満足度★★★★
我々の舞台
ボケにボケを重ねて、まっとうにぶつかりあわないキャラクターたち。この舞台のキモはそこにある。この舞台を見て、物足りない、というのは簡単だ。他人とぶつかりあって、その興奮の中でなんとなく自分を見つけた気になる。そんな定型の物語を求めている人は、観るのをやめた方がいい。
他人とぶつかりあわないように、器用に摩擦を避ける。これはまさに我々の生き様だ。この舞台の「何者かになりたい人たち」は、たぶん全員何者にもなれないだろう、多くの我々と同じように。この舞台は、その何者にもなれない者たちの何者でもなさをそのまま描く。これは我々の物語なのだ。
満足度★★★★
観ている間中、ずっと楽しかった!
旗揚げ公演ということで、なぜか観ているこっちも緊張していたんですが、いつの間にかリラックス。最後には肩の力がすっかりぬけて、たくさん拍手していました。
本の内容や役者さんそれぞれの力もあるのでしょうが、何より皆がひとつになって作っている意欲を感じましたし、大笑いするギャグよりもクスクス笑いぐらいの可笑しさが私には合っていたと思います。
書き方によってはどこまでも暗くできる内容を、終始明るく楽しく料理されていました。
今現在夢を実現しようとしている人、過去何かを挫折したり諦めたりした人、諦めたものをもう一度追いかけようとしている人など、観る人の経験によって感じることが違うんじゃないでしょうか。
私はモラトリアムの不自由さや居心地の悪さ、そしてだからこその底抜けの楽しさを思い出しました。
12月に番外公演が決定したそうなので、そちらもぜひ観に行きたいです。
満足度★★★★
何者かになってゆく
劇団与太組の旗揚げ公演を見てきました。
最初は、登場人物たちのつくりだす独特の“間”が掴みきれずにハラハラ。
でもそれは「友達の友達がヘンな奴なんだけど」みたいな
違和感をほんのり感じていたんだと思います。
でも話が進み「あ、こいつらみんな悪い奴じゃないな」と気付くほどに、
彼らそれぞれが一体どんな奴なのか見えるごとに
だんだん引き込まれてゆく。
楽しそうにはしゃぐ彼らを見ていたい気持ちがだんだん強くなって、
そして……あとは見てのお楽しみ。
最後にはすべての登場人物を好きになってた。
「何者かになりたい」彼らが、
私の中で「何者かになっていく」時間は、
悪くない、楽しいものでした。
満足度★★
あまりにもつまらない芝居でした
旗揚げなのでこんなこと書くのはどうか・・?とも思ったけれど途中、退席される観客もいました。そのくらいだらだらなエンゲキ。
以下はネタばれBOXにて。。