オフビートな空気感はすき。
毒薬、パジャマ、ノートなどのアイテムを手掛かりにドラマが展開していくので、謎めいたミステリー風コメディかと思いきやナンセンスコメディにミステリー要素がちょろっと混ざった舞台だった。
ダサダサのパジャマや二次元の世界を愛して止まないだろう女子の衣装、
ファミコン画面を壁に投射したり、すこし斜めった造りの小部屋など舞台設計も非常に凝っており目を奪われた。
配役のバランスもよく良い空気感を醸し出していた。
ただひとつ気になったのは、あり得ないことが行われている不可解な状況下に対して注意深くディテールを重ねて核心に切り込んでいるにも関わらず、
物語が上手に運び過ぎているように思われてしまったこと。登場人物が場に立ち入るタイミングが良すぎてしまっていたり、場に人が集まり過ぎてリアクションやアクシデントによって展開せざるを得ない場面が続いていたように感じた。接触するタイミングがズレることによる情報齟齬や、もう少しランダムに含みをもたせて構成していく方が個人的には好ましかった。
満足度★★★★
独特な笑い健在
お得意のトボけた会話が炸裂する初演版にtwitterなどイマ的な要素も加えた改訂版。
再演につき当然と言えば当然だが、限りなく日常に近い状況からホンの少しだけズレることによって生み出される独特の笑いは健在。
満足度★★★★★
完璧でしたね。
めっさ笑いましたもん。
そういえば、お笑いのM-1グランプリの時に言ってたんですが、最近のお笑いってボケの回数が以前に比べて格段に多いらしいんですよ。で、もう、そうじゃなければ笑いって取れないらしいんです。なんかそれってわかるじゃないですか?もう間延びした笑いじゃ笑えないんですよ。そういう世代なんですよ、僕ら。
そういった意味でこちらカリフォルニアバカンスの作品、ボケとツッコミをこれでもかと言った具合に詰め込んでくれています。そしてその全てにはずれがない。それって狙撃銃のくせに連射ができるようなもんです。ゴルゴ13以上です。謎の東洋人超えてます。
そういった意味でまさに完璧でした。