満足度★★★★★
日本のリーディング
小粋な演出でリーディングという手段の面白さを存分に体感。舞台に入り込むというよりは付かず離れずの視点で観劇。
霊魂天地行き交う近代以前の世界観で、祭礼儀式のような拍に物語の緩急を織り込み、日本の美学よろしく制限によって想像力を刺激する。
唄ったり進行したり群像になったりと、コロス的な少女達が結構な働きをしており、朗読ながら立体的な空間を味わえた。
「文字」や「紙」など、リーディングだからこそ使用できる素材を日本的な方法で上手く取込んで、リズムに変化を付けていたのも面白い。
元々どのような上演方法が想定されていた台本だったのかは知らないが、
ト書きなど聞いていると全体的に発想が幻想的で、これを今立ち芝居にするとややもすると剽軽になったり野暮ったくなるんじゃないだろうかと思ったりしたので、あえてこのスタイルで上演した意義が感じられた。
舞台天井奥に吊られた純白の着物にラスト、舞台下側からの光線が当たると、裏地に描かれていた菖蒲の花が透かし見えてくる(「アヤメ」は主人公の女の名)という演出がニクい。
満足度★★
環境が悪いうえに長すぎ!
リーディングで2時間。しかもアゴラ特有の幼稚園児が座るような低いベンチ椅子での観劇。いやはや、拷問でした。後ろ2列はパイプ椅子席を設置する配慮があっても良いと思う。芝居というのは目の前で公演されてる演劇だけでなく、観客が心地よく観られる環境作りも重要なポイントです。ベンチ椅子での観劇の忍耐所要時間はせいぜい90分です。ご参考に。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★
妖気
話が、というか言葉が素敵だし、世界がとても素敵でした。リーディングと言えど、沢山の唄や色々な仕掛けがあって楽しかった。 いまいちのめり込めなかったのは少女達の違和感のせいでしょうか。山本健翔さんは妖気放っていました。