファンタジーのダークな部分と、現実のドロシー先生周辺の人々のダークな部分が交錯して話がすすむ。二つの世界が見事にシンクロしていて面白かった。

  • 満足度★★★★

     
    観劇

  • 満足度★★★★

    見事な二重構造
    深層心理とファンタジーを絡めた作品が得意なほさかようさんらしい秀作だと思います。
    「オズの魔法使い」の世界と現実世界との見事な二重構造。
    俳優陣も適役がそろい、きめ細かい演技で見ごたえがあった。
    物語のラストへ向けての収束のしかたも納得でき、後味がよく、スッキリできた。
    原作の「お茶会」と喫茶店(レストランのような感じだったが)を連想するようなシュールレアリスム的だまし絵風な舞台美術も素晴らしい。

    ネタバレBOX

    小玉久仁子が、いつもと違う役どころで新鮮さがあった。
    久保貫太郎、藤田記子の等身大の人物像に好感が持てた。
    西の魔女と編集者の2役の井俣太良が個性的で面白い。
    齋藤陽介の青年がブリキとの共通点が感じられ、的確に演じている印象。クルッと手を回して回転するダンスの動きも美しい。
    ドロシー役の小野川晶がファンタジーの世界をいやみなく演じていて感心した。
    オズと高峰ドロシー(藤田記子)の父親役を二重に演じるという設定が心憎く、中田顕史郎も巧い。
    父親の関西弁が多少ぎこちなく聞こえたのと、高峰ドロシーの台詞で1箇所、ら抜きの台詞があったのは残念だったが。
    ウェイトレス(梅舟惟永)の台詞の真意が、私のような鈍い観客にはちょっとわかりにくかった。
  • 満足度★★★

    そうきたか~
    割とよくある、ファンタジーをダークに解釈した物語かと思っていたけれど、
    意外な展開だった。
    コレは物を創りだす人たちは身につまされるんだろうなぁ。
    キャスティングと美術が魅力的。
    個人的には前作の『組曲 空想』の方が好みでしたが。

    ネタバレBOX

    “呪い”という言葉が印象的。
    自分につよい“呪い”をかけられた人のみが
    ゼロから何かを生み出すことが出来るのかも。
  • 満足度★★★★

    空想組曲
    空想組曲。まだ3作品しか観させてもらっていないけど、すげーなあという感想しか持てない。本&キャスティングで一気におとされてしまう。

  • 満足度★★★★★

    不思議なくらい優しい空気
    暴力的なシーンや人の悪意が露呈するシーン等が有りながら、物語を通して舞台全体が暖かい柔らかい雰囲気に包まれている感じがして、まさしく童話の世界にいるようでした。これは優れた本や演出そして役者の演技力が成せる技なのでしょうか。素晴らしかったです。

  • 満足度★★★★★

    突き刺さる
    高峰ドロシーという作家が書いた、「オズの魔法使い」を題材にしたダークファンタジーを中心にした。
    高峰ドロシー自身と、その作品に出会ったことによりクリエイターとなった作家たちの、苦悩、成長のお話。

    出てくる作家たちの苦しみがとても生々しく真に迫ったリアルなもので。
    その懊悩を各クリエイターを演じる役者さんたちが、見事に表現していて。
    それゆえに胸に深く深く入り込んできました。
    高峰ドロシーの書いたダークファンタジー作品内のキャラクターと、現実世界の各クリエイターがリンクした表現方法、より苦悩を浮き上がらせていて、とてもよかった。

    だまし絵のような舞台美術がまた世界により引き込ませられる鍵。
    あのドアからオズが出てくる度に、今度は何が始まるの?という恐ろしい感じと、今度はどんなネタ仕込んでくるの?(笑)っていうのと、両方の意味でぞわぞわ。
    出てくる度に期待を裏切らない中田さんが素敵でした♪

    観たどのシーンにも、観たどの役者さんにも、深い思い入れが生まれてしまいます。
    叶うものなら何回か観たかった。
    クリエイターという創造者に限らず、今なにごとかを一生懸命になそうとしていて。
    でも苦しんでもがいている、そんな人すべてにみせてあげたい。
    そんな舞台でした。素晴らしかった!!
    良い舞台を、ありがとうございました。

  • 満足度★★★★★

    観るごとに深みが
    あれだけたくさんのエピソードを盛り込んで、場面転換が著しいスピードなのに、分かりやすく観れることこの上ない。それにも関わらず、繰り返して観ると、前に気付けていなかった新たな発見が常にあって、分かりやすくも底が見えない深みを感じる。

