かもめ‐愛を紡ぐ人‐」 公演情報 かもめ‐愛を紡ぐ人‐」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 若手ガンバレ!
    古典を演るには、基礎力が必要だと痛感。
    照明が全体的に暗めだったのは、演出だったのか…。
    観客のマナーの低さが気になった。

  • 満足度★★★

    かみまくる主役
    むしろ脇役の演技が秀逸!

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    美しい湖のほとりにある伯父ソーリンの田舎屋敷が舞台。
    そこへ著名な作家トリゴーリンを連れて、モスクワから有名女優である母アルカージナが華やかな空気と共に帰ってくるところから始まる「かもめ」のストーリーは知らない方は居ないと思うので割愛。

    「かもめ」の最大の見せ場は苦悩だ。だから、心理劇にふさわしい物語の舞台化を何度となく観ている。
    トレープレフの苦悩は、アルカージナやトリゴーリンが少々の才能で華々しい成功を収めていることに対する不満と、自分の愛するニーナがそのアルカージナやトリゴーリンにあこがれて自分を捨ててモスクワへ行ってしまったことを主な内容としているが、彼は変化のない草深い田舎でこの単純な不幸に繰り返し浸っていただけでこれ以外何も経験することがなかった。

    雑誌に取り上げられて小説家として、そこそこ有名になってはいたが、ともかくこういう環境の中で書斎にひきこもり、ニーナに対する愛情だけをたよりに生きていたトレープレフは妄想と幻影の混沌のなかをふらついて、ただただ、出口のない単調な苦悩で神経をすり減らしてしまったのだった。

    今回はこの主軸となるトレープノフ役のセリフの噛み(とちり)が多かった事と演技力がまだ未熟だったことから、その世界観に浸れなかった。しかし、脇に徹するキャストらの演技が秀逸だったので、救われた舞台だった。

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