窮する鼠 公演情報 窮する鼠」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
21-30件 / 30件中
  • 満足度★★★★

    味わいの異なる3編
    「カウンターとボトル棚の狭間」的なノリの「きぼうのわだち」、月9風ながら演り逃げ(爆)の「Loveletter From…」、いかにもここらしい「リグラー」と異なる味わいの3編、いずれも面白かったが、「リグラー」におけるヒントの出し方と「耐えている2人」(謎)の表情が特に印象的。
    また、終わってから「wriggler」の意味を調べ、その二重の意味に大いに納得。

  • 満足度★★★★

    物語はリグラーが好み
    ハーフシリーズと言うことだけれど、実に濃い舞台だった。今回は物語の内容よりもキャストらの力量で強引に捻じ込め観客に「どうだ!俺たちの演技は!」と殴り込みをかけたような舞台。全てのキャラクターの立ち上げが絶妙で加味してキャストらの演技力が物を言わせたと思う。


    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    A 「きぼうのわだち(改訂版)」 脚本・演出:中村暢明 
    新郎の元同棲相手の新婦の友人の寛子と、新婦の元彼で二股をかけられてた貴史と一行、新婦のセフレだった秀幸らが集って新郎新婦との過去に花を咲かせてるうちに披露宴の「招待状」が「挑戦状」だったことに気付く。4人は過去の出来事が新郎新婦にバレててあえて「挑戦状」を送付してきたのではないかと疑心暗鬼になるも、これを郵送したのが新婦の兄と解る不条理劇。

    B 「LoveLetter from …」 脚本・演出:井原謙太郎
    小説家志望の男・浩介は友人・修二が好きな「読書が趣味の女」・キミへのラブレターの代筆を書いていたものの、人目合ったその日から(笑)、恋に落ちてしまった浩介は苦悩するも、キミも自分を気になっているということが解る。終盤、二人は結ばれるような展開になるが、キミの友人で華子が吐く理想の結婚相手とは「私は幸福になりたいんじゃなくて裕福になりたいの。」とのセリフに笑う。


    C 「リグラー」 脚本・演出:中村暢明
    営業成績が悪い男・本田は執拗に説教してくる上司が原因で鬱になり自殺してしまう。それがショックで妻は流産し上司の課長に夫を追いつめたことを抗議をしにくるも、課長は部下が自殺したショックで狂ってしまっていた。課長は本田が自殺した事を認めてなく、本田が死んだ次の日も以前と同じように毎日、執拗に本田の幻影に説教を繰り返すのであった。この時の妻役を演じた菊地未来の狂気の演技があまりにも素晴らしい。大絶賛!


    どれも素晴らしいキャストらの演技力で魅せられた舞台だった。これだけのフルキャストらを見るだけでも幸せ!

  • 満足度★★★★

    ほぉ。
    おもしろい。オムニバスはやはり…いいねぇー!

  • 満足度★★★★

    やっぱり
    短編3つのオムニバスながら、JACROWらしい緊密感。リラックスして観れないのが多少残念ですが、満足しました。

  • 満足度★★★★★

    3本目が
    ”異なるテイストで作劇する0.5(ハーフ)~”とあるが、
    本公演並の3本で、あっという間の2時間だった。

    最後の3本目が、JACROWらしい濃密な空気を醸し出していた♪


    ネタバレBOX

    「きぼうのわだち」は、男女が次の挑戦・希望に向かって進むのを、クスッと笑いを誘う作品に仕上げていた。2005年初演も見てみたかった。最後の”挑戦状”の肩すかしもナイス!

    「LoveLetter from …」では、男女の想いを引き立てた影1、影2のスパイスが効いていた♪

    「リグラー」:現代の不況で、ここ数年8000人を超える被雇用者の自殺では
    事例としては無くはないケースであろう。

    3本目の「リグラー」(ボウフラ)が、JACROW#14『冬に舞う蚊』への伏線なのか?
  • 満足度★★★★

    想像以上です
    1話30分ほどなのに、内容濃いです。深いです。お得です。
    どの作品も大真面目に質のいい作品を提供しています。

  • 満足度★★★

    テイストの違う三様のオムニバス。
    狭いギャラリー公演で、衣装も含め具現化したいのか抽象的で匂わすのかがハッキリしてなかったかな?テーマはあまり関係なし。100分。

    ネタバレBOX

    一本ずつ簡単に感想なぞ。

    「きぼうのわだち(改訂版)」
    役者陣の演技が大きすぎる。ホテルマンとの衣装の差別化も出来ていないし、そのホテルマンの仕草も不自然で違和感あり。強引な展開や花嫁の兄がペーパーアイテムを作って間違える等全体として芝居のウソが受け入れ難い。

    「LoveLetter from …」
    中心人物の極端にテンションの高い演技を巧く活かし、間の使い方で作品全体の強弱を上手につけている。最後まで語らない終わらせ方も◎。

    「リグラー」
    ステロタイプのパワハラ芝居の緊張感を前面に出して、中盤まで本当の構図を隠しながら進めていく展開は見事。ただ大々的にネタバレしてからの展開が長すぎる。全部語らなくてもよいから、もっとスマートに落としてほしかったかも。
  • 満足度★★★★

