満足度★★★★★
闘いの末の、目指す場所。
皆さまの闘いを目撃するため、全チーム鑑賞しました。
終わってみると、実力派の客演の方達が集結する中、エムキチビートの劇団員が一つの場所を目指して闘い抜いた清清しさが印象的。劇団員の芝居からはどれも、「自分達の演劇を守ること」「自分達の世界を生きること」への思いが強く感じられ、一つ一つの演目を丁寧にテーマ立てて世界を作り上げていたように思えました。
何より、お芝居を観たあとのこの幸福感。舞台と客席の交歓、共に高みを目指すグルーブ感。エムキチビートは今それが最も感じられる劇団です。だから大好きなのです。
長くなりそうなので、後はネタバレBOXで。
緑と青チームを拝見しました。
一人芝居4本立てで1000円のナイスプライス。今年はMUの本公演をやる予定はありませんでしたが、こういう企画はムラムラやりたくなりました。主宰のツネくんに企画パクっていい?と了承済み(笑) とインスパイアされるほど好企画でした。
俺、志村けんがいしのようことやってたような、ああいう2人芝居がやりたいんだよね。話ズレてごめんね。
満足度★★★★★
赤チーム観劇。
圧巻。なんて素敵な企画なんだろうと思いました。
4本とも完全なる世界を作り上げていて。
ひとり芝居という可能性に沢山の楽しみが湧きました。
「手紙」が鬼気迫っていました。感情が渦巻いている感覚を感じました。
満足度★★★★
薄っぺらい携帯電話で薄っぺらい友達と会話
緑チームの演目 「三鷹の女」がよかった。
出演は福原冠。
作・演出の友寄総市浪氏は福原の所属劇団である
国道五十八号戦線の作家で、
かねてよりサイエンスフィクションを得意としている。
設定が突飛な作品が多いこともあり、
この作家の芝居には状況説明や情報伝達のための台詞が
ちょっと多いように感じられ、過去に7作品観たが
どうしても自分は受け付けないのであった。
人間よりも、構成やトリックが目立って感じられてしまい。
でも、今回ばかりは違っていた。
今作「三鷹の女」は福原冠の原案?というか提示したコンセプト?
というかキーワード?が15分の中でだいぶ幅を利かせており、
独白調の作風も手伝ってかなりフレッシュな印象。
福原冠という俳優の持つ、やけにこざっぱりした狂気や
人間失格な部分、醒めた部分、など少し込み入ったパーソナルなところが
脚本に滲んでいて一人芝居企画ならではの醍醐味があった。
それなりに挑戦している小作品であるが、
演じる福原はあくまでゆったりと構えており、
他の一人芝居と比べてだいぶクレバーなところがニクイ。
「これ、やってみよう」とするのに必要な熱を(舞台上では)
一切外には漏らさずに老獪に演じていた。
グレイト。
※「三鷹の女」の感想だけで申し訳ありません……。
満足度★★★★
独特の緊張感があり、面白かった。
たまたま誘われて緑チームを拝見した。国道五十八号戦線、福原冠、エムキチビート、太田守信、漣圭祐、ochazuke wemens、緑茶麻悠の4人の一人芝居。とても面白かった。
それぞれが普段の芝居とひと味違い、また独特の緊張感があり、とても新鮮だった。しかし、やっている役者にとっては一人芝居というのは大変だろうなとつくづく思った。舞台を一人で支えるということがいかに大変なことか。どこにも逃げられない、誰も助けてくれないという状況で一人で芝居を支えなければならない。これは相当な力量がなければ出来ないことだ。大変だが、役者の修業にとってはこれほどの機会はないだろう。またそういう緊張あふれる状況を観ることが出来る観客も幸せだ。
せっかくだからフェスティバルにして、観客投票でナンバー1を決めるとか、色々と企画を盛り上げていけば良いと思う。是非、エムキチビートには引き続きこの企画を継続してもらいたい。
聞けば他にも青・赤・白とチームがあり、やはりそれぞれ4人の一人芝居をやっているそうだ。ということは4チーム×4人、16作品が一挙に観られるわけだ。それなら少々無理をしても全チーム観たかったと思った。