「名無しのエリーゼ」 Niemand heißt Elise 公演情報 「名無しのエリーゼ」 Niemand heißt Elise」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 言葉はわからないけど言葉はわかった
    洋画やディズニーランドで育った身として、まず、外人が舞台上にいると「あ、ホンモノの役者だ!!」みたいな気になってしまう、ということに気付く。
    て、そんなのはどうでもよくて、
    美しいし、わかりやすくて、何よりも幸せな気持ちになる。

    背負ってきた歴史(演劇的に、世界史的に)のせいもあるのだろうけれど、やはり彼らにしか作れないような、それでいて、俺らも公約数として持ってるような、なんかそんな大切なお芝居でした。
    子供向けであることと、単純馬鹿エンタメであることとの葛藤は必要なかった。

    役者、ちがうーやっぱ。
    目を見て話す国のひとたちだからかな。
    と、やっぱ、鍛錬されてる。
    がんばれ日本。ららら。

  • 満足度★★★★★

    名前が無いということ
    子どもに向けてこんな優しくヒューマンな舞台が作られていること、
    大人だから解る部分も含め感動しました。
    観劇後に本当に優しい気持ちになれる舞台。
    ステキな時間に感謝した午後でした。

    ネタバレBOX

    劇場を出て駅に向かうまでの道すがら
    今の日本でも「名前のない人」がたくさん居る事実を再認識したりして。

    エリーゼの置かれた状況はとても悲惨なのですが
    少なくとも舞台の上には人の情愛と希望が見えました。

    平和と言われている現在だからこそ、その寒さ切なさに思い巡らしました。
  • 満足度★★★

    台詞も役者もドイツの方でした
    なんの予備知識なく観まして驚きました。
    舞台左右に台詞の和訳が表示されるのですが、
    ちと演技との表示にズレありました。
    映画の字幕と等しく、物語進行上必要最低限の訳しか出ませんし。
    後はニュアンスでした(^^)

    でも絵本を見るような、暖かさが伝わってくるような芝居でした。
    日本の公演ということで、台詞に日本語取り入れたり。
    いろいろと頑張りなども感じられた1時間弱の演劇でした。

    追伸:劇場入り口に設置された、羊になりきるための牧場セットが。
        妙に気になってしまいました。
        (注:今作品とは何も関係はありませんですハイ)

  • 満足度★★★★

    美しい情景
    物語前半は説明どおり。エリーゼのおばあちゃんも「エリーゼ」という名前で舞台は「名無しのエリーゼ」ことおばあちゃんの日記の内容を演じます。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    戦争の為、国を去らなければならなかったエリーゼは、ひとけのない駅にたどり着きました。そこには駅長で信号係のルーカスがいましたが、この駅には戦争がおきてからというもの、駅に列車が来ることはなくなっていました。

    エリーゼは列車を待つ間、なんと一年もの間、住み着いてしまいましたが、その間、楽天家で陽気なエリーゼと生真面目なルーカスの仲は親友のような感情が芽生えていたのです。

    しかし、エリーゼが駅にまだ住んでいると聞いたルーカスの上司はエリーゼを戦争が起きている故郷に送り返そうと駅に列車を送ります。エリーゼを助けるためにルーカスは線路を剥がし駅をぶっ壊してしまいます。

    そうして二人は何処かへ逃げて、今、ルーカスは孫のエリーゼと一緒に暮らしてるという物語。

    ロマンだなー。「小さな恋の物語」のトロッコのシーンを思い出して、舞台の情景と重なり美しい画でした。オルゴールの「エリーゼの為に」の導入音楽があったなら、それは壮大なロマンだっただろうに・・。

    それでも二人芝居としては秀逸で楽しい舞台でした。

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