音楽劇『巨人達の国々』 ご来場ありがとうございました☆小説化決定しました!! 公演情報 音楽劇『巨人達の国々』 ご来場ありがとうございました☆小説化決定しました!!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★★★

    生音との融合
    実は地下空港さんや表現:hyogenさんのことをあまり知らないで観に行ったのですが、舞台のBGMがすべてその生音ということに驚きを覚えました。
    (マイクは使ってるのでホントに生音というわけではないですが)

    前から2列目で観させていただいたので楽器の音が直に伝わり
    舞台のお芝居と相まって心地よい空間で観劇できました。

    演者、なぎーこと『加藤なぎさ』さんの小学生から老婆までの演技、いい仕事されてました☆

  • 満足度★★★★★

    引き込まれました
    今までみてきた舞台のなかでも上位に入るくらい気に入りました。
    いろいろな意見はあると思いますが、個人的には会場に一歩足を踏み入れた途端、別世界がひろがっていて初めから最後まで楽しめました。

    音楽劇とあって、演奏もよかったのですが劇中に歌われていた歌詩がよく今でも忘れられません。

    いろいろなキャラクターがいましたが特に野田さん演じるロナルドにいつも目を奪われました。
    また違う地下空港の作品も観たいと思いました。

  • 満足度★★★★

    赤・黒・白
    よかったです。
    独特な世界で、最初の仕掛けがカッコイイ。
    メッセージ性が非常に高いように感じますがストレートでないので説教くささは感じなかったです。
    頭の中をまだ音楽がぐるぐるしています。
    ただ中盤、音にシャットアウトされたように舞台が遠く感じることがあって少しさめてしまう時があったのが残念でした。

    「あなたにはきれいな歌がある」
    この言葉だけだと非常にチープなのにとても響きました。

    次回、また味わいに行きます。

  • 満足度★★★★

    行き過ぎた利己主義・個人主義・資本主義へのアンチテーゼ
    当劇団初見。
    ギリシャ神話風の設定をかりた寓話。
    意見結びつきそうもないメッセージだからこそ、印象に残る舞台であった。

    ネタバレBOX

    キーワードは「ヨダレ」。
    破壊と創造の女神は、地球上にはびこる、行き過ぎた利己主義、個人主義、資本主義を一掃し、地球をリセットすべく、巨人が流す「ヨダレ」で人間世界をすべて押し流そうと画策する。
    それを食い止めようとすべく立ち上がる一部の人間の対立と和解を寓話として見せるのが本作。

    アングラ感満載の舞台セット、見世物色の強い開演前の口上、ちんけな登場人物たちからはそうぞうもできないような、上記の寓話へと発展するストーリーには興味を覚えた。

    利己主義、個人主義、資本主義の象徴として、ロナルド(元アメリカ大統領レーガン、アメリカの象徴)などを登場させるなど、巧妙に張られた伏線が面白い。

    もう少し全体を整理し、わかりやすい舞台となれば、より共感を得ることができるのではなかろうか?
  • 満足度★★★★★

    迫力がありました
    音楽と舞台の使い方がとても良く、ダイナミックな演出だと思いました。映画では味わえない劇場ならではの迫力がありました。
    ストーリーは少々難解でした。なぜ巨人は帰って行ったのでしょうか。外野さんと黒野は同じように巨人を中野に呼び出したかったの?
    小説として本になったらじっくり読みたいと思います。
    黒野、さっちゃん、外野さん、やすしなど、登場人物のキャラクターがとても面白かったです。

  • 満足度★★★

    なぜだろう
    舞台美術・バンドの生演奏など驚かせてもらえるものが多かったです。
    歌も舞台の内容も、伝えようとしている事もなんとなく伝わってきました。
    でもなぜでしょう?イマイチ楽しめたと思えませんでした。
    理由は自分でもよくわかりません。
    無理やりにでも理由を挙げるとすれば小屋に対して役者さんたちの声が届いてこなかったなっと思いました。

    でも取り合えず選挙にはちゃんと行こうと思います。

  • 満足度★★★★★

    観て来たッ!
    生バンドなトコロとか、「衣装誰が作ったんだろー。。。」ってトコロとか、
    低気圧のせいで頭痛がひどかったにも関わらず、もろもろ含めて面白かったです。観覧後は安堵と感嘆の「よかったー」が、3回口を突いて出ました。


    ウチの猫には代々キャッチフレーズ(昔のアイドルみたいな。「夏になるとハゲます。タカシです」とか)があるんですが、
    今の猫の「クミン」のキャッチフレーズが「あ、どうも。沼袋から来ました。中野クミンです」なので、我が家の白い猫に対する熱いメッセージのようなモノを勝手に感じてました。