    久々のお芝居
    しばらくぶりに芝居を見に行けた。
    JACROWに行くと、見ている最中や終わったあとに、あれこれ考えさせられることが多いので、久々の観劇にはハードル高いかなと思ったが、やっぱり見に行ってよかった。今回も話が進むにつれて、あぁこれにはそんな意味があったんだとか、ひょっとしてあそこにはあんな意味が込められていたのかなとか思わされることが多く、帰途も芝居の内容を反芻しながら楽しめました。

    「敗者復活戦」がテーマということである程度覚悟はしていたが、芝居が進むにつれてどんどん空気が重くなるような話でしたが、三つの作品それぞれ役者さんの演技もぜんぜん違うし、ストーリーの味付けも別物だったので3倍おいしかったと思います。

  • 満足度★★★★

    三本目の『リグラー』が強烈!
    短編が3作品、全員が2~3作品に出演し、様々な表情をみせてくれました。

    ネタバレBOX

    敗者復活というテーマにあまりこだわる必要もなく、3本の短編を十分堪能させて頂きました。

    澤井裕太さんのいんぎんなホテルマンとシャイな好青年や、菊地未来さんの文学好きの派遣社員とやつれた奥さんも本当に同じ人かと疑いたくなるほどの好演技でした。

    福原冠さんの助けを求めるような目の動き、谷仲恵輔さんの成績が悪くて追いつめられていく社員の様子は秀逸でした。今里真さん演じる課長の、真に迫った追いつめ方も強烈で、ああ嫌だ、こんな会社には行きたくないと思ってしまいます。

    私がいびられたようなあまりにも強烈な印象を受けた反動でしょうか、帰りに中年のサラリーマンに傘の持ち方がなってないと注意して、正しい傘の持ち方を懇切丁寧にご教授申し上げました。

    『きぼうのわだち(改訂版)』 同じ劇団にいたことがあって、今や売れっ子になっている男と女の結婚式に呼ばれた昔の仲間たち。みんな彼や彼女と付き合ったことがあり、セフレとして付き合っていた助監督を除き他の者は振られたことが判明。しかも、案内には、招待状でなく挑戦状と書かれていたために披露宴で何をやらかそうかと相談していると、新婦の兄が来て、自分が案内状を作成したというのを聞いて少し拍子抜けして、ちゃんちゃん。

    『LoveLetter from …』 シラノ・ド・ベルジュラックの日本版って感じの作品。愛のささやきは今やメールです。矢作似の友人のためにシャイな小説家志望の青年が文案を作っていましたが、複数で会ったときに女性と青年はそれぞれが好印象を持ちました。最終の告白メールの返事に、女性は正直に書きましたが、友人がけがで入院してしまいまだ読んではいません。でもいずれ二人は上手くいくのでしょう。

    『リグラー』朝会の席で営業成績の悪い男を責める課長。いびり方は強烈で、床を這わせたり、反省文を書かせたりして、それを見ている別の部下二人はまたかという表情をしています。男にコーヒーを持って来させますが、コーヒーは手元に無く、別の部下が持ってきてあげたり、本社から来た社員は別の二人とは名刺交換するのに男とはしません。ふむふむ、何か変だぞと思っていると、病院から抜け出してきた男の妻が来て、夫とお腹の赤ちゃんを返せと課長に迫ります。男は自殺していました。朝会での男の姿は課長の妄想でした。そして毎朝同じことを繰り返していたのでした。何とも怖くて素晴らしい!!
  • 満足度★★★

    背広が
    わたしは個人的な思い入れからルデコがとてもすきなのですが、使い方のむずかしい空間だなぁと思います。音はへんな反射のしかたしてへんだし、スピーカー持込だから必然的に音はしょぼくなってしまうし、照明はレールライト。でもだからこそここでやる団体のセンスって如実にでてくると思うのですが、

    ネタバレBOX

    あまり大きな演技はしないほうがいい空間な気がします。でもJACROWのルデコの空間の使い方はなかなかすきでした。ブルー暗転いいですね。あそこの5階は床のもようがいいから、いろいろごちゃごちゃしないでああいうのがいいよ。客層も大人がおおくてよいかんじ。開演前ブルーハーツ?ながれてあら?と思ったけど。一本目と二本目はもうちょっとおさえてたほうがこのみだった。招待状が挑戦状になってたのはおもしろいけどおにいさんのあれはすこしむりあるんでないかな?あとおねえさんズボンはかないほうがいいとおもう服のバランス的に。二本目は恋愛ものだったけどもう恋愛ものでさほどわくわくしない自分がかなしいですが、澤井裕太さん橋本恵一郎さん男性二人組はよかった。たまらん。三本目のおくさんが会社んなかにのりこんでくるのもふつう受付でおいかえされんじゃないかな?でも三本目がよかったね。だんとつで。なによりわたしにとってエロ本だったよね。鑑賞のしかたがただしくないが。背広たまらん。背広四人で最後までいったらよかったのになー。谷仲恵輔さん今里真さん菅野貴夫さん福原冠さん。いいなあと思いました。いやあ。男の人らをみてニヤニヤしてる公演でした。ちょう本公演みたいです。舞台で大人がみたいね。

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