Fight Alone 2nd 公演情報 エムキチビート「Fight Alone 2nd」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    独特の緊張感があり、面白かった。
     たまたま誘われて緑チームを拝見した。国道五十八号戦線、福原冠、エムキチビート、太田守信、漣圭祐、ochazuke wemens、緑茶麻悠の4人の一人芝居。とても面白かった。

     それぞれが普段の芝居とひと味違い、また独特の緊張感があり、とても新鮮だった。しかし、やっている役者にとっては一人芝居というのは大変だろうなとつくづく思った。舞台を一人で支えるということがいかに大変なことか。どこにも逃げられない、誰も助けてくれないという状況で一人で芝居を支えなければならない。これは相当な力量がなければ出来ないことだ。大変だが、役者の修業にとってはこれほどの機会はないだろう。またそういう緊張あふれる状況を観ることが出来る観客も幸せだ。
     
     せっかくだからフェスティバルにして、観客投票でナンバー1を決めるとか、色々と企画を盛り上げていけば良いと思う。是非、エムキチビートには引き続きこの企画を継続してもらいたい。

     聞けば他にも青・赤・白とチームがあり、やはりそれぞれ4人の一人芝居をやっているそうだ。ということは4チーム×4人、16作品が一挙に観られるわけだ。それなら少々無理をしても全チーム観たかったと思った。

    ネタバレBOX

     福原冠の芝居はどんな役をやっても福原冠、その独特な存在感は観客をすぐに引きつける。手塚治虫と太宰治の区別も付かないちょっといかれた青年を魅力たっぷりに演じた。 

     太田守信は人形を恋する男の物語をシリアスに演じた。短い時間でやるには濃い物語なのだが、それでも客席には涙を流す観客もいて、太田の必死の演技には胸を打たれた。

     一転、漣圭祐のドラマは、笑いの渦。設定された状況がとても面白く、その設定だけで、十分楽しめた。演技も一番メリハリが効いていた。

     最後の登場人物、緑茶麻佑は、一人芝居というより、一人パフォーマンス。独特の世界を独特の感性で演じた。途中リボンをかけるところで、うまくいかないところがあり心配したが、平然と物語を進行させ、さすがだと思った。アクシデントがあればあるほど、一人芝居は緊張感を増し、観客の楽しみが増える。そこら辺も面白い。

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    2010/03/19 02:36

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