  • ひとまず
    幻想性を前面に押し出しているのに、しっかりと内容につかみどころのある作品でした。 

    ネタバレBOX

    以下のち編集予定です。
  • 満足度★★★★

    幻想的な音楽劇!
    いつも幻想的な地下空港だが、今回のBGMは全て表現hyogenという5人組のすてきなバンドの生演奏、これがすごくよかった。

    会場に入った瞬間から、すでにそこは異空間で、何から何までわくわくさせる仕掛けが用意されている。当日パンフのていねいな説明といい、この劇団は、客入れから客出しまでサービスが徹底している。

    物語は伊藤靖朗得意の神話と現代劇の融合。オペラにでもしたら似合いそうな内容を、親しみやすい音楽劇に仕上げている。大作という感じのする作品。

  • 満足度★★★★★

    咥内神話大全
    ユーラシアの西と東の創世神話を、極東中野の四畳半のからひも解き転がす、壮大そうに見えて妙に人間臭のするエンターテイメント。
    歌あり演奏あり観客参加ありで、足を踏み入れた時から徹底した世界観を味わせてくれる。
    ストレートな教訓話だと理解した上で行く分にはとても楽しめる舞台。

  • 満足度★★★★

    寓話的幻想譚
    アングラ気味の薫りも伴う寓話的幻想譚。
    ギリシャ神話系のキャラがいるかと思えば終盤では日本神話ネタにも繋がるクロスオーバーぶり、巨人も登場する(!)ダイナミックさ、「夢のヨダレ」を筆頭とした暗喩の数々(勝手に解釈する楽しさ)などが印象的。
    また、5人組ながら多彩な音を聞かせた「表現hyogen」の生演奏も◎。

  • 満足度★★★★

    巨人が憂うもの
    劇場に入るとそこは既にファンタジーの世界。「不思議の国のアリス」に登場するようなキャラクターが観客の座席まで誘導したり、キャラクター同士の会話でもって、既に観客を劇中に引きずり込む演出は流石。更に舞台は「巨人の国」のなんだかエロちっくなセット(ニョロニョロ)といい、舞台の手前に設置された生演奏スペースが目に飛び込んできた時にはワクワクしちゃった!
    スペシャルライブはアコーディオンユニットの「momo椿*(ももつばき)」の会。
    天使のような澄んだ声で歌う物語歌は叙情的であまりにも美しかった。

    相変わらず、衣装がファッションショーのさま。


    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    フリーターのヤスシは、日々の生き方をいい加減に暮らし、ある時はネットで自らの歌を金の目的の為にサイトに登録していたり、詐欺まがいの行動をしたり、家賃を滞納したりしていたが、それらの事に対して、まったく罪の意識なんてなかった。

    ある日チャイナガールのジョカと出会い、一目惚れするも、ジョカはかつて住んでいた街を巨人の涎で溶かされてしまった被害者だった。そんなことも知らずにヤスシは大家の外野が持参した肉じゃがを食べてしまう。この肉じゃがこそが、巨人族からの罠で、ヤスシはクロノの陰謀に加担する形になってしまう。人々をコントロールし溶かしてしまおうとするクロノらはヤスシの歌で巨人を復活させ、沢山の涎を採取し、人々を溶かそうと企む。

    一方、大家の外野は、遥か昔に神に逆らい、地獄に幽閉されたはずの巨人族・クロトの母親だった。巨人族の因習をも含め「夢のヨダレ」を街に垂らし人々を溶かそうとしているという恐ろしい陰謀の為に外野が歌うシーンと、外野にコントロールされているヤスシが外野の模写をして歌う場面の情景は独特の臨場感があり、おとぎの世界さながら、魅せる。そして酔わせる。

    しかし、なかば正気を失ってクルクルと彷徨い、狂いそうになった磁場をジョカの正義が軌道に戻すというお話し。終盤の大家のセリフ、「巨人が地上に出てきてくれればいい。人間は殺し合いをしながらこの世に害をもたらす。だから罪深い人間を溶かして殺してしまおうと思った。そして鏡で未来を覗いてみたかっただけ・・。」が心に沁みる。


    人々が生きるということに対して、「もっと真摯に見つめ合うよ。」というような作品だったような気がする。伊藤の作品を観る醍醐味は、劇中使われるセリフの美しさにあると思う。今回は音楽劇ということだったが、その素晴らしい音楽に消されてセリフが聞こえなかった部分がひじょうに惜しい。更に架空の巨人像があまりにも幼稚だったのが、この芝居の妖しさを割り引いてしまったようにも思う。要するに影だけでも充分に想像できる範囲内だったように思うのだ。

    優しい巨人たちのお話。

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