    毎度思うけれど、批評はおろか、感想でさえ言葉が追い付かない。
    最初見たときにインパクトがあるけれど、時間がたつと益々襲いかかってくるような凄味を感じる。

  • 満足度★★★

    みてきました♪
    ドロシーちゃんがおにんぎょうさんみたいでとっても可愛かったです^^
    かと思えばかなりブラックなシーンもあったりして・・・

    役者さんがみなさん上手でした。
    オズ役の方の演じ分けや声がすばらしい。
    見た目にもかっこいい役者さんだな、と思いました。

    舞台せまいけれど、しかもナナメだけれど、がんばっていました。

    面白かったです♪

  • 満足度★★★★★

    今回もすばらしかった!
    誰がではなく、誰もがすばらしかった!!

    「自分に足りないもの」
    だれもが共感できる部分があるから、
    自分自身を投影して、ハマってしまうのだろう

  • 満足度★★★★★

    面白い上に凄い舞台
    若いクリエイター達のエピソードが、オズの魔法使いの世界と見事な融合が取れており、その若いクリエイター達と高峰ドロシーの関わり方もよく練られており、ラスの高峰ドロシーの帰還もお見事でした。
    面白い上に凄い舞台でした。

  • 満足度★★★★

    すげぇ
    おもしろい!

  • 満足度★★★★★

    観劇
    川田さんはやっぱりキレイだ。

  • 満足度★★★★★

    前作よりさらに
    昨年、「組曲『空想』」で初めて拝見した空想組曲。
    すごい面白かったのでハードルを高く設定していましたが
    軽々と飛び越えてきました。

    前回は短編だったので長編は初めてでしたが
    見応えたっぷりで笑いどころとシリアスの
    バランスもちょうどよく
    楽しく拝見いたしました。

  • 満足度★★★★

    ただ一言。「良かった。」
    今年が始まってまだ間もないかも知れないけど、空想の世界が好きな僕の今年一番期待していた作品。

    舞台のセットが中央にどーんと伸びていて、初めは舞台上は動き辛くないのかな~と感じたがいざ始まってしまうとそんな印象もなくうまく表現されており、なんでも使い方次第なんだな~と思った。

    クリエイターには、「影響力があるんだよ」という見せる側、役者さん、舞台関係者にも改めて初心を思い出させる(関係者じゃないからよくわからないけど)のかなと思えた。

    当初自分の中で描いていたストーリーはとは全く違っていたけど、
    オズの魔法使いの主要な登場人物とクリエイターをそれぞれシンクロさせオムニバスチックに描きながらもトータル的にまとまりがあり、焦点の当て方がうまいなと思った。
    タイトルの【ドロシーの帰還】とは、「そっちのドロシーの帰還かよ!」と最後に理解出来ました。
    内容自体もわかりやすく良い作品でした。
    あえて言えば、もっともっとファンタジー感が欲しかった。

    役者の皆さんもそれぞれ良かった。
    この世界が続くのであれば、ブリキくんとウェイトレスさんの今後の関係が、気になった!
    また、友人との約束を守りあえて嫌われ役に徹した北間さん。こういう役って現実世界ではなかなか出来ないよな~。自分自身も面倒くさい人間だと自分でも思えるし、足りないものだらけの自分にとっては、自分の世界とこの舞台の世界をシンクロして改めて考えさせられました。

  • 満足度★★★★★

    ずっとこの世界観に浸りたい。
    やはり空想組曲。とても緻密で美しい物語だった。台詞はシンプルだが、圧倒的な世界観。素晴らしい構成。キャスト一人一人がキラキラしていて、適材適所で良かった。ステキだ。ある意味卑怯だ。笑  久保貫太郎さんが二瓶拓也さんに気持ちをぶつけるシーンは完全に泣かされました。梅舟惟永さんの声、佇まいも素敵。小野川晶さんはこれでもかとドロシーにハマリ役で、とても可愛らしかった。本当に観れてよかった。しかも観劇直後と数日経つとでは、感想が徐々に変化してくる。あのシーンは、あの役は、あの台詞はそういう意味があったんだと。深い。こんなに気持ちが尾を引く作品はめったにないです。面白かった。

  • 満足度★★★★

    オズと作家を結びつけ
    だんだん作家業の根源的な方に向いていく展開、純粋な観客も引き込む作力+役者力

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